西村寿行「去りなんいざ狂人の国を」を久々に読む

懐かしい雑誌「GORO」の1977年10月から1978年7月にかけて長期連載された傑作アクション小説。青酸ガスによる無差別殺人が展開されるため、後にオウム事件が起きた時参考にしたのではと言われた。あらすじ関門トンネルで起きた青酸ガスによる無差別殺人。犯人は政府に50憶円を要求するが、政府はこれを拒否。すると犯人は地下鉄で無差別殺人を行い、さらに日本の全刑務所から囚人解放を要求。政府がそれを拒否し非
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笹沢左保「破壊の季節」を久々に読む

1969年初出の作品。学園紛争の中で翻弄される三人兄弟の姿がメイン。あらすじ学園紛争に揺れる東国大学。ついに全共闘派の手で大学は完全に封鎖された。そんな中、同大学医学部付属病院の助手・高垣が死体で発見される。彼は在学中の倉之部三兄弟の長男・裕一の同僚だった。次男・宏次は文学部、三男・慎三は全共闘に参加。ある日、裕一の婚約者である芙美代は宏次の殺人予告の電話を聞いてしまう。電話の相手は果たして誰か?
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池波正太郎「信長と秀吉と家康」を久々に読む

1983年初版の長編小説。天下統一を成し遂げた三代の英雄を描いた作品。あらすじと感想もともと子供向けに作られた作品とあって結構わかりやすい構成になっている。歴史小説というよりは人物解説書というか。信長・秀吉・家康という三代の英雄がリレー式に描かれている。いくさの紹介もさることながら、統治の構図がわかりやすい。信長の知性というのはもっと評価されていいと思うんだけど。だいたいうつけ者に始まる荒々しい部
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霧島兵庫「甲州赤鬼伝」を久々に読む

2019年出版の新潮文庫版。あらすじ十四歳の初陣となった長篠の戦いで敗れ、傷ついた父親を介錯し山県家を継いだ山県昌満。偉大な父と兄を一挙に失い心に深手を負い、出自を理由に家族からは総スカンの中、馬鉄砲の腕を磨くことで成長を遂げていく。赤備えの大将として復活した昌満だが、徳川の調略によって武田家の滅亡は近づくばかり。対戦相手を震え上がらせ、戦国にその名を刻んだ赤備えの運命は――という話。感想めちゃく
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西村寿行「矛盾の壁を超えた男」を久々に読む

1990年刊行のハードアクション。どういうタイトルなのよ、これ(笑)UFOらしきものも飛び出し、いつも以上にぶっ飛んだ内容。あらすじアメリカで突如起きた奇妙な事件。観光バスで暴れだした男のせいでバスは転覆し、男は死亡した。そこに現れた謎のヘリ。防護服を着た男たちが現れ、男の死体と荷物を持ち去った。やがてバスの乗客たちが次々と殺されていく。乗客だけでなく家族・事件を負ったジャーナリスト、場合によって
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大藪春彦「戦いの肖像」を久々に読む

1968年初出の長編アクション小説。あらすじ外車の営業マンとして働く水島は、かつて天才の名をほしいままにした二輪レーサーだった。彼が身につけていたのは天才的なドライビングテクニックだけではない。ジゴロとしての男の魅力、そして外人部隊で培った戦闘能力があったのだ。それらを駆使して現金輸送車を皮切りに仲間を引き入れながら銀行などを襲い莫大な資産を築いていく水島の目的は何か。彼の目的は島を改造し、理想の
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生島治郎「夢なきものの掟」を久々に読む

初出は別冊小説宝石1972年冬季号から9回の連載。前編として「黄土の奔流」がある。あらすじ決起と弾圧に揺れる第二次世界大戦前夜の上海。アヘン売買を握る秘密結社と大陸侵攻をはかる日本の特務機関。そんな中、親友の葉を探す主人公・紅真吾。彼らはかつて商社から豚毛買い占めを請け負うものの失敗してしまい、無一文になっていた。葉がアヘン密売人に落ちぶれたという噂を聞いて真吾はその真実を確かめようと上海に姿を現
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芥川賞受賞作・三田誠広「僕って何」を久々に読む

何年前の受賞かは知らんが。高校時代に読んだ一冊。30数年ぶり。何で読んだのかね、今思えば。たぶん図書館で見つけて芥川賞受賞作だから読んだんだろうな。そう言いながらも「高校時代」とか「いちご同盟」「やがて笛が鳴り、僕らの青春は終わる」とか読んだ。影響受けてんだろうな、なんやかやで。内容は田舎から上京し、学園紛争真っ只中の大学に入学した「僕」がいろんなことに巻き込まれていく青春小説である。当時も今も読
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結城昌治「死もまた愉し」を久々に読む

1998年初版のエッセイというか独特の語り口の本。死の一年前に著者が語った人生論と句集が凝縮されている。尊敬する作家は多々あれど、一人だけ選べと言われたらやっぱり結城昌治さんを選ぶと思う。ハードボイルドなら『暗い落日』、スパイ小説なら『ゴメスの名はゴメス』、警察小説なら『夜の終わる時』、ユーモアミステリなら『ひげのある男たち』というようにいろんな分野の開拓者であったことがまず凄い。時代小説に興味が
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佐野洋「赤い熱い海」を久々に読む

1967年出版の本格ミステリ。松本清張を中心に出された新本格推理小説全集の中の一つ。あらすじ函館沖で起きた航空機遭難事件。飛行機事故では珍しく、三人の死者を出しただけで済んだが、その最中に一人の男が蒸発していたことが判明した。事故に関係する調査を依頼された全国的規模の探偵事務所の面々はそれぞれ調査を行うが、やがて男の蒸発の裏側に飛行機事故に隠された真相を知ることに――という話。感想導入部分と謎の引
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