1978年公開の日本映画。三船プロ創立15周年記念で製作、配給は東宝。原作は西村寿行の同名冒険小説。主演は菅原文太。北大路欣也、原田芳雄、酒井和歌子、竹下景子など錚々たる出演陣。あらすじ娘・良子(松下実加)の7歳の誕生日祝いを楽しみにしていた秋津(菅原文太)と妻・順子(酒井和歌子)。ところが、良子が何者かに誘拐された。どうやら近くで起きた殺人事件を目撃していた模様。警察の捜査は進まず、順子は精神病
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1959年公開の独立プロ映画。全国農村映画協会が自主製作した第1回作品。農協婦人部が1口10円のカンパを集め製作資金にした。原作は山代巴。脚色は依田義賢。主演は望月優子。三國連太郎、左幸子、左時枝、西村晃などが出演。あらすじ時代は明治27年、広島にある山奥の村。地主の屋敷に女中奉公しているセキ(望月優子)。ある日、郵便配達員の茂一(三國連太郎)にプロポーズされる。セキは親に勘当されながらも一緒にな
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1960年公開の新東宝映画。主演は天知茂。三原葉子、三ツ矢歌子などが出演。あらすじ秘密売春網・黒線を追うトップ屋の町田(天知茂)。自分を誘う女易者の言葉にのってポン引きの案内で連れ込み宿へ。ところが、朝目覚めてみると隣に自分の追っていた女が死んでいた。しかも、女は町田のネクタイで絞め殺されていたからたまらない。急いで脱出した町田だが、自分の無実を証明する手がかりは次々と何者かの手によって消えていく
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1970年公開の新星映画社と文学座の共同作品。配給は松竹。出演は石立鉄男、前田吟、河原崎長一郎、峰岸隆之介(峰岸徹)、林秀樹、太地喜和子、小川真由美などなかなかのメンバー。テレビドラマから映画化された「若者たち」の流れを受けた映画だが、そんな企画意図はそっちのけで深作流青春群像劇となっているところが魅力。あらすじ各地から集団就職で上京し、今は同じ工場で働く5人の若者。炭坑出身で幼馴染の樋口喜久男(
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1964年公開の独立プロ映画。配給は東宝。原作・脚本は安部公房、監督は勅使河原宏。このコンビだからこそできた映画かな。原作も映画も国内外で絶賛され、数々の賞を獲得した。主演の男と女は岡田英次と岸田今日子。ロケは静岡にある砂丘で行われた。あらすじ夏の暑い日、昆虫採集大好き教師(岡田英次)が都会から砂丘にやってきた。なんで砂丘に虫を求めてやってくるのよと話だが、それがマニアというものだ。昆虫マニアの教
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1955年公開の独立プロ映画。監督は今井正、脚本は水木洋子のゴールデンコンビ。出演は小林桂樹、岡田英次、岸恵子、加藤大介など豪華。極めつけは山田耕筰が劇中の交響楽団の指揮をとるなど音楽人の特別出演が話題に。あらすじ時代は終戦直後。荒み切ってきた人の心を癒し、労働者や子ども達に美しい音楽をという思いから、群馬県高崎市に生まれた市民の交響楽団。しかし、マネージャーの井田(小林桂樹)の懸命の努力も空しく
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1972年公開の独立プロ映画。配給は東宝。原作は結城昌治の同名小説で1971年度直木賞受賞作。主演は丹波哲郎、左幸子。中村翫右衛門、藤田弓子、中原早苗、三谷昇などが出演。あらすじ元陸軍軍曹・富樫(丹波哲郎)の未亡人・サキエ(左幸子)。富樫は終戦間際に南太平洋の最前線で敵前逃亡により処刑されたとなっていた。そのため、ユキエは遺族年金を受け取ることができなかった。ユキエはこれを不服として申立書を出すと
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1956年公開の独立プロ映画。原作は杉浦明平の連作ルポ「台風十三号始末記」。監督は山本薩夫、音楽は芥川也寸志。出演は佐田啓二、菅原謙二、佐野周二、野添ひとみ、桂木洋子など。あらすじのどかな海辺の町を襲った台風十三号。役場の前には救援物資を求める人だかりが。ところが、役場の二階では森県会議員(永井智雄)の入れ知恵で台風被害に便乗してまだ使える小学校を壊して補助金をせしめようという会議が行われていた。
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1950年公開の独立プロ映画。いわゆる本庄事件をモデルに、現地ロケを敢行しセミ・ドキュメンタリータッチで再現した作品。各社スタッフ、俳優が企業の枠を超えて製作に協力し、圧力に屈せず完成させた。この映画の成功によって、独立プロ映画が大きく飛躍していくことになる。監督は山本薩夫、原作は朝日新聞浦和支局の「ペン偽らず」。あらすじヤミ織物の本場と言われる東条町。なぜだか摘発が行われず、一見穏やかに見える平
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1960年公開の独立プロ映画。近代映画協会が経営危機で解散記念に作ったところ大ヒット。モスクワ映画祭グランプリを始め、国内外問わず数々の栄誉に輝いた。監督は新藤兼人、主演は殿山泰司、乙羽信子。あらすじ舞台は瀬戸内海の孤島。島には水がないということで千太(殿山泰司)とトヨ(乙羽信子)の夫婦は夜が明ける前に隣の島に行って水を汲んでくる生活を送っている。夜明けとともに二人の子供、太郎と次郎はまき拾い。決
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