1978年初出の作品。ヒット作品を連打しまくってる頃の時期。
あらすじ
商社マンの山岡圭介は30歳。
エライさんの娘との縁談を断ったため閑職に追いやられている。
出世すると思い結婚した嫁には浮気されまくり。
唯一の趣味は日曜ハンターである。ウサギ一匹撃てないけど。
ある日、鹿を追ううちに巨大な洞窟を発見する山岡。
そこには金になるものが埋まっていた。
地下深く夢の王国を建設しこれまでの人生を変えたい。
飲み友達を仲間に加え、美貌の女たちを奴隷にし
この世の楽園を満喫する山岡だったが・・・という話。
感想
男たちの夢と破滅を描かせたらピカイチ。
この頃は30歳で何もなかったら人生終わりって感じだったわけで。
そのあたり隔世の感がある。
確かにまあ子どもの頃40歳って
ものすごく大人で老けてる様に思っていたが
いざ自分がその年になるとあれ?という感じだった。
それはさておき夢の楽園なんてものは続くわけもなく
王様と奴隷が入れ替わるという典型的な展開に。
まあ立場変われば人間ってラクしたいものなのよねえ。
正義ガ―平和ガー言うとってもそんなもんよ。
人間の欲望が全開な小説なのだが
因果応報という言葉の意味もきっちり理解させてくれる。
部類でいえばハードロマンというジャンルなわけだが
現在はなかなかお目にかかることは少ないジャンルである。
これはこれで狙い目だが、まあ女性読者はつかんだろうなあ。
それに男は男でたぎりきった欲望を満たすために
生きてるなんて人間は少なくなったし
パッとしない時代に生きてるもんだねえとつくづく思う。
若い頃は浜省のマネーが頭の中で常にリフレインしてたけどね。
再びマネーをリフレインさせながら
現代のハードロマンを描いて
読者に満足してもらえるような作品を書きたいなあ。