1964年公開の大映映画。原作は石川達三の同名作品。脚色は新藤兼人。主演は山村聰。村瀬幸子、高橋幸治、船越英二、若尾文子などが出演。あらすじ電鉄・バスなどいくつもの会社を経営する有馬(山村聰)。英雄色を好むの例えのごとく、妻・藤子(村瀬幸子)以外に二人の女がいた。それに飽き足らず貧乏画家(川崎敬三)の夫をパリに留学させる条件で画家の妻・光子(若尾文子)を愛人にする始末。ところが、有馬の次男(高橋幸
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1963年公開の大映映画。「台風騒動記」にも共通する風刺喜劇。出演は伊藤雄之助、城健三朗時代の若山富三郎、船越英二など。あらすじ東海地方にある平和な町、ツバメ町。なんせ妻の浮気を疑ったうどん屋の亭主(八波むと志)が寺の和尚(伊藤雄之助)を突き飛ばしたぐらいでニュースになるんだからこの上なく平和としか言いようがない。当然と言うべきか何と言うべきかそんなところだから町の財政はエライことになっている。議
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1969年公開の大映仁侠映画。当時東映仁侠路線の人気が継続中で、わざわざ東映の脚本家・高田宏治を招き製作された。一世を風靡した人気スター、市川雷蔵の遺作。あらすじ渡世の義理からやむなく男を殺した桜田丈吉(市川雷蔵)。殺した男の妹・お園(亀井光代)に憎まれながらも、金を作るため盆に向かうが、失敗してしまう。危ないところを小洗音次郎(近衛十四郎)に助けられ命を預ける。そして6年後――。務めを果たした丈
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1961年公開の大映映画。監督は市川崑、キネマ旬報ベストテン第10位作品。船越英二、岸恵子、山本富士子、中村玉緒、岸田今日子らが出演。何度かリメイクされていて人気が高い。あらすじテレビ・プロデューサーの風松吉(船越英二)。結婚はしているが仕事柄近寄ってくる女性は多く、また美人ぞろいだ。妻の風双葉(山本富士子)はストレス解消でレストラン経営に精を出していてあきらめている。ところが、松吉はだんだん女た
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1966年公開の大映映画。原作は言わずと知れた山崎豊子。主演は後のテレビドラマ版でも主役の田宮二郎。鵜飼教授の小沢栄太郎、大河内教授の加藤嘉も同じ役。大学病院の内幕を暴いたため、撮影協力を断られまくりながらも複雑に入り組んだ人間模様をダイナミックに描き大ヒットした。あらすじ名誉ある浪速大学医学部。ここでは翌年定年退官となる東教授(東野英治郎)の後任を巡り激烈な事前工作運動が行われていた。最有力候補
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1957年公開の大映映画。若手脚本家・白坂依志夫と初めて組んだ作品。あらすじ伊豆で育った有子(若尾文子)は高校卒業後、離れて暮らしていた東京の父母のもとに行くことになっていた。ところが、臨終間際のおばあさんに本当の母親は別にいることを教えられる。驚く有子だが、いつも明るく有子を励ましてきた美術教師・二見(菅原謙二)が絵の勉強のため東京に行くことを知り、再会を誓って別れる。実の父親(信欣三)のもとを
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1968年公開の大映映画。原作は寺内大吉「すぷりんたあ」。主演は安田道代、緒形拳。メキシコオリンピックを間近に控え、スポーツ界のセックス・チェックを扱った画期的な作品。あらすじ元名スプリンターの宮路(緒形拳)。オリンピックでの活躍を夢見ていた彼だが、戦争のために競技生活を断念せざるを得ず、帰国後は自堕落な生活をしていた。そんな彼が出会ったのが女子陸上界のホープ、ひろ子(安田道代)。自分の夢をひろ子
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1962年公開のいわゆる「黒シリーズ」第1弾。出演は田宮二郎、叶順子、高松英郎、船越英二など。監督は増村保造、原作は梶山季之。あらすじ山中で秘密裏に行われていたタイガー自動車のテスト。しかし、スパイに情報が漏れていたせいで試走車の事故が新聞にすっぱ抜かれるはめに。高松英郎を中心に車内に企画一課という名のスパイ部門を設置。情報屋上田吉二郎を使い、菅井一郎率いるライバル会社とあの手この手の謀略合戦を繰
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1965年公開の大映映画。ベトナム戦争の激化、日韓条約問題など緊迫した政治状況を背景に韓国のスパイ活動を暴露した珍しい作品。あらすじ社会部記者の須川(田宮二郎)は密入国者収容所から脱走した韓国青年・李(山本學)の事件を追って長崎県大村市へやってきた。すると、脱走当日に謎の警部が訪れていたことを知る。警察庁にその名前の人物はいないのだ。疑惑を深めた須川は謀略事件ではないかとにらむ。その頃、山谷のドヤ
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1965年の大映映画。「若親分」シリーズの第1弾。あらすじ時は日露戦争終結の頃。め組じゃなかった南条組の親分辰五郎が何者かに殺害される。悲しみにくれる葬儀に、海軍少尉の息子・武(市川雷蔵)が現れる。母親(原泉)は父は生前俺が死んでも連絡するなと言っていたと告げる。武は海軍少尉の道を投げ捨て、故郷に帰り跡目を継ぐ。そして妨害を受けながらも一歩ずつ前へ進むが――という話。感想ザ・オーソドックス。まあ東
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