清水一行「赤い絨毯」を久々に読む

1978年出版の政治サスペンス小説。その後の55年体制の崩壊を予見した内容。あらすじ時は1977年4月――。国会の会期中に2人の社会党代議士が爆弾発言。日韓癒着の黒い実態を暴露する証人を確保しているというのだ。しかも明日、国会喚問すると記者会見を開いた。社会党内部での権力争いも絡み、政界は騒然となる。加えて各政党、警視庁公安部、KCIAなど国内外の勢力が入り乱れそれぞれの思惑を秘め暗躍。本当に証人
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西村寿行「無法者の独立峠」を久々に読む

1988年出版の作品。どこまで広がるのよって感じの話。あらすじ中央アルプスにある独立峠。ここにある廃村となった鬼助邑に住み着いた謎の十人ほどの男女がいた。一同は山奥にもかかわらず、屋敷を所有し優雅な暮らしを営んでいた。近くの山中で発生した若い女性殺害事件と幼女誘拐事件を捜査していた長野県警の白骨警部は、彼らと知り合い、その秘めた特殊能力によって事件を解決に導いてもらうことになった。謎の一団に興味を
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富永俊治「三原脩の昭和三十五年」を久々に読む

1998年初出のノンフィクション。1960年(昭和35年)にそれまで6年連続セ・リーグ再開の大洋ホエールズが奇跡的な日本一を遂げる人間ドラマ。感想この本が出た1998年、大洋ホエールズから横浜ベイスターズに名前が変わったチームは権藤博監督のもと38年ぶりの日本一に輝いた。マシンガン打線と名付けられた打線は強力だったが、打率だけで言えば次の年の方が上だったのはあまり知られていない。それはさておき、1
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谷克二「狙撃者」を久々に読む

「野生時代」1978年4月号に一挙掲載された初長編作品。「ジャッカルの日」日本版と謳われ、第5回角川小説賞を受賞した。あらすじスペインの地で老人アントニオとその娘・マリアと静かに暮らしていた混血児・劉晶林こと龍村敏。博多出身の戦後生まれの彼は、バー出身の母親とアメリカ兵の間に生まれた。6歳の時、孤児院からイギリス人の牧師夫妻に引き取られ、「アイノコ」と好奇と軽蔑のまなざしが彼を襲った。牧師は二重人
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古田敦也「古田ののびのびID野球」を久々に読む

1993年春の出版。シーズン前ですな。前年リーグ優勝を飾り、この年15年ぶりのヤクルト日本一になる。作家のデビュー作にその人の要素が詰まっているようにスポーツ選手も同様に詰まっている気がする。野球を始めた少年期から中学、高校、大学、社会人、そしてプロ入り。一番詳しく書かれているのはこの本なのかも。ソウル五輪の愉快な面々とか。13人もプロ入りしてんだよねえ。名球会だって古田、野村、野茂と3人もいる。
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コリン・デクスター「死者たちの礼拝」を久々に読む

人気のモース警部シリーズ第4弾。1979年度英国推理作家協会賞受賞作。あらすじ10カ月前、教会で相次いだ変死事件。事実上迷宮入りになっていた事件を引き継いだのはモース警部。休暇中に偶然教会に足を踏み入れてそれを知りしかも友人のベル警部が病気で倒れたために管轄外でありながら捜査を引き継いだのだ。しかし、時間が経てば状況も変わる。礼拝の出席者たちの中で行方不明者もいるし数少ない関係者に聞き込みをするだ
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ロバート・B・パーカー「ポットショットの銃弾」を久々に読む

スペンサーシリーズ第28弾。あらすじある日、西部の小さな町ポットショットから美女がスペンサーに会いにきた。依頼は夫を殺した犯人を捕らえてほしいとのこと。彼女いわく犯人は町の警察も手を焼く無法者集団「ザ・デル」の仕業に違いない。町に着いたスペンサーは早くも「ザ・デル」と対決する。その様子を見て町の有力者たちもスペンサーに依頼。40人以上いる「ザ・デル」と対決するため、スペンサーは相棒ホークを始め腕利
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井沢元彦「謀略の首―織田信長推理帳」を久々に読む

1992年刊行の長編歴史ミステリー。織田信長と毛利元就の三男・小早川隆景の知恵比べが魅力。あらすじ天下布武を掲げ、驀進中の織田信長。しかしそんな彼も、一向一揆とその元締めである石山本願寺に手を焼いていた。毛利と手を結ぶ彼らを壊滅すべく信長は配下の九鬼水軍に滝川一益をつけ、村上水軍を叩くため秘密兵器の鉄甲船の建造に着手する。しかし、毛利側が送り込んだスパイの手で重要人物が殺されていく。さらに信長の近
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高橋安幸「根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男」を久々に読む

球界の寝業師との異名をとり、数々の伝説を残し辣腕を振るい、西武の黄金時代や今日のソフトバンクの隆盛の基礎を作った野球人。その活動を膨大な証言で検証したのが本書。証言者は全部で20人。工藤現ソフトバンク監督始め多くの野球人、高校野球の監督から裏方に至るまで幅広い。野球の話もさることながら人生論として興味深い。西武の黄金時代初期に活躍した太田卓司さんにかける言葉が味がある。「嫌いな人ほど電話の1本でも
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結城昌治「あるフィルムの背景」を久々に読む

1972年初版の著者自選推理小説集。この年は直木賞受賞作「軍旗はためく下に」が深作欣二監督によって映画化され高い評価を受けた。「暗い落日」に代表されるハードボイルド、「ひげのある男たち」に代表されるユーモア・ミステリー、「ゴメスの名はゴメス」に代表されるスパイ小説、「夜の終る時」などの警察小説というふうに各分野を切り開いてきたお方である。個人的には土屋隆夫と並び推理小説分野に高い文学性をもたらした
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