樋口有介「夢の終わりとそのつづき」を久々に読む

柚木シリーズの事実上第一作。

あらすじ

刑事を辞めて8カ月。

ツテを辿って原稿を書いて

食いつないできた男、柚木草平。

ある日、彼を絶世の美女が訪ねてきた。

報酬はなんと200万。

ある男を一週間尾行するだけという

簡単な仕事に疑問を持ちつつも

引き受ける柚木。

冴えない男をつける楽な仕事で

飽きてきた柚木は友達以上彼女未満で

探偵小説好きの夢子に後を託すが

バトンタッチしたその日、男は謎の餓死。

死の直前まで飲み食いしていた男の

胃袋がなぜ空になるのか――。

そして依頼した女も死体となり

真相を追う柚木の元に現れたのは――という話。

 

感想

デビュー作となる「ぼくと、ぼくらの夏」以来

好きな作家のひとり。

(ちなみにこのデビュー作は映画化されているが

シナリオを読んだ限りどうしようもないぐらい

つまらない話になっていた)

さて本作の話。

あとがきに書いているが

もともと違う主人公で書いていた作品

(出版までされている)をシリーズに

書き変えただけあって「?」と

思うところもないわけではない。

しかし相変わらずの柚木のキャラは

健在というか若さが目立って

ええんじゃないかとも思う。

ロシアまで出てきたりSFっぽくなったりするが

正統派ハードボイルドの匂いは保っている。

何よりも会話がうまい。

もっと映像化されててもおかしくないはずだけど。

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