土屋隆夫短編集「死者は訴えない」を読む

1991年出版の自選傑作短編集。表題作のほか、「判事よ自らを裁け」「奇妙な再会」「縄の証言」「愛する」「美の犯罪」の計6編を収録。あらすじこの中でドラマ化されてると思われるのが「判事よ自らを裁け」「奇妙な再会」「縄の証言」。「判事よ自らを裁け」1960年の作品。タイトルからだいたい想像が付くかと思うが、死刑の判決を受けて病死した被告にアリバイがあったことが判明。裁判官はそのことを知りながら、定年ま
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清水一行「同族企業」を読む

1974年出版の長編ミステリ。あらすじ新婚旅行で小豆島にやってきた遠藤悟郎。ところが、新妻・恵梨子が突然の失踪。なぜ恵梨子は失踪したのか。悟郎の勤務する植田発動機はワンマン社長とその息子、娘婿の常務を始めいびつな人間関係による権力抗争があった。恵梨子もその争いに巻き込まれたのか。やがて殺人事件が起こり、真相を追い求める悟郎は――という話。感想モデルとなったのはヤマハ発動機と言われている。なんやろね
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船戸与一「銃撃の宴」を読む

1984年出版の短編集。「白い蒸気の夜」「居留区の秋」「帰郷者」「灰色の猟犬」「老いぼれ殺し」「まだらの疾風」「鬼百合の宿」の計7編を収録。いずれも外国を舞台にした男の物語。この中なら「白い蒸気の夜」と「老いぼれ殺し」がいいなあ。「白い蒸気の夜」殺し屋の床波譲二はFBIから最重要指名手配を受けている男。仕事をする前に気まぐれ的に売春女を助ける。そして11年ぶりに偶然にある男の消息を知った。床波はか
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読売新聞社会部「会社がなぜ消滅したか」を読む

2001年出版の新潮文庫版。かつて四大証券と呼ばれた山一証券崩壊の話。1997年11月、山一証券が自主廃業。そこに至るまでの過程が克明に記されている。この時、山一証券の前にいたんだよな、オレ。なぜいたかということについては…まあそのうち作品で書くこともあるかもしれんが。要はこの時というか、この年の5月に小川証券という山一グループの証券会社が山一に見放されて自主廃業することになった。山一の名は覚えて
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名作本格ミステリ・水野泰治「武蔵野殺人√4の密室」を読む

1987年出版の本格ミステリ。あらすじ数百億円の財産と大企業徳永興産の実験を持つ女主人・徳永志保。ところが、武蔵野にある豪邸“土筆庵”で何者かに殺害される。しかも、志保が殺されたのは密室状態の部屋。容疑者は一癖も二癖もある相続人全員。遺産と会社の実権を狙いそれぞれの思惑が渦巻く中、さらなる密室殺人が巻き起こる。そして捜査に当たっていた女刑事までもが土筆庵で密室状態で殺害された。いったい犯人は誰なの
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伝説の名作・夏樹静子「天使が消えていく」を久々に読む

1970年初版の推理小説。第15回江戸川乱歩賞最終候補作。受賞した森村誠一「高層の死角」と最後まで争い惜しくも受賞は逃したが、埋もれさせるには忍びないということで異例の刊行となった伝説の名作。1973、1978、1982、2010年と4回テレビドラマ化されている。あらすじ「婦人文化」記者の砂見亜紀子。彼女は福岡県のさまざまな分野で活躍する女性の取材を続けていた。ある日、小児心臓病を専門とする女医の
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柚月裕子「孤狼の血」を読む

2015年出版の警察小説。2018年に東映で映画化。役所広司、松坂桃李、江口洋介、真木よう子などが出演。あらすじ舞台は昭和63年広島県呉原市。所轄の呉原東署に赴任してきた日岡秀一巡査。日岡はやくざとの癒着を疑われている敏腕刑事、捜査二課主任の大上章吾巡査部長とコンビを組むことに。手練手管を駆使して強引に突っ走る大上に戸惑いながら日岡は極道の世界を理解し、また刑事として成長していく。暴力団同士の勢力
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清水一行「砂防会館3F」を読む

1976年出版の長編ミステリ。ロッキード事件と金大中事件という今なおベールに包まれている二大事件を取り上げたもの。あらすじ気鋭の大学助教授であり、田中首相のブレーンの一人でもある並川亨。担当するのは国際問題。中東からの帰り道、友人のジャーナリストから忠告が。その名はピーター。とても一介のジャーナリストとは思えない存在。並川は指示通り香港のホテルに向かい、接触を待つ。やってきたのは“蛙”というコード
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赤川次郎「三毛猫ホームズの追跡」を久々に読む

1979年出版の三毛猫ホームズシリーズ第2弾。1980年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。主演はもちろん石立鉄男、坂口良子コンビ。市毛良枝、奈美悦子、根上淳、倉石功らが出演。あらすじ刑事・片山義太郎の妹・晴美はカルチャークラブの受付嬢に。何もない平穏な日々…なわけがない。ある日、金崎沢子と名乗る女性が生け花から英会話まで30クラスある全部の口座を申し込んで授業料一括で支払った。同じ時間が被る講座ま
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女検視官江夏冬子シリーズ・山村美紗「扇形のアリバイ」を読む

1984年出版の女検視官・江夏冬子シリーズ第2弾。1985年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。タイトルは「京都慕情殺人事件」。主演は水沢アキだった。長門裕之、夏樹陽子、中山仁、中村竹弥など出演陣は結構好み。あらすじ東大医学部を出て警察畑へ進み、京都府警に赴任してきた江夏冬子。忙しい日々の中、やっと手が空いたので時代祭を見物に。友人の白川由美子を待っていたが姿がない。そんな時、紫式部に扮していた
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