富永俊治「三原脩の昭和三十五年」を久々に読む

1998年初出のノンフィクション。
1960年(昭和35年)にそれまで6年連続セ・リーグ再開の
大洋ホエールズが奇跡的な日本一を遂げる人間ドラマ。

感想

この本が出た1998年、
大洋ホエールズから横浜ベイスターズに名前が変わったチームは
権藤博監督のもと38年ぶりの日本一に輝いた。

マシンガン打線と名付けられた打線は強力だったが、
打率だけで言えば次の年の方が上だったのはあまり知られていない。

それはさておき、1960年初優勝のお話。
生まれてもないからリアルタイムでは知らない。
6年連続最下位だったのね。
そこから優勝するんだから凄いことなのだが、
監督変わればチームも変わるもんなんだねーと納得する内容。

既存のものを活かすというのは
古今東西、どのトップの人も苦労するもの。
プロは結果が全てなのだから、結果出した人の話はよく聞かんとねえ。

そのあたりは何の世界でも変わらない。
注目ポイントは最後の方に少しあるのだけれど、
三原監督はその後7年間監督をしたがリーグ優勝はおろか、
日本一に返り咲くことは二度となかったというところ。

その理由は「それは言うたらアカンヤろ」って一言を
選手に向かって言っちゃったことだと後に監督をする土井敦さんは語っている。

ま、それも理由の一つなんだろうけど
それだけでは決してなかろうにという気もする。

積み上げるのは難しいけれど
積み上げたものは簡単に崩れるのよねえ、やっぱり。
継続することの難しさを教えてくれる一冊。

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