ドラマ原作・松本清張プレミアム・ミステリー「花氷」を久々に読む

1966年刊行の長編小説。もともとは1965年1月から1966年5月まで「小説現代」に連載されていた作品。1982年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。映像化は今のところこの1回だけで、近藤正臣、風吹ジュンなどが出演。あらすじ不動産ブローカーの粕谷は仕事仲間の小泉と行った赤坂の寿司屋で、元愛人の登代子と再会。登代子と一緒にいた男が一流銀行の不動産部に勤める坂本と知り、金に窮していた粕谷は新たな儲
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松本清張「混声の森」を読む

1975年刊行の長編小説。もともとは1967年から1年あまり新聞に連載されたもの。1978年にTBSでテレビドラマ化。丹波哲郎、東野英治郎、佐藤慶、いしだあゆみ、市原悦子、永島敏行、佐分利信、かたせ梨乃、浅茅陽子など豪華な出演陣。観たい。あらすじ東京近郊にある私立女子大・若葉学園。広大な敷地と近代校舎を売りに人気がある女子大だが、それを可能にしたのは専務理事の石田謙一だった。石田は本人からはっきり
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松本清張「十万分の一の偶然」を久々に読む

1981年刊行の長編小説。同年火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化、2012年テレビ朝日開局55年スペシャルとしてドラマ化。あらすじアマチュアカメラマン・山鹿が撮った一枚の写真。東名高速で起きた玉突き衝突事故を撮影したその写真はニュース写真年間最高賞に輝き、こんな写真が撮れる確率は「十万分の一の偶然」と評された。しかし、それは本当に偶然なのか?婚約者の明子をこの事故で失った大学助手・沼井は事故に疑問
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松本清張映画化作品集1「証言」を読む

2008年出版の短編集。表題作のほか、「内海の輪」「地方紙を買う女」「種族同盟」の計4編を収録。「証言」は1958年に週刊朝日で2週にわたり掲載。黒い画集シリーズの一つ。1960年に東宝で映画化。その後、1962年・1965年・1984年・1992年・2004年と5回テレビドラマ化。「内海の輪」は1968年2月から10月にかけて連載。いわゆる倒叙ものの作品。なので、殺人の後の話が原作は長い。197
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松本清張「天才画の女」を久々に読む

1978年「週刊新潮」に3月から10月にかけて連載。1980年にNHK「松本清張シリーズ」でテレビドラマ化された。全3回。出演は竹下景子、佐藤慶、芦田伸介、篠ひろ子など。あらすじ画の目利きに自信のある銀行社長・寺村。大家の画家のおまけについていた画に目を止める。その日から邪魔なら燃やしちゃって下さいとまで言われていた一人の若い女性の画に各方面から大注目が。その女性の名は降田良子。銀座の一流画廊・光
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松本清張「強き蟻」を久々に読む

1971年出版のピカレスクロマン。もともとは文藝春秋で一年余り連載されていたもの。1981年、2006年、2014年とこれまで3回テレビドラマ化されている。あらすじ30歳も離れているのに遺産目当てで年上の会社重役・沢田の妻となった伊佐子。熟れた身体を持て余し、若い男から中年まで様々な男を引き寄せて離さない。ところが、そんな遊び相手の一人が殺人容疑で逮捕。自分との関係がばれては大変といろいろ策をめぐ
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松本清張「聞かなかった場所」を読む

1975年出版の「黒の図説」シリーズ第7弾。もともとは「週刊朝日」1970年12月から約半年連載。1979年、1997年、2011年と3度テレビドラマ化。あらすじ農林省食糧課係長の浅井。エリートコースとは程遠い下級公務員の彼は、どんだけ頑張っても課長どまりで定年だが、実務は彼なくしては成り立たないくらい頼りにされている。ある日、神戸に出張中の浅井に予期せぬ出来事が。妻の英子が外出中に心臓まひで亡く
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松本清張「花実のない森」を読む

1964年出版の作品。もともとは「黄色い杜」のタイトルで1962年~1963年に「婦人画報」に連載されたもの。「果実のない森」ではなく「花実のない森」が正しい。1965年に大映で映画化。若尾文子、江波杏子、船越英二らが出演。2017年にはテレビ東京系でドラマ化。東山紀之、中山美穂のダブル主演が話題を呼んだ。あらすじ貯金をしてやっとこさ車を買った会社員の梅木。ある夜、ドライブの帰りにヒッチハイクの男
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松本清張ジャンル別作品集4「法廷ミステリ」を読む

2016年出版の法廷ミステリ短編集。「証言の森」「脊梁」「一年半待て」「晩景」「奇妙な被告」の5編を収録。あらすじ「証言の森」はオール讀物1967年8月号発表。戦前の裁判制度をとある事件を通じて描いた作品。妻殺しの嫌疑をかけられた夫が一審では無罪になるものの、二審では有罪になり、大審院で確定してしまう。ラストが意外性と皮肉に富んでいる作品。無実の罪で服役したほうが結果的に生き永らえる可能性のある時
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松本清張「山峡の章」を久々に読む

1965年出版の作品。もともとは「主婦の友」に連載されていた小説。映画化はないがテレビドラマ化は4回されている。あらすじ女子大を卒業して1年ぐらいが過ぎた頃、昌子は九州への旅に出た。阿蘇などを回り、楽しんでいたところふと知り合った堀沢と吉木の青年二人。昌子は経済官僚の堀沢と結婚することになるが、エリートの彼との生活は少しずつ揺らいでいく。味気ない日々を送る昌子は、自由奔放に日々を楽しむ妹の伶子をう
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