名作刑事ドラマ「Gメン’75」第250~252話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第84弾。

第250話「パリ・セーヌ河に浮んだ裸女」

ゲストは島かおり、小坂一也、西田健、きくち英一など。

あらすじ

パリ警視庁からGメン本部に
セーヌ河に日本人女性の死体が上がったとの連絡が。

特徴を聞いた田口刑事は
1年前に音信不通になった姉・ナオミ(島かおり)ではと疑う。

田口からナオミの写真を見せられた津川警部補は、
ナオミがパリで研修中に知り合った女性と知ってびっくり。

かくして二人はパリに飛び、
死体がナオミではないと確かめた後、行方を追うのだが――という話。


感想

島かおり、西田健ら毎度おなじみのゲストが登場。

ありがちといってしまえばそれまでだが、
ラストシーンがなかなか心に残る作品。

そのあたりは風景って大事だねえと思う。
セーヌ河といえば、パリ五輪のトライアスロンだったっけ、
泳いだ選手たちはその後元気にしてるんかいな。

44年前の撮影当時はキレイやったんかね。
映像だけではようわからんけど。
間違いないのは、裸女が浮かんでいるのはプールということだけだ(笑)

第251話「Gメン対エーゲ海の骸骨」

ゲストは滝田裕介、岩本多代など。

あらすじ

インターポール国際会議に出席した帰り道、
1年前に知り合ったドイツ人・ハンスに会うため、
津川警部補を連れてアテネに寄った黒木警視。

電話をしてこれから行くで言うとる時に、
電話の向こうから銃声が。

ハンスの家に行くと、ハンスは何者かに射殺されていた。

1年前、日本で倒れていたハンスを助けた黒木は、
戦争で生き別れたハンスの息子・藤崎(滝田裕介)探しに協力。

藤崎と妻・亜紀(岩本多代)はその後ギリシャにわたり、
ハンスとともに暮らしていた。

やがて、ハンスが元ナチ親衛隊であることが明らかになって――という話。


感想

大掛かりなのかチープなのか評価の分かれそうな作品。

テーマが壮大っちゃ壮大ですけどねえ。
オデッサというと「オデッサ・ファイル」を連想しますな。

1話でやるにはなかなか消化不良かも。
特撮でやる方が向いてる話かな?
ハンスの服装なんか特撮にしか見えんのだが。

藤崎の喫茶店で流れてるのは円広志「夢想花」ですな。

第252話「15年前の女の死体」

ゲストは高品格、井上博一、堀内正美、小林伊津子、小鹿番など。

あらすじ

15年前に起きた女子大生殺人事件の差し戻し公判で、
被告・柳田(井上博一)に逆転無罪が言い渡された。

柳田を取り調べて自白させたのは、
現在南雲警視の部下である老刑事・市川(高品格)。

喜びに沸く柳田と支援者一同。
その様子と対照的な南雲と市川だが、
支援者の中に娘・英子(小林伊津子)の姿を見た市川は
自分を信じてくれと英子に詰め寄るものの支援者に引きはがされる。

失意の市川に追い打ちをかける出来事が。
英子が公園で首吊り死体で発見されたのだ。

しかし、南雲の依頼を受けたGメンが調べてみると――という話。


感想

話は少々雑な部分もあるけど、
この時代にこれを作っていることが凄い。

松戸OL殺人事件の顛末なんかもっと後だもねえ。
この時代になんか類似事例があった気もするんだけど、
事件名が出てこんなあ。

弁護士が失意のうちに方針転換したやつね。
なんかあったと思うんだけど、思い出せない。

当時の俳優陣の層の厚さを感じるキャスティングがいいやね。
メインだけでなく裁判長・高野真二さん、
毎度おなじみ河合さんは監察医、相馬さんは屋台のラーメン屋とかも含めて。

有罪か無罪か、冤罪か否かは永遠のテーマですな。
メディアもその時だけ取り上げるんじゃなくて、定期的に検証せんとねえ。

こういうのは画一的な判断できんのだから。
個々でとことん被害者の冥福が祈れるまで突き詰めんと。

そういう社会システムでないと、
安心して生活できませんわいな。
生きている限り、誰の身にも降りかかる可能性があるんだから。

加害者にも被害者にもなる可能性があることを
忘れたらあきませんわな。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る