名作刑事ドラマ「Gメン’75」第262~264話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第88弾。

第262話「真夜中の偽装殺人」

ゲストは水原麻記、片岡五郎、鮎川浩、原良子、高野真二など。

あらすじ

南雲警視の直属の部下・乃村(片岡五郎)が
車内で拳銃自殺した姿で発見された。

Gメンの協力で乃村と親しかったホステスの射殺死体が見つかり、
乃村の偽装自殺の疑いが濃くなっていく。

ところが突然、南雲が捜査本部解散を言い出した。
警察上層部から圧力がかかった理由は何か。
そして、事件の真相は――という話。


感想

警察がらみ権力の闇というGメンらしい話。
名脚本家・西島大さんらしい回と言うべきか。

ただまあ、こういう終わり方にするしかないかなあ。
もったいないといえばもったいない。
落としどころがそこしかないのは理解できるけど。

しかし、かつての『灰色高官殺人事件』と比べれば、
うーんどうだろ、好みですけどね。

ここからネタバレだけど、
要は水原麻記さん演じる乃村の妻が犯人。

なんつーか、そっち行くと
クシャってなるというかちっちゃくなるというか。
夫が出世より妻のささやかな幸せをってことなんだろうけど、
これだと妻主導で出世を促すみたいな感じもありだったかもしれない。

で、他人を利用することには無神経でも
自分まで利用されようとして逆ギレみたいな。
今の時代だったら、そういう描き方の方が合うかもしれんねえ。

そんな感じで創作のオツムが働くいい回でした。

第263話「痴漢のアリバイ」

ゲストは竹田かほり、竹井みどり、酒井昭、小鹿番など。

あらすじ

若い女性を狙った連続暴行殺人事件が発生、
吹雪刑事は鮨屋の住み込み店員・小林(酒井昭)をマークする。

やがて、吹雪の妹・陽子(竹田かほり)が襲われ負傷。
陽子の証言から、手に同じあざを持つ小林を吹雪は追い詰める。

しかし、小林にはアリバイがあった。
証言したのは、鮨屋の娘・民子(竹井みどり)だった――という話。


感想

これは以前コレクションDVDに収録されてた話だっけ。
なんか観たことあるようなと思ってたら。

人物の出し方は上手いと言えば上手いが、
まあまあ途中で検討はついちゃう話。

手のあざがポイントなわけだが、
これだと同じあざを持つ2人の
どっちが犯人?みたいなテイストの方が盛り上がる気がする。

例えば西村京太郎『南伊豆高原連続殺人事件』みたいな。
犯人の動機を中途半端にしかできないのであれば、
徹底的にゲーム感でいくのもありなのかも。

これまた創作のヒントになる回でした。

第264話「悪魔の棲む家」

ゲストは真山知子、睦五郎、新橋耐子、池田鴻、飯田テル子など。

あらすじ

五年ぶりに帰国したインターポールの
秘密捜査官・重岡が何者かに射殺された。

田口刑事と島谷刑事は葬儀を終えたばかりの
重岡の姉・清美(真山知子)を嫁ぎ先の山荘に送っていく。

ところが着いてみると、謎の男(睦五郎)が
清美の亭主・井沢(池田鴻)と子供を人質にとっていた。

どうやら、男の狙いは山荘の土地の値段・五億円らしい。
田口に続き島谷も捕らえられ、
二人の帰りが遅いのを訝ったGメンが動き出すのだが――という話。


感想

展開がとても面白いのだが、
途中でわかっちゃうと言えばわかっちゃう話。
特に拳銃を撃つあたりでは、だいたい気づきそうな感じ。

ミステリーのカタチとしてはとても面白いのだが。
確か以前に、小池朝雄さんが出てた回に近いのかな。
洋館とかそういう点は置いといて。

三者三様ならぬ三話三様?て感じの収録DVDでした。

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