1971年出版のピカレスクロマン。
もともとは文藝春秋で一年余り連載されていたもの。
1981年、2006年、2014年と
これまで3回テレビドラマ化されている。
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あらすじ
30歳も離れているのに遺産目当てで
年上の会社重役・沢田の妻となった伊佐子。
熟れた身体を持て余し、若い男から中年まで
様々な男を引き寄せて離さない。
ところが、そんな遊び相手の一人が殺人容疑で逮捕。
自分との関係がばれては大変といろいろ策をめぐらせる伊佐子。
水商売時代からの繋がりのある食品会社副社長・塩月に
野心家である若手弁護士・佐伯を紹介してもらい、事なきを得る。
こうなると彼女が望むのは夫の死。
うるさい実の娘たちを遠ざけ、まんまと自分に有利な遺言を
沢田に書かせ、心筋梗塞を誘発させることに成功するのだが――という話。
感想
ま、なんちゅうか悪銭身に付かずというか。
ていうか、こんな話やったっけというのが正直なところで。
最初に読んだのがだいぶ前で、全然記憶なし。
松本清張は女性を書くのが下手なんて言われたものだが、
そんなことはなく特に悪女を書かせりゃ上手いんだよねえ。
悪女というか野心家を書くのが上手というか。
で、3回ドラマ化されているが観てないんだよな、たぶん。
1981年は浜木綿子、加藤嘉、岡田真澄などが出演。
ちょっとイメージと違うなあ。岡田真澄は塩月なのかな。似合いそう。
2006年版は若村麻由美、津川雅彦、星野真里、別所哲也など。
星野真里の速記者・素子は似合いそうな気がする。
2014年版が米倉涼子、橋爪功、高嶋政伸など。
意外とこれが一番イメージに合ってるような。観てないけど。
こういう複数作品あるやつはまとめてDVD化してほしいなあ。