名作刑事ドラマ「Gメン’75」第271~273話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第91弾。

第271話「警視庁パトカー盗難事件」

ゲストは西沢利明、谷川みゆき、片岡五郎など。

あらすじ

パトカーが盗まれ、それを利用した現金輸送車強奪事件が発生。
ところが、現金は発見されたパトカーの中に放置されたまま。

捜査に難航しているところにGメン登場。
立花警部は同期の地元署捜査課長・北山(西沢利明)に
恨みを持つ者の犯行と睨むのだが――という話。


感想

第18話「警察の中のギャング」のリメイク。
まあ、パワーダウンっちゃパワーダウン。
舞台を田舎に変えたり、雰囲気は悪くないけど。

被害者の息子と加害者の妹のインパクトが足りんかな。
そのあたり、コンドールマン仁哉さんと田坂さんには勝てんわねえ。

西沢利明さんは悪役よくやってたけど、
子ども心にゃギャバンで長官で出てきた時びっくりしたわな。
なんでこの人、正義側なんやろ?みたいな。
でもああいう役者さんが出てると、なんか安心感があるのよね。
時代劇が廃れたのって、悪役の人達がいなくなったのも原因では。

第272話「東京ー神戸 電話殺人」

ゲストは水原ゆう紀、沢田勝美、三木敏彦、河合絃司など。

あらすじ

帰宅してすぐに何者かに襲われた吹雪刑事。
気が付くと、電話が鳴り響いていた。
神戸で麻薬ルートを捜査中の木島警部(三木敏彦)からに違いない。

しかし、吹雪は手錠で繋がれ、身動きできず。
その時、吹雪の拳銃を手にした女が
電話を取って吹雪の耳元へ。

木島と会話する吹雪だが、その時銃声が。
帰ってきた妹・陽子(竹田かほり)に救出された吹雪は、
すぐさまGメンに報告し、真相解明に乗り出す。

中屋刑事が神戸に飛ぶと、惨劇の痕が確かに合った。
吹雪は女が使っていたマッチから、
時枝(水原ゆう紀)とその仲間・修(沢田勝美)を割り出す。
しかし、吹雪と一緒にいた時枝はもちろん、
修にも鉄壁のアリバイがあって――という話。

感想

コソ泥に襲われたり、何かと災難の多い家。
お祓いした方がええんじゃないの。もしくはセコム。

それはいいとして、まあ死体が出ないとこのテの話は面白くない。
はたまた、厳密に言えばアリバイもへったくれもない。

そこに愛はあるんか?のアイフルじゃないけれど、
そこに意外性はあるんか?といえば・・・ない。
こうなって、こうなって、予想通りこうなっていく。

終盤バタバタしすぎなので、違う見せ方があったのでは。
昔の神戸の風景が観られるのは、いいですな。

第273話「怪談 死霊の棲む家」

ゲストは島かおり、中野誠也、陶隆司、飯塚仁樹など。

あらすじ

恩人の元上司・植谷夫妻を訪ねて
長野県黒谷町にやってきた立花警部。

ところが、事前に連絡していたにも関わらず応答がない。
血痕を見つけた立花は緊急事態と悟り、地元警察に連絡。

家に入ってみると、床下から夫婦の惨殺死体が見つかった。
片桐警部補(中野誠也)らの協力を得て、事件を追う立花。
やがて、ひとりの少年の存在が浮かび上がり――という話。

感想

後期Gメンを代表する黒谷町シリーズの記念すべき第1弾。
シリーズ化する予定だったのかどうかは定かではないが、
夏の怪談ものとしての位置付けはあったんやろねえ。

津本陽の短編「魔物の時間」が原作というのも珍しい。
このあたりの柔軟さってのも魅力ですな。
普通、こんだけ続いてる人気ドラマの場合、
原作ものを途中で手掛けるってのはそんなになかったはず。

「太陽にほえろ!」でマクべインのキングの身代金を
やったことあったと思うけど、これより後なんじゃないかね。

犯人像で言えば、当時より現代の方が身近にいるかも。
我が身倒れる体力をつけとかんとねえ、
いざという時、法律では身を守れませんで。
なんせ加害者に甘く、被害者に冷たい社会だから。
殺され損になるのは、ごめんですな。

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