ドラマ原作・中町信「能登路殺人行」を読む

1992年刊行の書下ろし長編本格ミステリ。2003年にBSジャパンでテレビドラマ化。主演は西郷輝彦。柴田理恵、秋本奈緒美、石橋蓮司などが出演。あらすじ多門耕作は小さな探偵事務所の調査員。酒も女も大好きで、うだつの上がらない独身男。ある日、多聞は不倫調査の依頼で、和倉温泉にターゲットを尾行。そこには、ライバルであり一度寝てみたいと思ってる女探偵、晴代も別の調査でやってきていた。キメてやる今夜、って昔
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ドラマ原作・山村美紗「百人一首殺人事件」を読む

1978年刊行の長編本格ミステリ。名探偵キャサリンシリーズの第2弾にあたる。1995、2004、2021年と3度ドラマ化。2021年は連ドラ「小説家探偵鍋島仙太」の原作だった。あらすじ再び日本に留学生として帰って来たキャサリン。前の事件で仲良くなった浜口に誘われ、京都で新年を過ごすことに。二人で大晦日の夜、八坂神社におけら詣りを見に行った時に事件は起きた。境内で振り袖姿の女性が、朱塗りの破魔矢で刺
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ドラマ原作・泡坂妻夫「花嫁のさけび」を読む

1980年刊行の長編本格ミステリ。1981、2008年と2回土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ伊津子は人気俳優・北岡早馬と結婚したものの、北岡家の人々は冷たくはないが微妙な態度。それというのも、一年前にガス中毒で亡くなった先妻・貴緒への想いが一同の心から離れることはなかったからだ。懐いてくれるのは犬のチーだけ。そんな中、北岡家で開かれたパーティーの席上で、謎の毒殺事件が起こって過去の事件の真
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ドラマ原作・山村美紗「燃えた花嫁」を読む

1982年初刊の名探偵キャサリンシリーズ第3弾。1983、1999、2009と3回テレビドラマ化されている。あらすじ大学を卒業後、マスコミ関係の仕事に就いたキャサリンがファッションショーの取材で京都にやってきた。合流した浜口はまたぞろ殺人事件が起きないか不安になる。何しろキャサリンの行くところ死体があるからだ。不安は的中、モデルが相次いで殺されていく。またかと思っていたのは浜口だけでなく京都府警の
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ドラマ原作・山村美紗「京都茶道家元殺人事件」を読む

1987年出版の名探偵キャサリンシリーズ。1989年、1999年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化されている。あらすじ全国に組織を持つ茶道家元・二条院良孝。しかしその実態は女優から弟子から手を付けまくりの乱脈さ。栄華を誇って極楽浄土・・・なわけがない。次女・秋子、妻・涼子と相次いで毒殺される。さらに良孝自身が密室状態で殺害された。毎度おなじみキャサリンと浜口、そして京都府警の狩谷警部と橋口警部補のカ
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ドラマ原作・山村美紗「京都・バリ島殺人旅行」を読む

1990年刊行の名探偵キャサリンシリーズ。同年火曜ミステリー劇場(懐かし)でテレビドラマ化。タイトルは『京都・バリ島婚約旅行殺人事件』だった。あらすじ歴史ある織物の断片、いわゆる「古代裂れ」に夢中の我らが名探偵キャサリン。恋人の浜口一郎は相変わらず振り回されっぱなしだが、古代裂れのルーツを求めてのバリ島への旅に同行することに。そこには京都の織物業界の5人のライバルも参加していた。当然、デートどころ
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ドラマ原作・和久峻三「蝮のようなレディ」を読む

1987年出版の本格ミステリ。もともとは「野生時代」に連載されたもの。1989年にTBSでテレビドラマ化。出演は范文雀、鳥越マリ、金田賢一、高瀬春奈など。あらすじ脱税容疑などで捜査中だった産婦人科院長が病院に作ったヌード撮影用のスタジオで死体となって発見された。スタジオは内側から掛け金がかかった状態の完全な密室。遺書らしきものも発見され、自殺と他殺両方の面で捜査が開始された。まず、直前にまでいたと
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時代小説・城昌幸「菖蒲狂い 若さま侍捕物手帖ミステリ傑作選」を読む

2020年初版の創元推理文庫。五代捕物帳と呼ばれるうちの一つである若さま侍捕物手帖から25編を収録した傑作選。あらすじと感想柳橋の船宿・喜仙に居候している一人の侍。姓名も身分も不詳だが「若さま」と呼ばれる彼は、日がな一日喜仙の一人娘・おいとに酌をさせている生活。しかし、御用聞きの遠州屋小吉や南町奉行所与力の佐々島俊蔵から難事件の話を聞くや、時にはその場で時には出向いて解決してしまうのだった――とい
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司馬遼太郎「戦国の女たち」を読む

2006年出版の司馬遼太郎傑作短編集。「女は遊べ物語」「北ノ政所」「侍大将の剛毛」「胡桃に酒」「一夜官女」「駿河御前」の6編を収録。あらすじと感想「女は遊べ物語」は織田信長麾下の伊藤七蔵の妻・小梅、「北ノ政所」は説明するまでもなく秀吉の妻・寧々、「侍大将の剛毛」は藤堂高虎の家来、孫六の妻・由紀、「胡桃に酒」はこれまた説明必要のない細川ガラシャ、「一夜官女」は一転して姫路城下で有名な医家の長子の嫁・
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斎藤栄「奥の細道殺人事件」を読む

1970年初出の旅情本格ミステリ。あらすじ相模湖畔で発見された男の他殺死体。被害者は公害問題に揺れる大企業の工場長だった。捜査の結果、公害で妻子を失った大学講師が容疑者として浮上。だが、彼は芭蕉忍者説の解明のため、東北に旅行中だった。鉄壁のアリバイを持つ大学講師だが、なぜだか突然自殺。講師の遺書と研究ノートに疑いを持った刑事たちは再捜査を始める。事件の真相はどこにあるのか? そして真犯人の存在は―
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