ドラマ原作・森村誠一「致死海流」を読む

1978年初刊の長編ミステリ。『人間の証明』『野性の証明』などヒット作連打の頃の作品。2008年に終着駅の牛尾シリーズの一つとして土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。あらすじ違う場所で殺された二人の若い女性。捜査陣は二人の関連を調べ、八丈島航路の船に乗車していたことと和歌山の那智勝浦のユースホステルに宿泊していた共通点を見つける。粘り強く捜査を続けた結果、ある一人の男が浮かび上がる。しかし、その男も密
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ドラマ原作・黒川博行「二度のお別れ」を読む

1983年の第1回サントリーミステリー大賞佳作受賞作。1985年に連ドラ化、2005年に単発ドラマ化されている。あらすじ大手銀行の新大阪支店で強盗事件が発生。現金400万が奪われ、撃たれた鉄工所経営者・柿沼が連れ去られた。その後、犯人は人質の身代金として1億円を要求。柿沼の小指が送られてきて、捜査本部が騒然とする中、黒田刑事とマメちゃんこと亀田刑事は犯人逮捕に知恵を絞る。巧妙に金の受け取りを企む犯
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ドラマ原作・飛鳥高「細い赤い糸」を久々に読む

1961年に発表され、翌年第15回日本探偵作家クラブ賞を受賞した名作。1962年に2回、1989年、2004年にテレビドラマ化された。あらすじ汚職摘発の火の粉が自分に降りかかるのを防ごうと、アリバイ工作までして水道公団の係長を殺害しようとした男が殺された。また、映画館にツレと一緒に強盗に入り、分け前のことで揉めた男が殺された。そして、恋人が上司の娘と結婚話が進んでいることを知り、探偵に頼んだあげく
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松本清張「不安な演奏」を久々に読む

1962年初版の長編ミステリ。もともとは前年「週刊文春」に連載されたもの。絶頂期に書かれた中の一作だが、なぜか映像化はなし。あらすじ雑誌記者・宮脇はラブホテルの盗聴テープを聴いたところ、エロ話どころか殺人計画らしき話が入っていることに興味を持つ。会話の通りの殺人が起きて事件を追いかける宮脇。そこに好奇心を起こした映画監督・久間が加わり、さらに葉山という人物が協力を申し出てくるが、事件は舞台を変えな
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日本推理作家協会賞受賞作・土屋隆夫「影の告発」を久々に読む

1963年刊行の第16回日本推理作家協会賞受賞作。1980年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。主演は江守徹、丘みつ子、黒沢年男、小池朝雄などが出演。観たい。あらすじ東京地検の検事・千草泰輔は義理のある先輩検事の長男が出展している書道展を渋々見にデパートへ行った。ところが、そこで殺人事件に遭遇。被害者は光陽学園校長・城崎。理事も兼務し、やり手と評判。その城崎が最期に遺したのは「あの女が・・・いた・・
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朝日岳之助シリーズ6・姉小路祐「走る密室」を読む

1994年初刊の法廷ミステリ。朝日岳之助シリーズの第6弾にあたる。1995年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。タイトルは「顔の見えない殺人者」でテレビドラマシリーズも第6弾だった。あらすじマンションの一室で若妻が絞殺死体で発見された。被害者はタクシー運転手・速水の妻・咲子。容疑者は少年3人で、その一人は速水が捕まえてきた。少年の母親から弁護の依頼を受けた朝日。朝日はリーダー格の少年・川之江に見
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千草検事シリーズ最終作・土屋隆夫「不安な産声」を久々に読む

1991年刊行の千草検事シリーズ最終作。1997年に渡哲也主演で土曜ワイド劇場でテレビドラマ化された。あらすじ大手薬品メーカー社長・大原の家の庭で、お手伝いの恩田糸子が何者かに強姦され首を絞められ殺された。容疑者として浮上したのは医大の主任教授・久保。日本産婦人科学会常任理事で地位も名誉もある久保がなぜこのような犯行に及んだのか。アリバイがあって殺害動機もなく証拠もない。しかし久保は犯行を認めて譲
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感動の時代小説・西村寿行「牛馬解き放ち 太政官布告第二九五号」を読む

1982年刊行の長編時代小説。あらすじ肥前に生まれ、7歳の時に人買いに売られ大工の修業を積んだ文吉。横浜港建設現場で働いた際、宣教師兼医師として来日していたヘボンから学問を教わった文吉は、アメリカで奴隷解放運動が起きていることを知る。親方をどつきまわして金を奪って江戸を出た文吉は、追分の宿で飯盛女としてこき使われているふじを抱いた。そこで、ふじと同じく幼い頃に買われたかねの死をきっかけに文吉の怒り
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土曜ワイド劇場原作・仁木悦子「灯らない窓」を読む

1974年出版の長編ミステリ。1979年に土曜ワイド劇場枠でドラマ化。「危険な夫婦 マイホーム殺人事件」のタイトルで放送された。出演は愛川欽也、音無美紀子、結城しのぶ、仲谷昇、織本順吉など。あらすじ科学雑誌を発行する会社に勤務する篠田久は、妻・睦子、長男・進、長女・直子、次男・護と幸せに暮らしていた。ところが、大規模団地に暮らすこの家族に突如不幸が訪れる。睦子が殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ
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土曜ワイド劇場原作・天藤真「死角に消えた殺人者」を読む

1976年出版の長編本格ミステリ。1982年に土曜ワイド劇場枠でテレビドラマ化。香山美子、川津祐介、火野正平、畑中葉子などが出演。あらすじ銚子の海に落ちた車から男女4人の遺体が発見された。現場の状況から殺人事件と推定する捜査陣。ところが、被害者同士には何の繋がりもない。犯行の動機さえ掴むことができず、捜査は難航。たった一人の肉親の母を失った令子は真相の究明に乗り出す。だが、その行く手にはいくつもの
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