フリーライター Sakamoto Norio ブログ

横溝正史シリーズ「黒猫亭事件」を観る

何回も観ていて結末やトリックもわかっているのに時々見返したくなる作品は、多かれ少なかれ誰もがあるだろう。自分にとっては天知茂の明智小五郎美女シリーズであり、古谷一行の金田一耕助シリーズがそれに当たる。なぜだか両方とも映画作品はそこまで思わない。で、休憩がてら観たのは「黒猫亭事件」。あらすじと感想結構久々。原作は短編てこともない中編ってとこ。金田一耕助ものとしては「本陣殺人事件」「獄門島」に続く3作
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内田康夫短編集「死線上のアリア」を読む

電車に乗っている間はヘビメタを聞きながら読書。昨日今日で内田康夫「死線上のアリア」を読んだ。あらすじと感想内田康夫さんといえば浅見光彦シリーズ。いろんな役者さんが演じているが、やっぱり最初の火曜サスペンス劇場でやった水谷豊が一番じゃないかなあ。まだ今の相棒みたいな感じでは全然ない時代。刑事貴族の頃かな。好評だったんだけど突如終了。理由は確かエナメル靴を履くのがイメージと違うという話だった気がする。
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大映映画「ザ・ガードマン 東京用心棒」を観る

たまたま見つけた「ザ・ガードマン 東京用心棒」を観た。去年亡くなった宇津井健さん主演のかつての大ヒットドラマの映画化作品。宇津井さん、一度授賞式でお見かけしたことあるけど腰の低いいい感じの人だったなあ。用務員みたいな感じ。あらすじと感想内容は・・・はっきりいって恐ろしくチープ。貿易商のネルソンなる人物の警備をするガードマン。しかしネルソンは何者かに拉致される。ネルソンの部屋からダイヤを詰めたゴルフ
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岬シリーズ1・笹沢左保「他殺岬」を読む

笹沢左保といえば中村敦夫主演で大ヒットした「木枯し紋次郎」が有名だが、その他にもたくさんの作品を生み出している。江戸川乱歩賞最終選考に残った「招かれざる客」でデビューし、「突然の明日」などムーディな感じの本格ミステリを次々と発表。土曜ワイド劇場で映像化されたタクシードライバー夜明日出夫の生みの親でもある。そういえば昔住宅地図の仕事をやっていた時にどこだったか忘れたが「夜明」って表札見た覚えがある。
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映画「摩天楼ブルース」を観る

「摩天楼ブルース」と聞いてまず最初に思い浮かべるのは東京JAPの歌である。大映ドラマ「少女に何が起ったか」のエンディング曲だったのだが、ドラマとはあんまり関係ねえだろという感じの曲だった。キョンキョンが今は亡きエースコックわかめラーメン石立鉄男にこれでもかというぐらい嫌がらせされるのだが、最終回になるとものすごくいい人になっちゃうのだ。さすが大映ドラマ、それまでの流れなんて無視。そうではなく映画「
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和久峻三「東京インフェルノ」を読む

閉店セールで買い込んだうちの一冊、和久峻三の「東京インフェルノ」を読む。映画「タワーリング・インフェルノ」をすぐさま連想したが、関連性は全くない(当たり前か)。「屈強な主人公が漆黒の御前崎海岸で一人の女性を救出する。全国に膨大な信者を持つ新興宗教の教祖が発した東海・関東大地震の予言は現実になりそうな予感があった。東京サミットを数日後に控える中、気象庁地震観測室のデータに兆候が現れていたのである。緊
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スポーツ青春映画「武士道シックスティーン」を観る

日本においてスポーツ映画は歴史的にイマイチの時代があった。「ドカベン」などの漫画が映画化されたこともあったが今では珍品扱いされてもおかしくない出来である。圧倒的な予算と時間をかけたハリウッド映画には試合シーンの迫力などで勝てるはずもない。転機となったのは1991年、相撲を描いた映画「シコふんじゃった」辺りからだろうか。日本らしくスポーツ・青春・笑いを大事にしたドラマ作りの流れは21世紀に入ってから
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西村寿行「霖雨の時計台」を読む

西村寿行「霖雨の時計台」。1983年の作品。あらすじと感想当時「火曜サスペンス劇場」で田中邦衛主演でテレビドラマ化された。再放送で観て印象に残っていたので覚えている。このブログを書くまでずっと「きりさめの時計台」と思っていた。勘違い。正しくは「りんう」である。ちなみに、霖雨とは何日も降り続く雨、ながあめということである。内容は死刑執行まで5日と迫った男の無実を信じ、単独でそれを証明しようとする刑事
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市川雷蔵主演映画「陸軍中野学校」を観る

市川雷蔵主演の「陸軍中野学校」を観た。シリーズ化され合わせて4作品あるがスパイ養成学校を創立し第一期生を送り出すまでの1作目が一番面白い。あらすじと感想主演は市川雷蔵だが学校創立者の加東大介の方が印象に残る。見せ場はスパイ教育を受けるため行方不明扱いになっている市川雷蔵の身を案じるあまり敵側に利用されてしまう婚約者(小川真由美。若い!)を毒殺するため、会いに行くシーンである。仕事を冷静にこなそうと
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実録テレビドラマ「黒い看護婦」を観る

今日は知り合いのフィルムコミッションが関わっていた「黒い看護婦」を観た。大竹しのぶ×寺島しのぶ×坂井真紀×木村多江というなかなか豪華な出演陣。原作を昔出版された時に読んでいたことと、病院で働いていた自分としては楽しみに観た。結論からいうと、うーん・・・という感じ。なかなか絞りにくいとはいえ、もうちょっとやりようはなかったのか。豪華出演陣の弊害か。主犯格の人物像を掘り下げた方がよかったんじゃないかな
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