1994年火曜サスペンス劇場枠にて放送。
高林鮎子シリーズ第14弾。
原作は津村秀介『浜名湖殺人事件』。
ゲストは名古屋章、あめくみちこ、鶴田さやか、勝部演之など。
あらすじ
浜名湖で発見された男女の心中死体。
男が鮎子の幼馴染・美保(あめくみちこ)の
父親・真吾(勝部演之)と新聞で知って、
鮎子は事務所の正月祝いを放ってダッシュ。
前野工業所に美保を訪ねると、父親の兄・義夫(名古屋章)も駆けつける。
心中の相手となったホステスには、別に恋人がいた模様。
その恋人が同じ日に、富士市で殺されていたことが判明。
心中ではないと確信した鮎子が
事件を調べていると、義夫が警察に連行された。
美保に依頼され、義夫の弁護を引き受ける鮎子だったが――という話。
感想
真新しいわけではないけど、スッと入りやすい設定が魅力。
幼い頃遊んでもらった相手を疑わざるを得なくなったり、
そういう細かい点もいいやね。
メイントリックの中核を成すカートレインって、今はもうない。
カーシェアリングの時代だし、
最近ではパーキングに停めてる車を利用できるサービスもあると聞く。
ペーパードライバーにはピンとこん話だけど。
こういう形式のドラマというか、
主人公が弁護士とか刑事以外の場合、
誰が犯人かよりどうやったかの方がノレるような印象があるなあ。
あと動機の見せ方が重要になってくる。
そういう点でドラマ性の高さでは、シリーズ屈指といえる作品かも。
ラストも救いがあっていいしね。