西村京太郎108「特急『あずさ』殺人事件」を読む

1986年出版の作品。2006年にTBSで映像化。あらすじ十津川警部の部下、日下刑事に電話してきた元恋人の川合けい子。一方的に関係を切られた日下だが、待ち合わせの場所に出かける。相談の内容は「あずさ7号」で一緒に松本まで行った、と証言してほしいというもの。刑事の自分にそんなことできるわけがない、と断った日下刑事だが釈然としない。そんな時、謎の男から電話が。内容はけい子に頼まれた「あずさ7号」の話そ
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隠れた名作ハードボイルド・結城昌治「エリ子、十六歳の夏」を読む

1992年出版の連作ハードボイルド。1990年にフジテレビでテレビドラマ化。主演は芦田伸介。范文雀、いかりや長介、浜田万葉、坂上香織などが出演。脚本は今は亡き野沢尚。観てみたいドラマですな。あらすじ高校2年の孫娘、エリ子が突然家出した。娘の失踪になぜか冷淡な両親に代わり元刑事の祖父田代はエリ子の行方を追う。新宿のディスコ、六本木のクラブ、小劇団のたまり場などエリ子の行方をエリ子の友人キティの手助け
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西村京太郎47「黙示録殺人事件」を読む

1980年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ久々の休日に家族と銀座に出た亀井刑事。ところが突然のモンシロチョウの大量発生におかしいと感じた亀井は出所をさぐる。そこには微笑したまま動かない青年の姿があった。予告自殺なのだろうか。続いてマンモス団地の一角で、ゴム風船が次々と上がっていく奇妙な出来事が。するとそこには若い女性の死体があった。これまた予告自殺なのだろうか。捜査にあたる十津川警部と亀井刑
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西村京太郎49・伝説の名作「終着駅殺人事件」を久々に読む

1980年出版の作品。翌年に日本推理作家協会賞を受賞。1981年と2013年に土曜ワイド劇場、2001年に月曜ミステリ―でテレビドラマ化されている人気の作品。あらすじ上野駅構内のトイレで通産省の役人、安田が他殺死体で発見された。彼は青森県のF高校で校内新聞を出していた男女7人の仲間で、7年ぶりに一緒に故郷の青森に行こうと上野駅に来て殺されたのだ。残りの6人は安田の死を知らず予定通り上野駅発の寝台特
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西村寿行「化石の荒野」を読む

1976年出版の作品。1982年に角川映画・主演渡瀬恒彦で映画化。見事にコケた。しばたはつみの主題歌「化石の荒野」は名曲。あらすじ警視庁の刑事である仁科草介はある日、2人の男に連れ去られる。気が付くと目の前には死体、使用されたのは自分の拳銃。殺人刑事の汚名を着せられ逃亡する仁科。誰が何の目的で俺を罠に陥れたのか。そんな仁科にCIAが接触し、5万ドルの報酬で奇妙な仕事を依頼。それは全国の山岳地帯で「
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西村京太郎98・「臨時特急『京都号』殺人事件」を読む

1985年出版の作品。1996年に土曜ワイド劇場で「寝台特急『北斗星』殺人事件」として映像化。記念すべき北条早苗刑事初登場作品ともいえる(もっともこの時の表記は北原早苗)。あらすじ大会社ワールド時計に家族殺害の脅迫状が届く。ワールド時計の社長・楠木は一人娘のかおりが臨時特急京都号で京都に行くのでガードしてほしいと知り合いの三上刑事部長に依頼する。それを受けて三上の遠縁にあたる三沢刑事と3カ月前に配
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2時間サスペンス原作・西村京太郎229「愛と悲しみの墓標」を読む

1995年出版の作品。2003年に土曜ワイド劇場で、2007年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ独身の実業家が毒殺され、残された3人の愛人に容疑がかかる。相続権はなくても、もし彼の子供を妊娠していれば莫大な遺産が手に入るからだ。十津川警部と亀井刑事は愛人の一人で一番目立つ、モデルの藤原さつきを尾行。ところが、部下に尾行させていた愛人の一人、早見友美が殺害される。しかも、容疑者として逮捕されたのは自
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西村京太郎37「炎の墓標」を読む

1978年出版の十津川警部もの。初期の社会派作品群を彷彿とさせる内容。映像化はまだなし。あらすじマンモス・タンカーの爆破中止と引き換えに百万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかかってきた。それをインドネシア、バリ島のデンパサールにある小さな商会に振り込めという。十津川警部と亀井刑事が急行するが巧妙な犯人の罠でタンカーは爆破される。続いて親会社の会長が誘拐され身代金は同じく百万ドル。振込先も同じ
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傑作時代小説・笹沢左保「木枯し紋次郎」(上)を読む

2012年に光文社から出版されたベスト・オブ「木枯し紋次郎」の1冊。収録作品は10篇。「赦免花は散った」……小説現代1971年3月号「童唄を雨に流せ」……小説現代1971年6月号「川留めの水は濁った」小説現代1971年10月号「木枯しの音に消えた」小説現代1972年3月号「女郎蜘蛛が泥に這う」小説現代1972年7月号「夜泣石は霧に濡れた」小説現代1972年10月号「上州新田郡三日月村」小説現代19
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幻戯シリーズ1・西村寿行「昏き日輪」を読む

1979年に「オール讀物」に連載された作品。あらすじ太平洋戦争で戦死した夫の墓参りにブルネイを訪れた静代としげ乃。しかし、帰国当日荒天のために定期便が離陸不能。急きょ貿易商を名乗る日本人が仕立てた飛行機に乗るがその機体は忽然と姿を消した。いったいどこへ消えたのか?乗客には現地に進出していた日本の商社員や親善訪問中の映画女優5人も含まれていた。事件の背後にあったのは経歴詐称の日本人が女優達を人身御供
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