西村京太郎98・「臨時特急『京都号』殺人事件」を読む

1985年出版の作品。1996年に土曜ワイド劇場で「寝台特急『北斗星』殺人事件」として映像化。記念すべき北条早苗刑事初登場作品ともいえる(もっともこの時の表記は北原早苗)。あらすじ大会社ワールド時計に家族殺害の脅迫状が届く。ワールド時計の社長・楠木は一人娘のかおりが臨時特急京都号で京都に行くのでガードしてほしいと知り合いの三上刑事部長に依頼する。それを受けて三上の遠縁にあたる三沢刑事と3カ月前に配
>>続きを読む

2時間サスペンス原作・西村京太郎229「愛と悲しみの墓標」を読む

1995年出版の作品。2003年に土曜ワイド劇場で、2007年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ独身の実業家が毒殺され、残された3人の愛人に容疑がかかる。相続権はなくても、もし彼の子供を妊娠していれば莫大な遺産が手に入るからだ。十津川警部と亀井刑事は愛人の一人で一番目立つ、モデルの藤原さつきを尾行。ところが、部下に尾行させていた愛人の一人、早見友美が殺害される。しかも、容疑者として逮捕されたのは自
>>続きを読む

西村京太郎37「炎の墓標」を読む

1978年出版の十津川警部もの。初期の社会派作品群を彷彿とさせる内容。映像化はまだなし。あらすじマンモス・タンカーの爆破中止と引き換えに百万ドルを要求する脅迫電話が新太平洋石油にかかってきた。それをインドネシア、バリ島のデンパサールにある小さな商会に振り込めという。十津川警部と亀井刑事が急行するが巧妙な犯人の罠でタンカーは爆破される。続いて親会社の会長が誘拐され身代金は同じく百万ドル。振込先も同じ
>>続きを読む

傑作時代小説・笹沢左保「木枯し紋次郎」(上)を読む

2012年に光文社から出版されたベスト・オブ「木枯し紋次郎」の1冊。収録作品は10篇。「赦免花は散った」……小説現代1971年3月号「童唄を雨に流せ」……小説現代1971年6月号「川留めの水は濁った」小説現代1971年10月号「木枯しの音に消えた」小説現代1972年3月号「女郎蜘蛛が泥に這う」小説現代1972年7月号「夜泣石は霧に濡れた」小説現代1972年10月号「上州新田郡三日月村」小説現代19
>>続きを読む

幻戯シリーズ1・西村寿行「昏き日輪」を読む

1979年に「オール讀物」に連載された作品。あらすじ太平洋戦争で戦死した夫の墓参りにブルネイを訪れた静代としげ乃。しかし、帰国当日荒天のために定期便が離陸不能。急きょ貿易商を名乗る日本人が仕立てた飛行機に乗るがその機体は忽然と姿を消した。いったいどこへ消えたのか?乗客には現地に進出していた日本の商社員や親善訪問中の映画女優5人も含まれていた。事件の背後にあったのは経歴詐称の日本人が女優達を人身御供
>>続きを読む

西村京太郎501「特急ワイドビューひだに乗り損ねた男」を読む

2012年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ東京で空き家の床下から男の白骨死体が発見。ポケットには2年前の高山行き「ワイドビューひだ13号」の切符。十津川警部は飛騨高山に向かう。すると7年前、市議の妻と駆け落ちして消えた男の話が。市議はその後、元大臣の娘と再婚し国会議員になっているという。果たして7年前に何があったのか?世界遺産登録を巡る詐欺事件もからみ、様々な圧力を跳ね除けて十津川警部が暴い
>>続きを読む

笹沢左保「愛人岬」を読む

1981年出版の作品。1980年7月から1981年5月にかけて「女性自身」で連載。あらすじ丹後半島・犬ヶ岬の断崖で起きた連続殺人事件。被害者はホテル経営者の男と人気タレントの妻。被害者同士の接点が見つからないまま、容疑者として浮かんだのは男の友人・水沼だった。その水沼の愛人である香織は水沼の無実を証明するため奔走する。だが、そこで見つけたものは――という話。感想これまた完璧な密室と思えるアリバイ崩
>>続きを読む

西村京太郎327「裏切りの特急サンダーバード」を読む

2002年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ大阪から北陸本線を走る特急サンダーバード。ある日、この列車が400人以上の乗員・乗客とともにジャックされた。犯人グループの要求は身代金なんと11億円。拒否した場合はサンダーバードを爆破するという。偶然車内に居合わせた北条刑事の協力を得て車内の様子を探る十津川警部。途中駅を通過し走り続けるサンダーバードの異変に気付き騒ぐマスコミ。犯人からの指示で11億
>>続きを読む

西村京太郎83「オホーツク殺人ルート」を読む

1984年出版の作品。1990年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。この頃は十津川三橋・亀井愛川コンビ健在。もっともメインはキンキンだったのだが。あらすじ売れっ子脚本家・有末の依頼で北海道へ取材代行へ出向く女子大生の由美とみどり。ところが、無事取材を終えた直後にみどりが行方不明になってしまう。一方、十津川の妻・直子の友人で作詞家の久仁子が失踪したと妹の江美から相談が。やがて久仁子は伊豆で死体となって
>>続きを読む

西村京太郎319「しまなみ海道追跡ルート」を読む

2001年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ広島で手広く事業を行い東京進出してきた観光会社の末娘が誘拐された。身代金は5億円。犯人の要求はそれをライバル会社の社長の口座に振り込めという。岡山県牛窓の銀行で5億円を受け取った犯人はモーターボートで逃走。しかし、大型クルーザーと衝突し沈没してしまう。激怒した犯人は今度は6億円をライバル会社の東京支店寮に置けと連絡を入れる。人質が無事に戻ったのを確認
>>続きを読む

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る