フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1977年出版の天使シリーズ第1弾。表題作のほか、「天使の弔鐘」「天使の裁き」「天使の葬列」「天使の亡霊」「天使の黒い微笑」の計6編を収録。1973年のテレビドラマ「追跡」で映像化になったのは「天使の唄」「天使の弔鐘」「天使の裁き」「天使の葬列」の計4編。「天使の唄」は賭博場の手入れが行われた際、一人の幼い歌手がいた。その場に居合わせた私。やがて彼女は自殺した。その背景にあったものは――という話。
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1976年出版の長編ミステリ。1982年にザ・サスペンスで映像化。出演は田中健、夏樹陽子、佐藤充、大坂志郎など。あらすじ長野県のとある地方都市。そこでは市のすべての要職を一族で固め、権力をほしいままにしていた安養寺家の天下だった。安養寺家の抵抗から郷里を捨てて上京していたものの、失業して生活苦に喘いでいた北沢だったが、赤松という男から甘い誘いを受ける。それは安養寺財閥の帝王である安養寺高康が冬ごも
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1981年公開の東映映画。もっともプロデュースは角川春樹氏だった。原作は山田風太郎「おぼろ忍法帖」。主演は沢田研二、2003年にはリメイクが作られた。あらすじ時は寛永15年。たくさんの死者が出て幕府に鎮圧された島原の乱。戦いの中で殺された天草四郎時貞(沢田研二)だったが雷鳴と共に蘇えり幕府に復讐を誓う。四郎は細川ガラシャ夫人(佳那晃子)、宮本武蔵(緒形拳)、槍の使い手・宝蔵院胤舜(室田日出男)、忍
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1970年公開のアメリカ映画。主演はライアン・オニールとアリ・マックグロー。ヒッピーにサイケデリック、フリーセックスの時代に愛の純粋さを描き、大ヒットを記録した。あらすじオリバー(ライアン・オニール)が最初にジェニー(アリ・マックグロー)と出会ったのは大学の図書館。2人はやがてお茶を飲みに行くようになったが、名家のオリバーとイタリア移民の菓子屋の娘・ジェニーとでは身の上にだいぶ違いがあったがそれが
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1979年出版のデビュー作。スケールの大きさが魅力のハードボイルド。ていうか冒険小説と言うべきか。あらすじ時は1977年。メキシコ保安局の依頼で無法地帯に逃げ込んだ反体制派指導者4人を抹殺した非合法員・神代。ところが、初仕事の仲間・グエンに報酬を持ち逃げされる。頭に血が上った神代はもう一人の仲間・ボルマンと共にグエンを追うが、行く先々で何者かに命を狙われる。メキシコからカリフォルニアまでグエンを追
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1974年1月から10月にかけてTBSで放送。全39回。それまでのホームドラマは女性の主人公が多かったが、本作はものわかりの悪い父親を主人公にした男のドラマ。作曲家の小林亜星演じる石屋の雷オヤジを中心に、毎回起こる騒動をバラエティー色豊かに描き大ヒットした。主要登場人物は寺内貫太郎……小林亜星。この人が「北の宿から」を作ったなんて。 里子……加藤治子。大岡越前といい、頑固オヤジの傍が似合う。
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1977年出版の天使シリーズ第4弾。作品は1968~1973年に書かれたもの。表題作のほか、「天使の賭」「天使の仮面」「天使の痩せた土地」「天使の海」「天使と匕首」の計6編。「天使の祈り」は部下が起こした交通事故から被害者の身辺に群がる宗教団体の黒い影を私が暴く。1973年のテレビドラマ「追跡」の原作の一つ。「天使の賭」は競馬場で出会った女に馬券を頼まれる。女が言ったのはとても当たりそうにない大穴
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1970年公開のマカロニウエスタン。基本的なフォーマットは珍しくもなんともないが、まあ武器だけは度肝を抜かされるというか笑える。あらすじ西部を流れ歩く黒ずくめの一匹狼サルタナ(ジャンニ・ガルゴ)。オメーはマジシャンか。とある町でならず者どもをケチョンケチョンにした後、なぜだか「私がやりましてん」と関西弁ではないが自ら出頭。殊勝な心掛け……なんてものはカケラもなく先にそこにおった奴連れて脱獄。そもそ
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1978年4月からテレビ朝日で放送された。全20回。ジョージ秋山の劇画が原作、脚色が倉本聰、主演が渡哲也。あらすじと感想時は幕末。品川宿の問屋場「夢屋」の頭、元武士の浮浪雲(渡哲也)。あまりにも自由人過ぎる彼と、その反動なのか教育ママのかめ女(桃井かおり)、一人息子の新之助(伊藤洋一)を軸にして描いた一言でいえば幕末ホームドラマ。それまでヤクザかドンパチが多かった渡哲也が新境地を拓いた作品として知
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1964年製作のマカロニウエスタン。黒澤明監督の「用心棒」をパクったとして訴えられた。チョイ役でくすぶっていたクリント・イーストウッドを一挙にスターダムに押し上げた作品でもある。あらすじアメリカとメキシコの国境にある小さな町、サン・ミゲル。ここではドン・ミゲルとバクスター保安官の二大勢力がひたすら縄張り争いに精を出していた。そこにやってきた「名無しの男」クリちゃん。儲かるのは棺桶屋だけと言われる中
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