フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1963年公開の松竹映画。原作は松本清張の短編集「無宿人別帳」に収録の「佐渡流人行」と「逃亡」の混ぜ合わせ。この脚色をしたのが名脚本家・小国英雄。主演は佐田啓二、岡田茉莉子。渥美清、伴淳三郎、長門裕之など豪華キャスト。あらすじこの世の地獄と謳われる佐渡での労役。ここに送られてきた無宿人たちが無事に生きられる保証は全くない。宗像弥十郎(佐田啓二)もその中の一人。彼は御家人であったにも関わらず、支配頭
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1997年2月25日火曜サスペンス劇場で放送。原作は1954年発表の松本清張の短編小説。1960年、1962年、本作と3回テレビドラマ化されている。主演は毎度おなじみ古谷一行。藤真利子、本田博太郎などが共演。あらすじ家に押し入り、男を刺して拘留中の尾村(古谷一行)。実は刺した男は尾村が意図した相手ではなかった。尾村は以前、加治(本田博太郎)と強盗を働き、店を出す資金を手にしていた経緯があった。尾村
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1976年出版の医学ミステリ。1983年に放送された火曜サスペンス劇場の原作。テレビドラマ化の際のタイトルは「天使の復讐」。出演は志穂美悦子、沖雅也、北村総一朗などなかなか豪華だった。あらすじ深夜、松岡医院院長夫人・柳子は夫の情事を目撃。翌朝、自分のベッドで夫の死体を発見した柳子は自分が殺したと思い込み、逮捕される。柳子の弟で勤務医の徹夫は何者かに嵌められたのではないかと疑う。やがて、同じ地区内の
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1996年放送の赤い霊柩車シリーズ第5弾。原作は山村美紗の同名ミステリ。主演は片平なぎさ。ゲストは長谷川初範、中島ゆたか、朝加真由美など。あらすじ明子(片平なぎさ)が春彦(神田正輝)と逢うのを楽しみに帰宅すると留守番電話に同級生の夕子からのメッセージが。同窓会の誘いの連絡だったが、電話の不自然な切れ方に明子は不審を抱く。翌朝、新聞で夕子が電話の前で絞殺されたことを知って落ち込む明子。それを励ます春
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1968年公開のアメリカ映画。監督は後に「ダーティーハリー」を撮るドン・シーゲル。主演はリチャード・ウィドマーク。悪役のイメージが強いが早くから独立プロを持ってこの映画に主演する頃には善悪こなせる性格俳優としての地位を確立していた。もっとも「オリエント急行殺人事件」で刺されまくるラチェットのイメージも強いのだが。あらすじ舞台はニューヨーク。市警察の刑事マディガン(リチャード・ウィドマーク)は相棒の
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1981年出版の十字架シリーズ最終作。羽代市とか大場一成とかどっかで聞いた名前が出てくるなと思いきや、「野生の証明」に出てくる舞台と人物でしたな。映像化はなし。あらすじ若い芸者が殺され、身元を調べるうちにA市からF県羽代市に売春組織に連れていかれた一人と判明。秘密裏の捜査を指示された土谷は現地へと飛ぶ。ところが、市政と警察を牛耳りさらに暴力団と癒着し地域に君臨するボス・大場一成の存在はとてつもなく
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1937年製作のフランス映画。監督は名匠と呼ばれたジュリアン・デュヴィヴィエ。舌噛みそうな名前のお方。主演はジャン・ギャバン。ヒロインというか妖艶なお姉さんはミレーヌ・バラン。あらすじここは地の果てアルジェリア、と歌った曲「カスバの女」というのがあるがまさにその場所であるカスバは、あちこちから流れ者が集まる無法地帯。御多分に洩れずペペ・ル・モコ(ジャン・ギャバン)もフランスからこの地にやってきた犯
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1995年3月17日放送の赤い霊柩車シリーズ第4弾。原作は山村美紗、主演はもちろん片平なぎさ。ゲスト出演は佳那晃子、中尾彬など。あらすじ深夜、秋山(大村崑)に呼び出された明子(片平なぎさ)。何事かと思いホテルに行ってみると、関西で著名な日舞の家元が腹上死したというのだ。後妻の怜子(佳那晃子)は先日、違う葬儀で顔を合わせた人だった。ためらいながらも遺体を運び出した明子だが、先妻の娘・由美子(吉野真弓
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1980年3月29日土曜ワイド劇場で放送。原作はない。脚本・大和屋竺、監督・牧口雄二。主演は長門裕之。宮下順子、竹田かほり、森次晃嗣、ガッツ石松、江本孟紀などが出演。あらすじ京都に出張に来た銀行員の西尾(長門裕之)。決して友近ではない。どう見ても銀行員には見えない部下の小林稔侍らに頼んで浮気気分で京都観光&夜の街へ。ところがぼったくりに合って散々な目に。そこで観光中に知り合った舞妓を紹介してくれる
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1995年出版の講談社漫画文庫版。全3回。もともとは原作が出た当時、週刊チャンピオンに連載されたもの。原作はもちろん小松左京。第1回の巻末には原作者のあとがきがある。「阪神大震災に遭遇して」との内容。あらすじ19××年7月26日に起きた伊豆天城山の噴火。相模湾南西部を震源とした地震が原因だったが、この背景には恐ろしい真実が隠されていた。地震予知が不可能とされる中、異端児の学者・田所博士は警鐘を鳴ら
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