フリーライター Sakamoto Norio ブログ
表題作のほか、「異説・軽井沢心中」「沈黙協定」「虚実の夜」「青い帽子の物語」「七歳の告白」「動機と機会」「変てこな葬列」の計8編を収録。バラエティに満ちた作品群を収録した短編集。どんでん返しからユーモア的なもの、心理サスペンスなどさまざま。「青い帽子の物語」は1962年にテレビドラマ化。見る方法がないわねえ。「異説・軽井沢心中」は有島武郎の心中事件の真相を追いつつ、フィクションのどんでん返しがハマ
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1990年出版の連作ハードボイルド。表題作のほか、「脅迫者」「事件の陰に」「擦れ違った顔」「血の陰影」の計5編を収録。一人で調査事務所を経営している流木。4階建ての古ぼけたビルに入居しているのは曲者ぞろい。四階は組を解散した男が経営する怪しげな商会、三階は悪徳法律事務所と税理士の事務所、二階は流木の事務所と結婚相談所、進学塾の分室。彼のところに持ち込まれる依頼が、やがて事件に発展していく。「脅迫者
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1985年出版のテーマ別自選作品短編集。日本国内を舞台にうごめく各国の秘密組織の実態、闇の世界を描き出した傑作スパイ小説短編集といえる。「Y事件覚え書」「虚実のジャングル」「死んだ矢」「約束」「影の使者」「迷路の空」の計6編を収録。陸続きではなく島国でなおかつ単一民族国家である日本においてはスパイ小説の面白さは諸外国に比べて理解されない傾向にあった。ところがどうして、日本ほどスパイ小説が受ける国は
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1986年の作品。あらすじ共同農場の農場長・尾関穣。彼にはベトナム戦争時CIA現地工作員として活動した過去があった。ある日、その時の同僚であったベトナム人ロアンから助けを求められる。それは過去を忘却の淵に沈めてきた尾関が再び過酷で非常な世界に舞い戻らざるを得ないサインだった――。 感想著者7冊目の作品である本作。だが、あとがきを読むと本人の中では2冊目あたりの位置づけらしい。デビュー作「飢えて狼」
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1965年出版の長編時代小説。あらすじ時は徳川四代将軍・家綱の治世。戦国の世を忘れたというには早すぎる時代、しかし巷には浪人が溢れて鬱屈したものが溜まっていた頃。そんな時、女遊びが高じて扶持を失っていた浪人・伊吹進二郎は、ひょんなことから芝居小屋を根城にしている群盗の一味に加わることに。表向きは座長だが裏では頭目の草間匡助、舞台で踊る一方、手癖の悪い若衆・春日千之介を筆頭に、天草の乱の残党や一癖も
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2020年発刊の一冊。偉大な先人と現在の選手たちを通して野球の素晴らしさを解説している。第1章は巨人軍の話。取り上げられているのは長嶋茂雄、王貞治、川上哲治、千葉茂、平井三郎の順。この中ならショートの先輩でライバルなのにプロの極意を教えてくれた平井さんの話が印象深い。第2章は達人たちの神業・投手編。杉下茂、小山正明、稲尾和久、米田哲也、金田正一の順。米田さんのところで出てくる日米ベースボールサミッ
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1984年刊行の長編ミステリ。1983年に起きた大韓航空機撃墜事件がモデル。東西冷戦時代に勃発した事件で、一つ間違えれば世界大戦に発展する可能性があった。あらすじフリーの週刊誌記者である香月。ある日、喫茶店で恋人の可奈子と待ち合わせていると突然電話をしていた男が倒れ込んだ。男は謎の言葉を呟いて意識を失う。男が発した言葉から香月は事件の匂いをかぎ取り、取材を進めていく。倒れた男はエア・コリア機撃墜事
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1986年出版の歴史小説。幕末の剣客、平手造酒を主人公にオールスター級の歴史人物が関わっていくところが魅力。あらすじ千葉道場の四天王と呼ばれながら、酒の上での出来事がきっかけで破門となった平手造酒。江戸追放の身となって博徒の親分・繁蔵と知り合い、笹川に身を置くようになってからも時々江戸に舞い戻り、絵草紙屋の女、お絹と会っていた。ある夜、平手は偶然に一通の連判状を手にすることに。それは幕府の御政道を
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昭和51年初出の作品。司法制度の限界と民主主義は何かを問うた初期社会派作品に通じる内容。あらすじベテラン刑事・中原が担当した殺人事件。学生会館が焼け、一人の学生が焼死体となって発見されたのだ。捜査の結果、犯人は内部の者らしいと判明。中原は当初、学生寮に住み着く岡本夫婦を疑うがシロ。次いで部下の平井刑事が目をつけていた安田を取り調べる。安田は自供したものの、法廷で無罪を訴え始める。作り話を連発し、検
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1992年初出の作品。柚木草平シリーズ第2弾。あらすじと感想かつての同級生や仲間と事件をきっかけに再会し、互いの変化に老いを感じたり意外に思ったり変わらないことに安らぎを感じたりしながらほろ苦い真実を手繰りあてる主人公――という形式のミステリは珍しくはない。古くは江戸川乱歩の「幽鬼の塔」なんかがあるし若竹七海「スクランブル」(名作!)や東野圭吾「片想い」などいろいろある。学園ミステリでもそういうの
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