フリーライター Sakamoto Norio ブログ

ヒラリー・ウォー「失踪当時の服装は」を久々に読む

1952年発表のミステリの歴史を変えた一冊。「警察小説」という新しいジャンルを切り開いた作品。あらすじ1950年3月、マサチューセッツ州ブリストル郡。カレッジの一年生ローウェルが突然失踪した。成績優秀で浮ついた話もない彼女に何があったのか。地元の警察署長フォードの必死の捜査にも関わらず、捜査は難航。やがてローウェルは水死体で発見される。事故なのか、他殺なのか、それとも自殺か。彼女は妊娠していた。フ
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コリン・デクスター「ニコラス・クインの静かな世界」を久々に読む

1978年出版のモース警部シリーズ第3弾。ある意味閉ざされた世界のドロドロした人間模様で起きてしまった殺人事件の解決に向けてモース警部が活躍する。あらすじ海外学力検定試験委員会メンバーに僅差の投票結果で選ばれたニコラス・ケイン。ケンブリッジ大学出身という優秀なケインだが、難聴という問題を抱えながら他と遜色ない仕事ぶり。ところが、そんなケインが何者かに毒殺される。殺人事件だけはがぜん張り切るモース警
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日活映画「快楽昇天風呂」を観る

1979年公開の日活ロマンポルノ。監督は藤浦敦、出演は女優陣が日向明子、三崎奈美、麻吹淳子、小川亜沙美。男性陣は林ゆたか、立川談志など。あらすじ女大好きの詐欺師・田口(林ゆたか)は寝ている最中に相手の女が持つ一千万の小切手を巻き上げようとするが刑事に踏み込まれて慌てて逃亡。田口はホテルのロビーで大臣(立川談志)が秘書と温泉の高速道路案に絡む利権の話を聞きつけ、測量技師に扮して温泉街に逗留。すると街
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笹沢左保「小早川秀秋の悲劇」を久々に読む

1997年刊行の長編歴史小説。あらすじ1600年(慶長5年)9月に行われた関ヶ原の戦い。その後の日本の歴史を大きく左右することになったこの合戦は、徳川家康率いる東軍の勝利に終わった。その重要な役割を担ったのが、石田三成率いる西軍に身を置きながら東軍に寝返った小早川秀秋。秀秋への論功行賞は備前・美作五十一万石。しかしこれは、秀秋には分不相応だった。大谷吉継などの亡霊に怯え、狂乱の日々を送った「日本一
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笹沢左保「ふりむけば霧」を久々に読む

1987年初出の作品。あらすじ18歳の時、殺人を犯して以来逃げ続けていた千早芙美子。時効成立まで残り一年半となった時、上京することとなった。しかし、飛行機の中で彼女は一番会いたくなかった人物と遭遇。なんと自分が殺した女性の夫である八ツ橋待彦に出くわしたのだ。観念した芙美子だったが、なぜか待彦は芙美子を援助する。愛を感じる芙美子だったが、時効を前に再び殺人事件に巻き込まれる。今度の容疑者は待彦だった
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藤田宜永「地獄までドリブル」を久々に読む

1992年出版の傑作ハードボイルド。海外サッカーが絡んでいるところが新しかった。タイトルも読み進めるうちに秀逸だなと感じる。あらすじ舞台はパリ郊外の町、ゴビニ―。映画を学ぶためにパリにやってきた経験を持つ西貝。B級映画に東洋人の役で出た経験もあるが、気づけばいつのまにやら当初の目的は挫折し、今では日本人観光客相手の旅行会社に勤務する平凡なサラリーマンと化していた。愛する妻を5年前に交通事故で亡くし
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笹沢左保「剣士燃え尽きて死す」を久々に読む

1975年出版の作品。人間・沖田総司を描いた名作時代小説。あらすじ新選組副長助勤・沖田総司。「また、ひとり斬った」と懐中鏡につぶやく。それは総司と奇妙な縁がある武家の娘・千鶴の形見だった。新選組という組織に属し、近藤勇の命に服しながら人を斬る男。しかし、その心の奥底に刻まれる人斬りのむなしさ、当初の純粋な思いから変節していく新選組という組織への絶望、絆で結ばれていたはずの近藤勇への不信――。そして
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泡坂妻夫「11枚のとらんぷ」を久々に読む

1976年発表の長編第1作。奇術ミステリという新しいジャンルを切り開いた作品。あらすじ真敷市公民館の創立20周年を祝い開かれたマジックショー。細かなトラブルはあったものの、フィナーレが訪れようとしていた。出演者全員が舞台に並び、銃声を合図に美人マジシャンの志摩子が中央の「人形の家」から飛び出し終了……のはずだった。ところが、志摩子はその頃自分のマンションで殺害されていた!しかも死体の周囲には、奇術
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和久峻三「蛇淫の精」を久々に読む

1985年出版の短編ミステリ集。イソ弁・日下文雄が活躍する著者が世に送り出したシリーズ・キャラクターの一人。表題作のほか、「処刑執行人」「女の意地」「骨肉の争い」「離婚願望」の計5編を収録。あらすじと感想表題作「蛇淫の精」は三年間行方不明の妻に対する離婚訴訟の弁護を依頼された日下。少しでも資料を集めようと向かった丹後半島で奇妙な体験をする――という展開。なんちゅうか怪奇ミステリ的な感じで、独特の短
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横山光輝「織田信長」を久々に読む

1996年刊行の講談社漫画文庫版。全4巻。あらすじと感想尾張のうつけ者と呼ばれた時代から、本能寺の変までを描いたもの。信長が尾張を統一していくまでが割と丁寧に描かれている。信長といえば延暦寺焼き討ちに代表されるように残虐なイメージがあったりする人も多いようだが実はものすごく緻密で策略家の側面も持っている。特に実母からも見捨てられ四面楚歌の中、尾張統一を図っていくさまは知性に溢れていてもっと信長の知
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