フリーライター Sakamoto Norio ブログ

深作欣二38・東映映画「暴走パニック 大激突」を久々に観る

1976年公開の東映映画。監督は深作欣二、主演は渡瀬恒彦。ギャング映画+カーチェイスという感じのこの作品。ドカンドカンと観る人が観ればわかるポンコツ寸前の車を潰しまくる。あらすじと感想海外脱出を夢見て銀行強盗を続けるバーテンの山中(渡瀬恒彦)と混血の元モデル、ミチ(杉本美樹)。しかしある時、仲間の関(小林稔侍)が車にはねられて死亡。2人は関の兄貴(室田日出男)に仇と狙われ追跡される。もちろん金も絡
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伝説の東映映画「日本暗殺秘録」を久々に観る

1969年公開の東映映画。監督は中島貞夫。脚本は笠原和夫。あらすじと感想日本におけるテロをドキュメンタリータッチで描こうとしたまあ現代ではなかなか通りそうもない企画。こういう作品をできるところが東映の凄いところ。しかもオールスターで(笑)前半はテロのオムニバスのようなもので若山富三郎が斬りまくる桜田門外の変は出てくるわ菅原文太、高倉健もそれぞれ相手をぶっ殺し消えていく。血盟団のメンバーに扮する千葉
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松本清張ミステリ「黒い樹海」を読む

1960年に刊行された長編ミステリ。あらすじある日突然、姉・信子を事故で失った妹・祥子。なぜ東北へ旅立ったはずの姉は浜松で死んだのか――。祥子は姉の死の真相を探るため、姉が働いていたR新聞文化部に就職し、信子と接触のあった人を調べていく。しかし、誰かが先回りして手掛かりとなる人が一人また一人と消えていく――。果たして姉を見捨てた人は誰なのか?――という話。感想昨年、北川景子主演で5度目のテレビドラ
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深作欣二50・映画「蒲田行進曲」を久々に観る

1982年の松竹・角川映画。原作はつかこうへいの直木賞受賞作「蒲田行進曲」。監督は深作欣二、脚本は原作者自身。もともと舞台で話題を呼んだ作品。撮影所を舞台に無教養ではあるが役者として華のある銀ちゃん、ちっぽけな大部屋役者だが映画をこよなく愛しているヤス、この2人の間に揺れる女優、小夏。銀ちゃんを風間杜夫、ヤスを平田満、小夏を松坂慶子が演じている。クライマックスは階段落ちのシーンだがなんちゅうても全
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横溝正史シリーズⅡ「仮面舞踏会」を久々に観る

1978年に全4回で放送。あらすじと感想横溝正史本人が自選で第7位にあげている作品。それの最初の映像化なわけだが、ある意味原作よりもよくできている。過去4回の離婚歴を持つ女優を巡るスキャンダラスな展開が魅力の本作品。最初の夫はプールで死に2番目の夫は交通事故、3番目の夫は毒殺され4番目の夫は行方不明――。どこまでサゲマンやねんという話なのだが、それでも求婚する男がおるのね。犯人像とトリックは結構上
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伝説のB級アクション映画「ザ・ボス暗黒街の標的」を観る

1973年のイタリア映画。日本未公開だがかのタランティーノ監督のお気に入りとのこと。あらすじと感想イタリア・マフィアの世界を舞台に殺し屋VS組織の裏切り裏切られ最後はどうなる?って感じの話。黒沢明の「用心棒」をヒントに荒野の用心棒から始まるマカロニウエスタンを作り上げたイタリア映画が今度はコッポラの「ゴッドファーザー」に影響されイタリアマフィアはうちらが本場とばかりにマフィアアクションを作ったとい
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横溝正史シリーズ「犬神家の一族」を久々に観る

1977年、TBSで好評を博した横溝正史シリーズの記念すべき第1作。古谷一行が初めて金田一を演じた作品。あらすじと感想説明の必要もないぐらい有名な作品。犬神といえばこれかドカベンに出てくる左投手ぐらいのもんだ。また犬神といえばスケキヨ。マスクが一番不気味だったのはやっぱり1976年版の映画かなあ。2006年に再映画化された時は「スケキヨストラップ」とかあった気がする。さて、この全5回の作品のいいと
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横溝正史シリーズⅡ「真珠郎」を久々に観る

1978年に全3回で放送。あらすじと感想最高視聴率が40%を超えたこともある人気シリーズだったわけだがなんちゅうてもその良さは原作の分量に合わせて放送回数を変えてたことも1つの理由。「悪魔の手毬唄」に至っては好評だったので放送回数が伸びたり。さて、本作「真珠郎」だが原作では金田一は登場しない。もともとこの作品は戦前に書かれたもので探偵は探偵でも由利麟太郎が活躍する話。ま、後の金田一作品の萌芽ともい
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横溝正史シリーズⅡ「不死蝶」を久々に観る

1978年に全3回で放送。あらすじと感想またまた鍾乳洞での殺人、23年前の殺人がからむというお得意の展開。金田一に来るなという脅迫状が来るのもまあ定番。若き日の竹下景子さんが出ている。まだお嫁さんにしたいナンバーワンになる前の時代。この頃になると古谷金田一も板についたもので日和警部とのコンビも絶好調。珍しく悪役でない山本昌平さんやこの2年後に芸能界引退する栗田ひろみさんの可憐さ、やっぱり殺される小
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横溝正史シリーズⅡ「迷路荘の惨劇」を久々に観る

1978年に全3回で放送。人気を博した横溝正史シリーズの最終作。あらすじ古舘伯爵が建てた「名琅荘」はそのトリッキーな造りから別名「迷路荘」と呼ばれていた。この場所で昭和5年、世間を震撼させた事件が起きた。そして20年後、再び事件が――。感想過去の事件とそれに付随して現在に殺人事件が起きるというのは横溝正史の得意技であり現代のミステリーにも脈々と受け継がれているもの。また、洞窟や鍾乳洞で殺人が起きる
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