フリーライター Sakamoto Norio ブログ

西村京太郎47「黙示録殺人事件」を読む

1980年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ久々の休日に家族と銀座に出た亀井刑事。ところが突然のモンシロチョウの大量発生におかしいと感じた亀井は出所をさぐる。そこには微笑したまま動かない青年の姿があった。予告自殺なのだろうか。続いてマンモス団地の一角で、ゴム風船が次々と上がっていく奇妙な出来事が。するとそこには若い女性の死体があった。これまた予告自殺なのだろうか。捜査にあたる十津川警部と亀井刑
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明智小五郎美女シリーズ15「鏡地獄の美女」を久々に観る

1981年の作品。シリーズ第15弾。あらすじと感想原作は江戸川乱歩の「影男」。戦後の作品ですな。冒頭は宝石密輸の調査で香港にやってきた明智くん。目をつけているのは宝石商の速水。悪人が似合うぜ西田健。知り合いになってゴルフを一緒にすることに。のんびりしとんな。ところが速水がバンカーショットをしたとたん爆発が!速水は粉々、明智くんは目をやられてしまう。悪人が似合う男、西田さんあえなく死亡。明智の入院を
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西村京太郎49・伝説の名作「終着駅殺人事件」を久々に読む

1980年出版の作品。翌年に日本推理作家協会賞を受賞。1981年と2013年に土曜ワイド劇場、2001年に月曜ミステリ―でテレビドラマ化されている人気の作品。あらすじ上野駅構内のトイレで通産省の役人、安田が他殺死体で発見された。彼は青森県のF高校で校内新聞を出していた男女7人の仲間で、7年ぶりに一緒に故郷の青森に行こうと上野駅に来て殺されたのだ。残りの6人は安田の死を知らず予定通り上野駅発の寝台特
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傑作アクション映画「桜の代紋」を観る

1973年公開の日本映画。製作は勝プロダクション、配給は東宝。主演は若山富三郎、監督は三隅研次。あらすじ大組織の暴力団西神会は岩国基地から150丁の拳銃を仕入れる。ところが帰り道、警官2名に見とがめられ射殺して轢き殺す。刑事の奥村(若山富三郎)と加藤(関口宏)は若頭の杉山(石橋蓮司)を追う。奥村から捜査協力を依頼された地元のやくざ橋田組の組員が杉山を発見。しかし、あえなく射殺され怒りに燃えた橋田組
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感動のラブロマンス・映画「ラストコンサート」を久々に観る

1976年公開のイタリア映画。なぜだか日本人もお金出してるけど。言語は英語だし。風景はフランス。ま、そんなことはいいとしてベタすぎるぐらいベタなんだけど泣けるんだねえこれが。あらすじと感想物語はこの上なく単純明快。白血病を患いながらも明るく生きようとする少女と人生に挫折し夢も希望もなくした往年の名ピアニストのピュアなラブストーリー。ありがちやんと斜に構えることなかれ。終わるころには滂沱の涙を流すこ
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伝説の集団時代劇映画「十七人の忍者」を久々に観る

1963年公開の東映映画。一言でいえば「ナバロンの要塞」時代劇版。脚本を書いたのは池上金男さん。後に時代小説でヒットを飛ばす池宮彰一郎さんの若き頃。脚本コピーしてどっかにあんだよなあ。あらすじと感想時は江戸時代初期。2代将軍秀忠亡き後の家光と駿河大納言忠長との争いの頃。忠長側の秘密の血判状を盗むべく組織された伊賀忍者17人とそれを阻止すべく忠長側に雇われた松方弘樹のおとっつあん近衛十四郎との知恵比
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松本清張映画「ゼロの焦点」を久々に観る

1961年松竹で映画化。2009年にも映画化されている。テレビドラマでは何回やっとんねんて感じだが、6回やってる代表作。あらすじと感想ストーリーに関していえば単純といえば単純。見合い結婚して一週間後、金沢に出かけた夫が戻ってこない。新妻は金沢に夫を探しに行くが、夫は別人として自殺していた。遺書もあるし、自殺に疑いはないと思われた。しかし、新妻は夫の自殺に疑問を持ち1年後再び金沢へ――という話。で、
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橋上秀樹著「野村克也に挑んだ13人のサムライたち」を読む

2011年出版の作品。著者の橋上秀樹氏は現在西武ライオンズ1軍野手総合コーチ。13人の内訳は次の通り。笘篠賢治、西村龍治、長嶋一茂、池山隆寛、岡田彰布、今岡誠、山口重幸、飯田哲也、柳田浩一(昌夫)、一場靖弘、古田敦也、岩隈久志、橋上秀樹。笘篠はアイドルだった松本典子と結婚した「とまぴょん」である。確かに自分のタイプというのを理解せんと大成せんわなあ。「脇役のススメ」というのを理解した宮本慎也が20
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松本清張映画「点と線」を久々に観る

1958年公開の東映映画。社会派推理小説ブームを巻き起こした松本清張。そのブームを作り出したのはこの「点と線」なわけだが面白いのはこの作品は動機に重点を置くのではなく、時刻表トリック始め謎解きの部分にウエイトを置いていたことだ。さらに面白いのは原作者は動機の部分を削ったのに、映画はその動機の部分を膨らませ前半をミステリー、後半は哀しい女のドラマとして構成していることだ。あらすじ映画のトップシーンは
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影丸穣也傑作選「戦国くノ一伝」を読む

「戦国くノ一伝 秀吉を狙う女」と「武士道剣風伝 鬼が斬る!」の2本収録。上記のは戦国くノ一伝だけと思うけど。影丸さんといえばこのお方が横溝正史の「八つ墓村」を劇画化したことが70年代半ばからの横溝正史ブームに繋がったことで知られている。物語は秀吉暗殺の野望に燃える伊賀忍・くノ一の風子の活躍を描くもの。敵味方でありながら絆がある石川五右衛門も登場する。それもこれも信長が伊賀忍を殲滅せんとしたことが遠
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