名作刑事ドラマ「Gメン’75」第16~18話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第6弾。

第16話「Gメン 皆殺しの予告」

ゲストは川津祐介、佐藤仁哉、六本木真など。

あらすじ

オッサンこと山田刑事と響刑事が現行犯でスリを逮捕。
その財布の中からは銀行の見取り図が。
過激派による銀行襲撃が計画されているとGメンは都内全域の銀行を調査。

そんな時、響刑事に3億円を要求する不審な電話が。
もし用意できなければある女性が死ぬという。

いたずら電話と思いながらも遅れて指定された場所に行く響刑事。
そこで見たのは血が入った注射器とまたまた脅迫電話。
謎の男の狙いは何か――という話。


感想

深作欣二監督作品&響刑事受難編として知られる一作。
ま、響刑事の受難はこれが最初というわけではないが。

電話BOXにしたたる血って何か覚えてたなあ。
爆弾教典ってのは腹腹時計のことかねえ。
有名なエピソードではあるが、あらためて観ると「?」と思わんでもない。

アイデアは凄くいいんだけど、なんせ周囲は響刑事ほったらかし。
警察に対する3億円の要求が響刑事への要求になったり。
オメーは一人で動くんじゃねーよって感じだが、それだとドラマにならんわな。

悪役が後にレギュラー入りする川津祐介さん。
このキャラクター造形はよくできてると思うけど。
そりゃこうなるのも無理はない。ザ・ガードマンが銀行を襲うブラックジョーク。

一番のアレはダイナマイトどこ行ってん、みたいな。
昔は銀行開くの10時だったっけ。記憶がいいかげんだわ。

第17話「死刑実験室」

ゲストは谷村昌彦、大橋芳枝、有馬昌彦、丹古母鬼馬二など。

あらすじ

人の好さそうな零細運送屋・半田(谷村昌彦)。
妻に銭湯行ってくらあと言ったはいいが、そこに現れる草野刑事。

引っ越しを装い、半田を監禁するという暴挙に出る。
現代なら退職届を書いたぐらいでは済みそうにないが、ある理由があった。

15年前、小学校教師の父親を殺したのが半田と睨んでいたからだ。
草野が探し求めていた仇をようやく見つけられたのは、
違う事件であげたチンピラ(丹古母鬼馬二)の証言だった。

時効が刻一刻と近づく中、草野と半田の攻防が続く――という話。


感想

草野の父親の設定は香港カラテシリーズの人気で変わるが、
それはまあ置いといて時効のタイムリミットのお話。

時効に限らずこういう条文をモチーフにした話も多かった。
このあたりがGメンが面白かった理由の一つと言えるのでは。

半田のキャラクターは谷村昌彦さんならでは。
こういう役は谷村さんか梅津栄さんが双璧という気がする。

ところどころ回想が入るのがちょっとどうかな。
とことん二人のドラマでタイムリミットサスペンスをやってほしかったですな。

丹古母さんはこの体型にもっと髪の毛爆発していたイメージが強いけど、
今現在はめっちゃ痩せてたような。俺も負けずにダイエットしよ。

第18話「警察の中のギャング」

ゲストは中谷一郎、田坂都、佐藤仁哉、叶優子、中田博久、三島史郎、小林稔侍など。

あらすじ

二台の白バイが何者かに盗まれ、それを使用した現金輸送車襲撃事件が発生。
乗っていた三人が撃ち殺され、管轄の鬼捜査課長・高見沢(中谷一郎)は怒りに燃える。

しかし、手掛かりを先に見つけたのはGメンの方。
事件の再現を行ったGメンは現金輸送車がルートを外れたのは、
後ろから追突されてそれを追いかけたことが理由だと掴む。

追突した乗用車は自動車修理工場に入れられていた。
張り込んだGメンは車を受け取りに来たカップルを逮捕。

その男は高見沢課長の息子・竜一(佐藤仁哉)だった――という話。


感想

Gメン75らしさというより東映ドラマツルギー全開のお話。
なんせ人間関係の密度が濃い。

竜一は高見沢の子どもだし、
竜一の彼女は高見沢が鬼課長になるきっかけを作った
妻を刺し殺した男の妹・早苗(田坂都)だし。

竜一の新しい彼女・ナナ子(叶優子)はケバいし。
叶優子さんって「女番長 玉突き遊び」とか出てたな。
ああいう感じの人、好み。

刺し殺した男は滝川潤さん。「特別機動捜査隊」の岩井田刑事である。
小林稔侍さんはまたまた刑事で登場。
だいたい中田博久さんが白バイ警官で無事に済むはずがない(笑)
中田博久&小林稔侍で連想するのは「キャプテンウルトラ」で間違いなし。

第16話に続いて登場、佐藤仁哉さん。
まあ役割的には大きな違いはないっちゃないのだが。
自分的には時代劇のイメージが強いかな。
田坂都さんも大岡越前のおはなですな。

そして中谷一郎さんは言うまでもなく水戸黄門の風車の弥七。
映画「金環蝕」の田中角栄モデルとか、
警視庁殺人課のビショップとか他にもいろいろあんだけどね。

こういうのちょっとダメだと全部冷めちゃうけど、
メンツ的には最高で、もっと光が当たってもいい作品なのでは。
この号に収録されている中では一番好きだね。

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