名作刑事ドラマ「Gメン’75」第127~129話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第43弾。

第127話「マカオの殺し屋」

126話の続編。香港マカオシリーズ第2弾。

あらすじ

三年前の不思議な縁で、
明子(風吹ジュン)と次第に思い合う草野刑事。

しかし、捜査に協力した明子が殺し屋に撃たれ死亡。
得意の空手で麻薬組織を追い詰めていくと、
敵と思った張孔明(白彪)は秘密捜査官だった。

協力して捜査に当たるが、敵の手に落ちる草野。
明子のクリニックに通っていた張春敬(月岡千秋)は、
第二次世界大戦後に中国に留まった日本人だった。

その春敬の口から衝撃の真実が語られた時、新たな悲劇が――という話。


感想

香港カラテシリーズと言えば草野刑事の独壇場。
さすがスター。どこ行ってもメチャクチャ人気だった模様。
なもんで、本場アクションスターが多数出演。
特にヤンさんは、やられても違う形で登場してくる(笑)

人気も高いシリーズなのだが、
後期になるとアクション中心で好みの分かれるところ。

そういう点では、この最初のシリーズは人間ドラマありーの、
アクションありーの、国際情勢ありーので出来がいい方だと思う。
願わくばボスもボコボコにしてほしかったのだが(笑)

第128話「六万五千円の警察手帳」

ゲストは矢吹二朗、大塚道子、長谷川弘、宗方奈美など。

あらすじ

ある夜、声をかけられた青年に襲われ、
警察手帳を奪われた中屋刑事。

通りがかった立花警部補の助力で男を追うが、見つからず。
思いつめた表情でGメン本部に来ると、
黒木警視から請求書入りの封筒を突き付けられる。

自分の名前と六万五千円の請求書を見せられた中屋は、
立花と料亭に聞き込みに行くが、警察手帳を見せられたからと言われ愕然。

紛失届が自分の手元にあるうちに何とかしろと
ボスから厳命されたものの、六万五千円の領収書は始まりに過ぎなかった――という話。


感想

刑事になれなかった男と中屋刑事の人間ドラマ。
こういうのは矢吹二朗さんは似合うなあ。
結構、やるせない話だよねえ。

自分がナンボ結果出しても、
不幸にも周囲の問題でパーになっちゃうというか、
思い通りにならなくなっちゃうってこと。

しかも、別に周囲が悪いわけでなく
むしろ被害者だったり。

これは暴力団事務所を一度見せてるのが上手いんだよね。
ああいう見せ方ってのはいいやね。
不自然さがないうえに、ちょっと引っかかる感じが絶妙。

逆に母親のキャラがどうなんだろって気はする。
熱演ですけどねえ、違う見せ方もあるような。
なんかまったく知らなかったってのは、ちょっと。

第129話「警察犬と女刑事」

ゲストは伊佐山ひろ子、平泉征、南城竜也、井上博一など。

あらすじ

久しぶりの休暇を楽しんでいた速水刑事。
ところが、婦人警官時代に逮捕して
今は服役しているはずの永岡(平泉征)に似た男を見かける。

その直後、近くで殺人事件が発生。
Gメンも捜査に乗り出す中、速水刑事は警察犬マリー号と真相を追う。

果たして、犯行は永岡の仕業なのか?
だとすると、刑務所の中にいるはずの永岡のアリバイは?
謎が深まる中、次の犠牲者が出てしまい――という話。


感想

名バイプレーヤー総動員みたいなお話。
とーぜん山浦さん&河合さんも刑事で登場。

服役しているはずの男を偶然見かけたという設定が抜群にいいですな。
殺人事件の謎と服役している男の謎が並行して進む感じが面白い。

で、速水刑事のカンを応援する黒木警視と立花警部補の存在感。
上司ってのはああじゃなきゃイカンわね。

警察犬出てくるストーリーって
好みもあるし中身に当たりはずれもあるけど、
これは比較的アタリの方じゃないかねえ。

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