名作刑事ドラマ「Gメン’75」第199~201話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第67弾。

第199話「土曜日にネズミを殺せ!」

ゲストは西沢利明、陶隆司、古尾谷康雅、渡辺やよいなど。

あらすじ

白昼堂々、三人組の強盗が銀行を襲撃、
駆け付けた巡査を射殺して車で逃亡した。

Gメンは捜査協力を申し出るが、
所轄に配属されていたエリート警視・坂口(西沢利明)はそれを拒否。

立花警部補たちは独自のルートで捜査を始める。
やがて、射殺された巡査より遅れて現場に到着した
坂口巡査長(陶隆司)が警視の父親であることがわかる。

息子はかつて母親を見殺しにした父親を恨んでいた。
そして、今度は父親が銀行襲撃犯の人質となるのだが――という話。


感想

ラストシーンがやりたくて作ったんかなあという感じ。
いつも覆面して銀行突入しているイメージの冷泉さん始め、
Gメン作品にお馴染みの名脇役たちに加え、
若かりし古尾谷雅人さんなどが登場。

デビューは映画『女教師』でしたな。

二つの親子の人間関係が描かれるところが特徴で、
表裏一体というか犯罪者の方が人間らしかったりする。
こういう絡め方がGメン作品のいいところ。

いわゆる善悪二元論で割り切れるもんではないのよね、人間って。

そのあたりは今日観ても参考になるんじゃないかなあ。

第200話「大空港の幽霊」

ゲストは真山知子、葉山良二、稲葉義男、中村孝雄など。

あらすじ

成田国際空港が開港されて一年、
現場に佇む小田切警視は一つの事件を振り返っていた。

過激派による管制塔占拠事件で開港が延期されるなど、
機動隊と過激派の衝突が激化していた時、事件が起きた。

現場にいた折原巡査(達純一)の発砲で過激派が1名死亡。
事件は大きな波紋を呼び、
警察にも社会にも失望した折原は自ら命を絶った。

その直後、拳銃の使用もやむなしと
過激な言動を行っていた朝比奈公安次官(中村孝雄)、
影山法制次官(葉山良二)が相次いで誘拐される。

Gメンの協力を得て事件を追った小田切警視が掴んだ真相は――という話。


感想

Gメンらしい社会派ハードボイルド作品。
機動隊員の妻の投書がきっかけだったり、
肩書きだけ偉いさん2人が同じ女性と不倫してたり、
描き方がさすがというかポイントの見せ方が素晴らしい。

査問部屋に石山雄大さんがいたり、
SPに片岡五郎さんがいたりする姿も
ドラマファンには興味深かったりする。

機動隊の妻役の下村節子さんとか。
ああいう感じの人いそうだもんねえ。
Gメンも結構出てるし、刑事ドラマに欠かせない方というか。

第201話「Gメン対香港カラテ軍団」

ゲストは沢井桃子、横森久、中丸忠雄、三角八郎など。

あらすじ

戦争で消息を絶っていた草野刑事の父親が、
孫明生(横森久)という中国人名で生きていると、
香港から手紙が届いた。

黒木警視の好意で香港に飛んだ草野は、
手紙の差出人・李麗蓉(沢井桃子)に連れられ父と再会。

その頃、麻薬密売ルートの新規開拓を狙う香港コネクションは、
東京に幹部の宗(内田昌宏)を密かに派遣。

Gメンは宗を逮捕するが、
香港コネクションは孫を誘拐して草野を脅迫。
思い悩んだ草野は宗を連れ出し、香港に戻るが――という話。


感想

さようなら草野刑事の前後編で
それにふさわしいお馴染みさん総出演。

またおんのか杉江さんとか、
一回死んだがなヤン・スエとか、
出生変わりまくる草野刑事とか(笑)

いいのだ、面白ければ。

草野、速水、山田と立て続けに入れ替わっていくGメン。
比較的早く殉職した関谷警部補、
(要はプロデューサーと喧嘩したからだが)
響刑事がインターポールへ、津坂刑事が殉職までが前期としたら、
草野ら三人がいなくなるこの時期までが中期かねえ、大まかに言えば。

こっから結構目まぐるしく入れ替わったりするけど、
黒谷町みたいな人気シリーズも生まれたりしますからな。
ドラマは生き物ですわ。

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