名作刑事ドラマ「Gメン’75」第4~6話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第2弾。

第4話「殺し屋刑事」

ゲストは若林豪、田坂都、西田健、小野川公三郎、遠藤征慈など。

あらすじ

過激派グループ「黒い狼」が五井銀行を襲撃、7000万を奪って逃走。
事件に巻き込まれグループに射殺された2人は、
警視庁刑事・紅林(若林豪)の妻子だった。

愛する妻と息子を無残に奪われた紅林は怒りに燃えるが、
捜査は難航し捜査本部も解散となってしまう。

紅林は小田切およびGメンと対立しながら復讐の鬼と化す。
一方、Gメンは事件を再現する中、
地下駐車場で働く小室(小野川公三郎)とその恋人・香織(田坂都)を知る――という話。

感想

これまた初期を代表する一作。
後にレギュラーとなる若林豪さんが登場。
とことん行く道を行くハードボイルドさが素晴らしい。
最後の撃たれるとこだけちょっとという気もするのだが。

そして犯行グループの一人に西田健さん。
Gメンならびに特捜最前線では数々の印象的な犯人役がありますな。
後に2時間サスペンス「取調室」では警察側になるのだが。

小野川公三郎、田坂都という面々もGメンおなじみ。
香織が響刑事にくってかかり、
「私だって女よ」と響刑事が言うシーンがあるが
ああいうとこはそれまでの刑事ドラマにはなかったんじゃないかなあ。
そういう細かい描き方がよかったですな。

第5話「純金の死体」

ゲストは佐野厚子、菅貫太郎、中村孝雄、ユセフ・オスマンなど。

あらすじ

カリフォルニアで起きた金精錬所襲撃事件。
日本人を含む国際犯罪組織が関わっていると見られ、
強奪された金の一部は船で日本に送られているという。

同じ頃、カリフォルニアで殺人事件が発生。
車が崖に落とされ炎上したこの事件の
被害者と見られるのは日本人画家・川名(菅貫太郎)。

川名の妻・早苗(佐野厚子)が遺品を引き取るが、
帰ってみると家の中が荒らされていて、永尾(中村孝雄)が姿を現す。

早苗が永尾に襲われそうになった時、
死んだはずの川名になりすました関屋警部補が入ってくる――という話。

感想

前半は潜入もの、後半はひたすらアクション。
関屋警部補メインの回で、結構人気も高いのだが何でかね。

場面場面は結構面白いけど(例えば正体がバレそうになった時とか)
全体としてみりゃストーリーは結構ぎごちないような。

なんで永尾は川名が生きてることを知らんのだ、とか。
まあそういうことを気づかせないぐらい
アイデアとアクションで繋げていくのも一つの手法だけど。

そんな中、やはり菅貫太郎さんの存在はデカい。

特に早苗に正体を知られてから会話する時の
犯罪者から夫に戻っているニュアンスとか上手いなあと思う。

しかし、ユセフ・オスマンっていろんなとこに出てるなあ。
もう日本には外人アンタしかおらんのかいうぐらい。
確かホントにオスマン帝国出身じゃなかったかな。

そういえばこの回の撮影中に原田さんは大ケガしてるはず。
昔テレビ探偵団で言ってたもんね。

第6話「コルト自動拳銃1911A1」

ゲストは中島ゆたか、織田あきら、東野孝彦、森秋子、三原葉子など。

あらすじ

約10年続いたベトナム戦争が終結を迎えようとしている時、
日本で一人の米兵が射殺された。

Gメンは射殺された米兵・ニックを密輸事件で追っていた。
容疑者としてあがったのは響刑事と知り合いのベトナム人留学生・キム(織田あきら)。

キムの恋人・順子(中島ゆたか)から
行方を聞き出そうとする響たちだが、キムの行方は杳としてわからない。

一方、サイゴン陥落を前に日本に逃げ出してきた
南ベトナム政府高官・グエン(東野孝彦)が熱海にいることがわかり――という話。


感想

きれーな映像で復元された初収録の第6話。
冒頭、エピローグから見せる後々お得意の手法で、
中島ゆたかさん&藤田美保子さんがすごーくキレイ。初々しいですな。

織田あきらさんは後の沖縄三部作でも出てきますな。
新幹線大爆破」がこの年でしたかね。

熱海ロケのせいか、ボスが張り切っているような(笑)
あばれはっちゃく東野さんが演じるグエンにかますとこは最高。
森秋子さん演じる夫人のモデルはベトナム戦争に抗議して
焼身自殺した僧侶を「坊主のバーベキュー」呼ばわりした人物かね。

三原葉子さん、片岡五郎さん、河合玄司さんも登場。
片岡さん、河合さんはこれでもかというぐらい出てますわな。

挿入される実在の写真などいろいろと印象深い作品。

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る