名作刑事ドラマ「Gメン’75」第109~111話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第37弾。

第109話「新東京国際空港の悪霊」

ゲストは毎度おなじみ佐藤仁哉、井原千寿子、秋谷陽子、真山譲次など。

あらすじ

成田空港建設を巡る闘争が激化する中、
反対派および警察官に死傷者が出ていた。

Gメンも警戒に当たる中、過激派の活動家・湊(佐藤仁哉)を
追っていた公安三課の須藤刑事が何者かにひき逃げされ死亡。

草野刑事と中屋刑事は湊の恋人・信子(井原千寿子)をマーク。
ところが、信子も草野たちの目の前でひき逃げされて命を落とす。

車種を割り出した結果、
須藤刑事と信子をひき逃げした車は同一のものと判明。

その車、ポルシェの持ち主は資産家の息子・山上(真山譲次)。
草野たちは山上をマークするが――という話。


感想

黒木警視、リーダーシップ発揮の回。
冒頭からナレーションに参加して一味違う。
普段は何言うとんのかわからん時すらあるのに。

佐藤仁哉さんだけでなく井原千寿子さんも結構出てますわな。
井原さんは時代劇のイメージも強いような。
「新五捕物帳」の機織りの話なんかよかったなあ。

時代劇でいえば秋谷陽子さんも多いかな。
「大江戸捜査網」なんか常連ゲストだったような記憶が。

河合さんは所轄の刑事。
しかし、あんだけ大騒ぎして今じゃ普通に飛行機飛んでる。
被害を受けるのはいつも庶民で、決めたもんはのうのうとしている。
この構図が変わる日は来るんかねえ。

第110話「警視庁宮ノ森交番のトリック」

ゲストは頭師孝雄、遠藤真理子、今福正雄、蟹江敬三、内藤杏子、山本清など。

あらすじ

ある夜、速水刑事が路上に寝ころんでいた青年・大石(冷泉公裕)を保護。
ところが翌朝、預けた派出所で大石が死んだと新聞で見てびっくり。

死因は酔っていた大石が椅子から転げ落ちての打撲で事故死として処理されるが、
速水は派出所の巡査・松坂(頭師孝雄)が大石を突き飛ばし、転倒させたのを目撃していた。

速水から話を聞いた黒木警視は小田切警視に連絡。
松坂巡査の周囲を調査するが、警視総監賞など複数表彰された松坂に不審な点はない。

そんな中、松坂の犯行を示唆する密告電話がGメン本部に。
さらに、松坂が拳銃自殺を遂げた状態で発見されて――という話。


感想

これは見覚えあるなあ。
特に最後の競馬場で蟹江さんが捕まるところ。再放送で観たんかね。

丁寧な作りでいい話だと思うけど、トリックというほどのもんではないかな。
意外性が薄いというか。まあ、そんなところばかり気にしてもしゃあないのだが。

それよりも交番とか駐在とかの説明がいいやね。
日夜ありがとうございますとしか言えない。
最近の警察官、丁寧やもんね。

この前、コンビニでなんか車両止める話聞いてても、めちゃ丁寧。
そない言わんでも止めときゃよろしいがな、仕事やねんからと
はたで聞いてて思ったぐらいだ。

何の職業でもどうしようもないのもいれば、
ちゃんとしている人もいるんだから、色眼鏡で見たらイカンわね。
もっとも、組織のことになればそっちが優先されるのかもしれんけど。

閑話休題。

山ちゃんの人の好さとか、警察一家の松坂巡査とかの描き方もいいよね。
またまた登場の遠藤真理子さん。
遠藤さんと森マリアさんが並べば、連想するのは大岡越前。おはなとお柳。

もっとも二人が共演したのは、大岡越前第10部だけ。意外。
山浦さんは所轄の刑事で、刑事長の山本清さんに発破をかけられる。
なんちゅうか、やっぱり役者の層の厚さというか、そういうのを感じますな。

第111話「Gメン対県警 女子大生殺し」

ゲストは中谷一郎、今井和子、小鹿番、沢田勝美など。

あらすじ

相模県警管内で女子大生の暴行殺人事件が発生。
殺しの手口と体内に残された血液型から判明したのは、
一年前に立花警部補が扱った事件と一致したことだった。

当時殺された女子大生は、相模県警の警部・吉永(中谷一郎)の妹。
管轄外の吉永から捜査を任された立花は、捜査線上に浮かんだ青年・相良を調べる。
ところが、相良は否認を続け、留置所で自殺していた。

事件は迷宮入りとなり、立花と吉永の間には軋轢しか残らなかった。
それが今度の事件で本ボシが現れた。

苦い思い出を胸に再会する立花と吉永。
敵意むき出しの吉永に対し、立花は悔恨を胸に冷静に対応する。
しかし、犯人は警察の縄張り根性をあざ笑うかのごとく、
次々と犯行を繰り返していく――という話。

感想

これも見覚えあるなあ。
特に若林さんが中谷さんにタバコの火をつけるところ。
アランドロンとチャールズブロンソンの「さらば友よ」みたいでいいやね。

こういう活劇感のあるハードボイルドタッチは、
現代のドラマではなかなか観られないかも。
手間暇かかりますしな。こういう見せ方がそもそも減ってるのかな。

Gメンらしい作品と言えるのでは。

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