名作刑事ドラマ「Gメン’75」第235~237話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第79弾。

第235話「師走のトリック殺人」

ゲストは鳥居恵子、遠藤真理子、石田信之、横森久、三木敏彦など。

あらすじ

ある夜、田口刑事は準レギュラー姉妹の店に立ち寄った際、
常連客・久保(横森久)を紹介された。

その帰り道、久保がひったくり犯に襲われたところを助け、
所轄署で被害調書を作成するが、なぜか久保の様子がおかしい。

書類になかなか拇印を押そうとしなかったことを
不審に思った田口が調べてみると、15年前に起きた殺人事件が浮かび上がる。

その事件は迷宮入りしていて、時効寸前。
被害者は田口の元同僚の交通機動隊員・影山(石田信之)の姉だった。

田口が影山と久保の足取りを追うと――という話。


感想

第140話「十五年前の遺留指紋」のリメイク。
なので、同じくこうでしょうね~って話が展開される。

なんちゅうんかね、大きな幹が予想つくと
枝葉を工夫してもイマイチ伝わらんというか。

登場人物が少ないからしゃあないと言えばそれまでだが。
もうちょっと工夫の仕方を変えたら良くなるんかねえ。
ミラーマンと横森さんが、この時期結構出てるのね。

 

第236話「国会議員宿舎の連続強盗事件」

ゲストは鈴木瑞穂、吉岡ひとみ、早川雄三、堀内正美、岡本達哉など。

あらすじ

与党議員に配られるモチ代という名の現ナマを奪いに、
国会議員宿舎に2人組の強盗が押し入る事件が発生。

議員(鈴木瑞穂)の息子(堀内正美)曰く、
犯人は警察官だという。

現場にいた真面目な巡査(岡本達哉)と
その恋人の父親で守衛をしている元警察官(小栗一也)は
二人で犯人を追うが、やがて別の議員が襲われる事件が発生。

肩に力入りまくっている南雲警視は、
事件の特徴から誰かがモチ代の情報を洩らしたのではと疑って――という話。


感想

一徹な人間が権力を笠に着る腐敗人物に
逆ギレして暴走・・・というパターンは珍しくはない。

そこに国会議員宿舎を襲うというアイデアを混ぜてるのが秀逸。

なんせこんだけGメンが出てこんのも珍しい。
半分過ぎまで出てこんのだから。

クリスタルキング『大都会』が流れたり。

まあそのあたりはいいのだが、いかんせん結末が甘い。
極端に言えばハードボイルドGメン75じゃないみたいな。

初期のハードボイルドな作風から
後半は人情噺みたいになっていくのだが
これもその一つと言えるんかねえ。

例えば第179話『警察署長室ジャック』なんかと
比べてしまうのも酷だが、やっぱりちょっとねえという感じ。

まあ現場で変わった可能性もあるので、
そこらあたりは何とも言えないけど。

第237話「カーアクション強盗団」

ゲストは范文雀、古尾谷雅人、重田尚彦など。

あらすじ

3人組の強盗が大友銀行を襲い、
女性行員1人を人質にして2億円を強奪した。

追跡するGメンだが、犯人のドライビングテクニックは鋭く、
なかなか逮捕には至らない。

やがて犠牲者が出る中、新たな手掛かりを掴んだGメンは――という話。


感想

映画『サーキットの狼』らしい
山口和彦監督のカーアクションが炸裂する回。

車好きな人にはたまらん絵でしょうな。

なんだけど、いっそこの際
ひたすらカーアクションメインで推しても良かったのでは。

隠された動機とかそういうのもいいんだけど
そこの見せ方がどうなのかなという気はする。
それがGメンらしさって言えばそうなのだが。
なんか取って引っ付けましたっていう風に見えんのよね。

毎度おなじみ河合さんは医師役で登場。

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