名作刑事ドラマ「Gメン’75」第55~57話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第19弾。

第55話「Gメンの首」

ゲストは稲野和子、久富惟晴、六本木真、久地明など。

あらすじ

麻薬ルートの壊滅のため、バンドマンの尾行を続けるGメン。
ある日、仕事を終えた響刑事が警察の寮に帰ってくると、
中年の女の声で不気味な電話がかかってくる。

「男の首が欲しいの・・・」
最初は相手にしなかった響だが、
隣の家族向け住宅に住む外勤巡査の娘が誘拐された。

子どもを人質に取られ脅迫された響が、
指定されたレストランに向かうとそこに来たのは黒木警視だった。
脅迫者は響に黒木の首を要求していたのだ――という話。


感想

毎度おなじみ響刑事受難の回。
ニトロあんなにあったらもっと吹っ飛ぶんちゃうかとか、
明後日朝6時に爆発やったら逮捕したらええんちゃうとかツッコミは置いといて。

何よりかにより、稲野和子さんの怪演が見もの。
全身紫づくめの姿は、そのまま特撮ものの悪役に出てきてもよさそうなカッコ。
ホルマリン漬けの首を持ち歩くかね、しかし。
そもそも刑事の妻に向いてねえのでは、この人と思わんでもない。
よりによって墓地を爆破するなよ、おいおい。

子役は古川ゆきさんって方のようだが、他のドラマは出たのかな。
ま、開始5分でなんとなく話の想像がついてしまう感じ。
でもラストの見せ方は結構いい。言わないところがいいですな。
ああいうのは参考になるねえ。

第56話「魚の眼の恐怖」

ゲストは谷村昌彦、白木万里、三谷昇、星野みどりなど。

あらすじ

2年前、盲目の少女を殺害して山田刑事に逮捕されたものの、
刑法第39条により心神喪失と判断され、病院で治療を受けていた
大沼(谷村昌彦)が妻(白木万里)に付き添われ退院した。

しかし、山田刑事らGメンは大沼の仮病を疑い、
魚屋から駄菓子屋に転身した大沼の監視を続ける。

果たして大沼は本当に仮病なのか?
山田刑事の執念の捜査は実るのだろうか?――という話。


感想

徹底的に眼が強調される独特の回。
なんたって張り込む場所も眼科だ(笑)

こういう役は谷村さんの独壇場というか。
後にGメンになるとは思えない感じ。
嫁が白木万里さんというのがなんともまたリアリティ。
万里は万理の誤植なのかどうかは定かでない。
時代劇と現代劇で使い分けていたのかな。

本DVDに収められている3話はいずれも草野ドラゴンがいないから、
こういう作りが多いのかな。それも一つのテクニックだわね。

何年経っても刑法第39条問題って解決せんねえ。
そもそも人殺す時って誰でも正常ではないと思うんだけど。
正常であろうがなかろうが、人殺したことには変わりないんだから。
被害者に冷たく加害者に甘い法律はいいかげんにしてほしいですな。
殺され損じゃないの。

しかし・・・ラスト、これで解決してるんかね?
また心神喪失で出てくるような気がせんでもない。

第57話「刑法第十一条 絞首刑・その後・・・」

ゲストは遠藤真理子、中原早苗、小野進也、南城竜也、松山照夫、
梅津栄、奥村公延、中丸忠雄、山内明など結構盛りだくさん。

あらすじ

死刑囚・小野寺(奥村公延)の刑執行に立ち会う小田切警視。
その直前、小野寺から同じ死刑囚・本間(小野進也)の再捜査を進言される。

本間は郷土料理屋の女将・牧村きよ(中原早苗)を惨殺した罪で逮捕された男。
しかし、当の本間は一向にその気がない様子。

本間は誰かを庇っているのではと感じた小田切とGメンは
事件の再調査を行うが、本間に死刑執行命令が下ってしまう――という話。


感想

いわゆるタイムリミットサスペンスで佐藤純彌監督の回。
ま、誰が犯人かは想像がつくが、そこまでの過程に細かな工夫がある。

なんちゅうてもメンバーが豪華だ。
毎度おなじみっちゃおなじみだけど、それがまたいいですな。
珍しいとこでは遠藤孝子さんって「非情のライセンス」とか
加山雄三の「高校教師」に出てた人だよね、たぶん。

いかにもGメンらしい一作で
ドラマとは貫通行動であることを教えてくれる作品。

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