2007年出版の作品。映像化はまだなし。あらすじ製薬会社の元研究室長・佐伯。彼は心臓病の特効薬を開発したが、副作用で死者を出した責任を取って会社を辞めていた。その佐伯が特別天然記念物を無断採取した罪で突然逮捕される。彼の娘・加奈子が身元引受人となるが父親の態度に疑問を持つ。一か月後、佐伯が何者かに刺殺された。捜査に動いた十津川警部は今回の殺人事件の根っこは遠野にあると判断し現地に赴くが――という展
>>続きを読む
1964年から1年あまり小説新潮に連載された。タイトルの「溺れ谷」とは、かつて谷であった場所が海面上昇などの現象により入り江になった場所を指す言葉。要するに水面の下にはかつて陸であった複雑な地形が隠されている。なかなか見通すことができないのを利権の構図に例えているわけ。あらすじ三流経済紙の記者・大屋。彼の仕事は企業の提灯記事を書き広告料を取る仕事。いわゆる「トリ屋」である。彼は砂糖業界の風雲児・亜
>>続きを読む
2003年出版の左文字進シリーズ。同年にTBSで映像化。水谷豊のやつね。あらすじある日、左文字の友人の矢部警部が何者かに撃たれ入院。見舞いに行く左文字と妻・史子。矢部警部は極秘に左文字に調査を依頼する。矢部と別居中の妻・美加は失踪し、部屋には女性の絞殺死体が。さらに矢部警部が病院から姿を消すと二人目の殺人が起る。左文字と史子は調査を続けるうちに別の失踪事件の存在を知る。そして事件の裏側で起きていた
>>続きを読む
2008年出版の短編集。「湘南情死行」「恋と復讐の徳島線」「死への週末列車」「愛と孤独の宗谷本線」「青に染まった死体」の5編を収録。「湘南情死行」は恋人とデート中の西本刑事がクルーザーの爆発を目撃するところから事件に巻き込まれる話。西本らしいというか彼女の方がしっかりしていて事件解決のきっかけを作ってくれる。「恋と復讐の徳島線」は十津川警部がメイン。最近行きつけになった本屋の主人が急に姿を消した。
>>続きを読む
1995年出版の短編集。表題作の他、「恐怖の湖富士西湖」「恐怖の清流昇仙峡」「恐怖の橋つなぎ大橋」の計4編を収録。「恐怖の海 東尋坊」は毎度おなじみ日下刑事巻き込まれ編。留守番電話に吹き込まれていた大学の同期の声。それは死者からのメッセージだった――という話。2013年にTBSで映像化。巻き込まれるのは西本刑事・堤大二郎。ゲストは大河内奈々子、湯江健之、石井めぐみなど。タイトルは「特急しらさぎ殺人
>>続きを読む
1977年出版の作品。もともとは信濃毎日新聞に1971年12月から10カ月にわたり連載された「東から来た男」。主人公とそれを助ける周囲のキャラクターが魅力。あらすじテストドライバーの結城は、ある日試走車で事故を起こす。それがスクープされたことから、京都に身を隠す結城。だが、バーで知り合った美人が翌朝死体で発見される。死体のそばには結城の腕時計が残されていた。結城は自分のアリバイの証人となる失踪した
>>続きを読む
1995年出版の作品。1997年にTBSで映像化。ゲストは斉藤慶子、根津甚八など。あらすじ真夜中に突然十津川警部宅に電話が。相手は8年前に逮捕した平野という男。平野は妻殺しで服役し出所したばかりだったがその殺したはずの妻を新宿で見かけたというのだ。翌朝会う約束をして眠りについた十津川だったが平野はアパートの部屋で惨殺死体で見つかった。壁には奇妙なマークと「文殊に聞け!」との血文字。これらはいったい
>>続きを読む
1972年出版の作品。あらすじアイヌを先祖に持つ気鋭の民俗学者・若杉。ある日、勤務先の大学の実力者である大河内に与論島に行ったきり家に帰ろうとしない娘を連れ戻してほしいと頼まれる。その娘・亜矢子は若杉の教え子だった。無下に断りにくい若杉は与論島へ。ところが、着いた早々何者かに襲われてしまう。さらに同じ日、大河内が東京で殺害され現場には何と若杉が奪われた時計が置かれていた――という展開。感想初期に色
>>続きを読む
1982年出版の短編集。「再婚旅行殺人事件」「あずさ3号殺人事件」「ゆうづる5号殺人事件」「新婚旅行殺人事件」の4編を収録。トラベル・ミステリー短編の傑作編という感じ。いずれも時刻表トリックをメインにしている。「再婚旅行殺人事件」は文字通り再婚旅行中に殺人が起きる。舞台は山陽本線・新下関駅近くを走っていた急行「さんべ3号」の車内。鳥取と下関・博多を結ぶ急行で長門市で分断され、一方は山陰本線経由、も
>>続きを読む
1987年初出の作品。「兇悪」シリーズ初の長編。それまでの4冊は連作短編集で「兇悪の門」はじめ天知茂主演「非情のライセンス」の原作となった。あらすじニューヨークで日本人の若妻が射殺された事件。夫の尾形友一は多額の保険金を受け取り、三島安代と再婚した。しかし5年後、尾形は前妻殺しの容疑で逮捕され獄中へ。事件はマスコミをにぎわせた。警視庁特捜部の会田は安代と懇ろになったことからこの事件を追うことになり
>>続きを読む