1997年刊行の長編歴史小説。
あらすじ
1600年(慶長5年)9月に行われた関ヶ原の戦い。
その後の日本の歴史を大きく左右することになったこの合戦は、
徳川家康率いる東軍の勝利に終わった。
その重要な役割を担ったのが、
石田三成率いる西軍に身を置きながら東軍に寝返った小早川秀秋。
秀秋への論功行賞は備前・美作五十一万石。
しかしこれは、秀秋には分不相応だった。
大谷吉継などの亡霊に怯え、狂乱の日々を送った
「日本一の裏切り者」小早川秀秋が辿った運命とは――という話。
感想
秀秋のその後もさることながら、
配下の家臣たちのそれぞれの運命が面白い。
稲葉正成は出ていったからこそ、
妻・福は後の春日局となったわけだし、
最後まで残った平岡頼勝は家康に賞され小大名になる。
また、それぞれが小早川家に仕えるまでの過程も興味深い。
やっぱりこういう着想が面白く、
現代の企業に置き換えてみても示唆に富んでいる。
隣国の戸川逵安の剛毅も印象深い。
こうやって読んでみるとまだまだネタがあって楽しいなあと思う。