1985年出版の冒険小説。
著者初期の代表作。
あらすじ
ブラジル東北部にある小さな町・エクレウ。
この町では長らく二大勢力の争いが続いていた。
一つはアンドラーデ家、もう一つはビーステルフェルト家。
互いに反目する両家の唯一の休戦場所は酒場だけ。
そこで働くおれは店の娘・ソフィアといい仲。
東京で学生運動の下っ端にいながら、
今では流れ着いてこんなとこにいるおれ。
このまま朽ち果てていくしかないのか――。
そう感じていたおれをスカウトする男がいた。
その男は「山猫」と呼ばれる日本人。
有無をも言わせぬその感じに反発も感じたが
おれはなぜだかその誘いに乗ってみることにした。
山猫いわくアンドラーデ家の息子と
ビーステルフェルト家の娘が駆け落ちした。
その捜索が仕事だというのだが、
目の前には様々な難関が立ちはだかる。
山猫の本当の狙いは何なのか?
そして、おれの運命やいかに?――という話。
感想
面白い。しかし、長い。
用心棒×ロミオとジュリエット×明日に向って撃て、みたいな。
なんていうか、首ねっこ掴まれて作品の中に
放り込まれると言いますか。
このくらいの強引さがないとあかんのかも。
山猫は完全無欠と思いきや、人間味もある。
それに影響されるおれの成長物語でもありますわな。