1960年に刊行された長編ミステリ。あらすじある日突然、姉・信子を事故で失った妹・祥子。なぜ東北へ旅立ったはずの姉は浜松で死んだのか――。祥子は姉の死の真相を探るため、姉が働いていたR新聞文化部に就職し、信子と接触のあった人を調べていく。しかし、誰かが先回りして手掛かりとなる人が一人また一人と消えていく――。果たして姉を見捨てた人は誰なのか?――という話。感想昨年、北川景子主演で5度目のテレビドラ
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1972年の海洋本格ミステリー。この時代は海がらみの作品が多い。残念ながら映像化はまだなし。あらすじ「海洋ジャーナル」の記者である瀬沼。友人である海洋開発実験中の片桐の元を取材で訪れるが水深40メートルの海底の家で起きた殺人事件の存在を知る。激烈な海洋開発の企業戦争、連続して起きる不審な死。瀬沼は失踪中の兄を探す美紗子と知り合い、首をかけて事件の真相を探りだそうとするが――という話。感想伊豆七島の
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1986年の駅シリーズ第3弾。1994年に渡瀬恒彦主演でテレビドラマ化。月ドラ第4弾だった。あんなに続くとはね。あらすじ飲酒運転で老人をはね殺したという濡れ衣をきせられ服役後に自分を陥れた後輩カメラマンを刺殺したカメラマン金井。彼は追われながら故郷の函館へ向かう。刑務所に入っていた時もただ一人自分を見捨てず通い続けてくれた美人モデルのマリ子だけが彼の心の支え。函館駅で彼女と待ち合わせた時、謎の男の
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1998初出の作品。2002年に映画化された。あらすじ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着。特殊部隊11名が密かに上陸、逃走という未曾有の事態に日本政府は大混乱。犠牲者が続出する中、首相はついに自衛隊の出動を決断。有事に際し日本は本当に国民・国土を守れるのかを鋭く問いかけた作品。 感想当時に比べ法整備は一応進んだとはいえ本当に有事が起きた時同様の混乱が予想される。映画化にあたっては当時の防衛庁・自衛隊
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1981年の単行本。初期の「消えたドライバー」「死を呼ぶトランク」「9時30分の殺人」の3本が収録されている。映像化はたぶんなし。あらすじテレビ番組の抽選でスポーツカーに当たったラッキーな男。だが応募はがきの住所にその男はいなかった。ディレクターの一人が謎の男の存在を追うが仲間の一人が殺害される。同じころ、西伊豆と広島から首のない同一人物と思われる男のバラバラ殺人が発見された。さらには井之頭公園で
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1985年のトラベルミステリー。舞台は好きなJRローカル線第一位に選ばれたこともある福島県の只見線。なぜだかテレビドラマ化はなし。あらすじ上越線の小出から会津若松を走る只見線。急行「奥只見」は浦佐駅から出発するがその浦佐で殺人事件が発生。一方、会津若松の鶴ヶ城でも殺人が。さらに浦佐と会津若松の間の奥只見郷でも男の水死体があがった。1つの路線で立て続けに起きた殺人事件。地元警察との軋轢を乗り越えて十
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1988年のトラベルミステリー。1992年に土曜ワイド劇場、2005年に月曜ドラマスペシャル(この頃はもうミステリー劇場だったか)でドラマ化されている人気の作品。あらすじ「あさかぜ1号」は東京から博多行きの寝台特急。その個室で現金1千万を持つ初老の男が殺害された。連れと思われた女性は、なぜか事件直前に岡山で途中下車。この女性に一目ぼれした十津川警部の部下杉本刑事は単身尾行を開始する。しかし彼女の行
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第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。1997年に火曜サスペンス劇場でドラマ化。あらすじ熱海の旅館で一人の男が殺された。被害者は脅喝で飯を食っていた男。捜査陣は容疑者を絞り込んでいくがそれらの人物には全てアリバイが成立。捜査は行き詰まり解決への希望は警視庁の鬼貫警部に委ねられた。1ダースの容疑者を相手に鬼貫は真犯人を突き止められるのか?――という話。 感想1959年刊行の作品。この時のクラブ賞候補は
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1980年の作品。エジプトと京都を舞台にしたミステリ。1999年にTBSでテレビドラマ化。主演はかたせ梨乃。だけどキャサリンシリーズではない。渡瀬恒彦、河相我聞、高樹澪、西岡徳馬などが出演。当然、紅葉も付いている。あらすじエジプトのカイロで外交官が謎の事故死。そして京都美術館で開催中のエジプト展で遺宝を盗もうとした男が謎の薬物中毒死。しかし真相はわからず迷宮入り。2年後、死んだ外交官の娘が勤める中
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1986年初出のトラベルミステリー。1989年に土曜ワイド劇場で、2004年にテレビ東京でテレビドラマ化されている。あらすじ腎臓結石の痛みに耐えかねて緊急入院した亀井刑事。捜査本部に戻ろうと忍び足で病院を歩いているとレントゲン室から男女の話し声が。なんとその内容は「今度の日曜日、ブルトレが八分間停まった時に人を殺す」というものだった。相談を受けた十津川警部は八分間の停車時間がある寝台列車を調べる。
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