フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1973年12月公開の東映映画。梶芽衣子主演の女囚さそりシリーズ第4弾にして最終作。監督は伊藤俊也から日活アクションを支えた長谷部安春に交代。出演は梶芽衣子、田村正和、細川俊之、またおんのか渡辺やよいなど。あらすじ刑務所を脱走し逃亡を続けている松島ナミ(梶芽衣子)。ところが、鬼警部・児玉(細川俊之)によって逮捕される。そんなことでめげるわけがないナミは護送中に警官のスキをついて運転手を襲う。電柱に
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1988年公開の東映映画。与謝野晶子、有島武郎、大杉栄、伊藤野枝など大正時代を描いた群像劇。出演は吉永小百合、松田優作、緒形拳、池上季実子、松坂慶子など豪華。あらすじ時は大正12年。歌人である与謝野晶子(吉永小百合)は、歌の師匠でもある与謝野鉄幹(緒形拳)と結婚していた。若き日に親兄弟を捨てて鉄幹と結ばれた晶子も今では39歳となり、11人もの子供を抱えて暮らしていた。ところが、鉄幹のうつ病がひどく
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1984年初出の岡部警部シリーズ。浅見光彦でもなければ信濃のコロンボの話でもない。1987年にTBSでドラマ化、2006年にフジ、そして2017年にTBSと3回ドラマ化されている。と思ったら1989年に火曜サスペンス劇場でも映像化。タイトルが「吉備路殺人事件」だからわからなかったな。出演は加納みゆき、佐藤慶など。どんなドラマなんだろ。あらすじ夜の新宿で中年男が何者かに殺害された。男は「タカハシノヤ
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2013年出版の時代小説。あらすじ時は安土・桃山時代末期。天下人であった太閤秀吉の死去に伴い、起こるべくして起きた豊臣家の内紛。信長・秀吉に続き時代の覇権を握ろうとする徳川家康。豊臣家の恩顧に報いるべくそれを阻止せんとする石田三成。時には計略を用い、時には予想外の展開に驚きながら二人は関ヶ原での対決に向けて動き、周囲はそれぞれの思惑を抱え付いていく。時の流れとはいえ、かつて我が子同様に可愛がった武
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1973年公開の女囚さそりシリーズ第3弾。主演はもちろん梶芽衣子。成田三樹夫、李礼仙、渡辺やよい、南原宏治などが出演。あらすじ脱獄したナミ(梶芽衣子)だったが地下鉄で見つけられてしまう。しかし、ナミは一人の刑事をドスで殺し手錠をうった権藤刑事(成田三樹夫)の右腕をブチ切り行方をくらます。夜の墓場でブチ切った右腕を食らうナミを見つめる女がいた。その若い女・ユキ(渡辺やよい)は病気の兄を養うため売春し
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1977年初版の対談集。メンバーは佐野洋、五木寛之、井上ひさし、筒井康隆。いずれも時代を作ったお方達ばかり。佐野洋との対談は「小説推理」昭和51年6・7月号から。推理小説こそ文章が大切というところが深い。面白いのは本人は「点と線」を書いてる時、嫌でしょうがなかったらしい(笑)どちらかといえば同時期書いていた「眼の壁」の方に気持ちがいっていたそうだ。作ってもいいこと、いけないことなんてのは今日でも同
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1973年公開の恐怖女子高校シリーズ第4弾。オレが生まれた時期にこんなの公開してたのね。主演は毎度おなじみ池玲子。その他も相変わらずの面々。あらすじとある場所にある私立聖和女子学院。「聖和」か「性和」か知らんが海外留学制度とスポーツが売り物の学園。ところが、そんな学園にも毎度おなじみ不良グループ。今回のお名前は黒バラ会(笑)70年代スケバンの格好で颯爽と街を闊歩してくれる。ここの番長が紅原竜子(衣
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1966年公開の大映映画。原作は言わずと知れた山崎豊子。主演は後のテレビドラマ版でも主役の田宮二郎。鵜飼教授の小沢栄太郎、大河内教授の加藤嘉も同じ役。大学病院の内幕を暴いたため、撮影協力を断られまくりながらも複雑に入り組んだ人間模様をダイナミックに描き大ヒットした。あらすじ名誉ある浪速大学医学部。ここでは翌年定年退官となる東教授(東野英治郎)の後任を巡り激烈な事前工作運動が行われていた。最有力候補
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1966年公開の東映仁侠映画。主演は若かりし梅宮辰夫。出演は山城新伍、谷隼人、清川虹子、藤田進、高木丈二、そして安部徹に三原葉子。おなじみと言えばおなじみ。あらすじ舞台は北海道のある小さな漁村。地元の有力な網元である山形家の次男・次郎(梅宮辰夫)。久しぶりに故郷に帰ってきたのだが我が家は没落していた。漁師たちも安部徹と室田日出男の強力2トップ(しかも親子だ)、芦田一家にいいようにこき使われている始
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1976年放送の大河ドラマ第14弾。庶民のために戦った英雄、平将門の生涯を描いたもの。原作は海音寺潮五郎「平将門」「風と雲と虹と」。主演は加藤剛、共演は山口崇、緒形拳、露口茂など錚々たるメンバー。平小次郎将門ってええ名前やねえ。要するに将門が真面目過ぎたのがよかったのか悪かったのか。京へ上ってわいろが横行している状況に辟易してなおかつ己のことしか考えない親戚一同などにあきれて一族の内紛に巻き込まれ
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