フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1955年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、監督は名匠・溝口健二。原作は吉川英治で当時まだ連載中だった。昭和30年度芸術祭作品で、1億を超える興収を記録。当時の1億円だもの、今ならいくらになるんかねえ。あらすじ時は平安時代末期。西海の海賊征伐を終えた平清盛(市川雷蔵)は、父親の忠盛(大矢市次郎)とともに鳥羽上皇(柳永二郎)に報告に。ところが、武家を軽んじる公家たちは冷たい態度。唯一、忠盛たちに
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1961年公開の東映時代劇映画。主演は若山富三郎、お岩さんは藤代佳子。近衛十四郎、桜町弘子などが出演。あらすじ貧乏御家人の民谷伊右衛門(若山富三郎)。過去に起こした辻斬りに感づいた義父・四谷左門に恋女房・お岩(藤代佳子)を引き取られ恨んでいた。そのお岩の妹・お袖(桜町弘子)に伊右衛門の博奕仲間・直助(近衛十四郎)が惚れてしまう。伊右衛門は義父を斬り殺し、直助はお袖の恋人・与茂七と間違え、その友・奥
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1983年TBS系列で放送のザ・サスペンス。原作は第28回江戸川乱歩賞受賞作「黄金流砂」。主演は金田賢一、相本久美子。他に長門裕之、岡本富士太など。あらすじ盛岡支局に赴任した新人の新聞記者・法眼総一郎(金田賢一)。行きの電車の中で同じく新任の中学教師・広瀬素子(相本久美子)と知り合う。偶然にもアパートまで一緒だ。取材に張り切る法眼は、著名な大学教授・高村が殺された事件を担当。平泉文化と義経北行説に
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1963年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、脚本は黒沢映画で重要な役割を担った小国英雄。瑳峨三智子、坪内ミキ子、成田純一郎、稲葉義男などが出演。あらすじ舞台は伊達藩・青葉城。上級藩士の井伊直人(市川雷蔵)は役目をさぼって昼はゴロゴロして夜は酒場で遊びまわっていた。しかも、主君・伊達忠宗(成田純一郎)を連れてだから始末が悪い。そんな直人のもとに、城代家老(稲葉義男)の娘で仙台小町と評判の定(瑳峨
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第11弾。表題作のほか、「白刃を縛る五日の掟」「雷神が二度吼えた」「賽を二度振る急ぎ旅」「年に一度の手向草」の計5編を収録。連載再開後は数字を必ず入れているのが特色。あらすじと感想「白刃を縛る五日の掟」新テレビシリーズ第14話の原作。とある約束から長脇差を五日間抜かないことを余儀なくされた紋次郎の話。見届け人の吉五郎、旅を共にすることになるお捨てのキャラがいい。ゲスト
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1958年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、監督は時代劇の名匠・伊藤大輔。勝新太郎、黒川弥太郎、河津清三郎、青山京子などが出演。あらすじ弁天小僧(市川雷蔵)ら5人のやくざ仲間は、得意のゆすりたかりで荒稼ぎしていた。しかし、遠山左衛門尉(勝新太郎)の追求が激しくなり、そろそろ江戸を離れなければ危なくなっていた。そんな時、不良旗本3人衆が呉服屋・浜松屋をゆすろうとしているのを知り、義憤にかられ一計
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1969年公開の東映仁侠映画。名シーン満載の緋牡丹博徒シリーズ第3弾。主演はもちろん藤純子。高倉健、若山富三郎、待田京介、清川虹子、嵐寛寿郎、小池朝雄、天津敏、藤山寛美、内田朝雄など揃い踏み。珍しく善玉の山本麟一、汐路章も見逃せない。あらすじ舞台は明治中頃の名古屋。お竜(藤純子)は列車に轢かれかけた盲目の少女を助け、杉山貞次郎(嵐寛寿郎)率いる西之丸一家に挨拶に。ところが、お竜の偽物がイカサマの旅
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光文社時代小説文庫木枯し紋次郎第10弾。表題作のほか、「旅立ちは三日後に」「桜が隠す嘘二つ」「二度と拝めぬ三日月」の計4編を収録。巻末にはテレビシリーズ主演を務めた中村敦夫の解説がある。「虚空に賭けた賽一つ」は新テレビシリーズ第24話の原作。ゲストは弓恵子、橋本功など。ラストのどんでん返しと哀れさが心を打つ。「旅立ちは三日後に」は新テレビシリーズ第9話の原作。出だしの切り口が最後に回収される構成が
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1979年公開の日活ロマンポルノ。この時代は「にっかつ」とひらがなだったかな。監督は東映映画を支えた鈴木則文。「トラック野郎」の間にこんなの撮ってたのね。そんなわけで、菅原文太や名和宏など東映ゆかりの方々が友情出演。さらに飛鳥裕子、日向明子、波乃ひろみ、八城夏子、小川亜佐美など豪華。極めつけは若かりし頃の岡本麗なんかも出ている。あらすじ雨の晩に逃走した凶悪犯・蛭川(山本昌平)。蛭川は大学教授・神納
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1961年公開の大映時代劇映画。主演は市川雷蔵、監督は池広一夫。原作は伊藤大輔になってるけど何かのリメイクなのかねえ。中村玉緒、堺駿二などが出演。あらすじ部屋ずみの身である喜多弥十郎(市川雷蔵)。女にモテモテで気楽な遊び人として生きていた。そんな弥十郎に奉行所から呼び出しがかかる。沼津藩のお家騒動に関わる人別帳が盗まれたというのだ。お役目を渋るトンデモ男な弥十郎だったが、トラブルになっている女との
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