フリーライター Sakamoto Norio ブログ

土曜ワイド劇場原作・仁木悦子「灯らない窓」を読む

1974年出版の長編ミステリ。1979年に土曜ワイド劇場枠でドラマ化。「危険な夫婦 マイホーム殺人事件」のタイトルで放送された。出演は愛川欽也、音無美紀子、結城しのぶ、仲谷昇、織本順吉など。あらすじ科学雑誌を発行する会社に勤務する篠田久は、妻・睦子、長男・進、長女・直子、次男・護と幸せに暮らしていた。ところが、大規模団地に暮らすこの家族に突如不幸が訪れる。睦子が殺人事件の容疑者として逮捕されたのだ
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土曜ワイド劇場原作・天藤真「死角に消えた殺人者」を読む

1976年出版の長編本格ミステリ。1982年に土曜ワイド劇場枠でテレビドラマ化。香山美子、川津祐介、火野正平、畑中葉子などが出演。あらすじ銚子の海に落ちた車から男女4人の遺体が発見された。現場の状況から殺人事件と推定する捜査陣。ところが、被害者同士には何の繋がりもない。犯行の動機さえ掴むことができず、捜査は難航。たった一人の肉親の母を失った令子は真相の究明に乗り出す。だが、その行く手にはいくつもの
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ドラマ原作・笹沢左保「人喰い」を読む

1960年刊行の長編ミステリ。第14回日本推理作家協会賞受賞作。直木賞候補にもなった。1961,1970,1985年と3回テレビドラマ化されている。あらすじ本多社長のワンマン経営に反発し、泥沼化した「本多銃砲火薬店」の労働争議。経営陣の肝入りによる第二組合が作られ、ますます熾烈になる中、社長の一人息子・昭一と恋愛中の第一組合に属する花城由紀子が突然失踪。失踪から二日後、山梨県の昇仙峡で昭一の遺体は
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名作刑事ドラマ「Gメン’75」第28~30話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第10弾。第28話「刑事誤殺」ゲストは大門正明、住吉正博、新海百合子、根岸一正、中田博久、中丸忠雄など。あらすじ一人暮らしの老婆が殺人犯として網走に服役中の息子・島尾(根岸一正)の無実を信じながらひっそりと亡くなった。それを発見したのは婦警の牧子(新海百合子)。牧子は津坂とともに島尾を逮捕した仁科刑事(大門正明)の妹。初手柄だった島尾逮捕の真相を追うため、津坂
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時代小説・麻倉一矢「けんか中納言光圀 家光の遺言」を読む

2018年刊行の時代小説。あらすじほんの少し前までは連日吉原に通い、けんかに明け暮れていた若き日の徳川光圀。ところがそれに飽きたのか、最近では書を好み水戸藩お抱えの者たちと語らうなど学問に目覚めていた。そんなある日、光圀は増える浪人たちが何やら企んでいるらしい噂を聞きつける。さらにその背後には紀州の徳川頼宣も絡んでいるというから捨ておくわけにはいかなくなった。真相を解明するべく、光圀は尾張の徳川光
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ドラマ原作・夏樹静子「黒白の旅路」を読む

1975年初版の長編ミステリ。1983、2006年にテレビドラマ化されている。あらすじ女子大生・立夏子はバイトしているバーで出会った中小企業社長・朝永に心中を持ちかけられる。虚無的な気持ちになっていた立夏子は婿養子に入ったものの先妻を無くし、今は肩身の狭い思いをして倒産寸前だという朝永に同情して一緒に伊豆の山中に向かう。睡眠薬心中を図ったものの、立夏子は蘇生。ところが、傍らの男はナイフで刺殺されて
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近松茂道シリーズ・高木彬光「黒白の囮」を読む

1967年初刊の近松茂道シリーズ初の長編作。表題作のほか、「殺人へのよろめき」「殺意の審判」の2短編を収録。あらすじ深夜、名神高速で商事会社社長・安川が事故死した。その心労から妻が病死した後、安川の娘・沢本志津子が何者かに絞殺された。捜査にあたった山口警部は社内の複雑な状況に戸惑いながら、容疑者と思われる人間でただ一人アリバイの無かった社長秘書・関口友子を逮捕する。しかし、神戸地検の近松検事は一歩
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歴史小説・富樫倫太郎「信長の二十四時間」を読む

2013年初刊の歴史小説。あらすじ天下統一に向けて着々と歩んでいる織田信長。一方、用済みになった功臣を悉く追い込んでいるのを見て、秀吉や家康など周りの者は戦々恐々としていた。さらに信長に虐殺された伊賀者の残党が命を狙い続ける。誰もが信長を葬ることと自分の運命を両天秤にかけながら策略を巡らす中、運命の日を迎えることに。信長を葬ったのは果たして誰か――という話。感想めちゃくちゃ面白い。本能寺の変は赤穂
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片桐夕子主演・日活映画「(秘)極楽紅弁天」を観る

1973年公開の日活ロマンポルノ。あらすじ江戸の町の片隅で生きているくせ者揃いの住人たち。フーテンお紺(片桐夕子)、やらせのお品(芹明香)らここの住人は戸籍から外された「帳外長屋」で暮らしている。それをまとめているのはオランダ先生こと平賀源内。金、金、金の世の中で、ある時、貧乏旗本とお紺が知り合ったことから騒動に――という話。感想脚本が田中陽造さん、監督が曽根中生さん。アングラ艶笑時代劇というか風
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名作刑事ドラマ「Gメン’75」第25~27話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第9弾。第25話「助教授と女子大生殺人事件」ゲストは森次晃嗣、西沢利明、井原千寿子、森秋子など。あらすじ津坂刑事が出勤途中で毎朝出会う女子大生・悠子(井原千寿子)と外国人男性・トニーのカップル。ところが、トニーが顔を潰された状態で死体となって発見され、悠子もぷっつりと消息を絶った。捜査線上に大学助教授・大賀(森次晃嗣)が浮かび上がり、Gメンは響刑事が目撃者を装
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