フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1959年のイタリア映画。監督・主演は名優ピエトロ・ジェルミ、クラウディア・カルディナーレが出演している。あらすじ鼻の下にチョビ髭を生やした刑事ピエトロ・ジェルミ。雑多な人々が住むアパートでは空き巣の被害が増えていた。ジェルミは隣の家のお手伝いクラウディアの恋人を取り調べるが、彼には空き巣が入った時間のアリバイがあった。ところが数日後にクラウディアの雇い主が惨殺される。発見者は雇い主とは遠縁の医者
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1983年出版の作品。原型は第26回乱歩賞最終候補作「M8以前」。翌年「原子炉の蟹」で第27回乱歩賞受賞でデビュー。あらすじある新聞が特集した東海大地震に関する記事。この情報は瞬く間にパニックを巻き起こした。この報道に批判的な立場の木村教授の周囲に様々な怪事件が巻き起こる。事件の背後にどんな真相が隠されているのか。木村教授の一人娘と付き合う七宮記者とその上司である曽我は事件の真相と哀しい真実に辿り
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1985年初出の短編集。「夜ごと死の匂いが」「危険な賞金」「危険な判決」「危険なスポットライト」「狙われた男」「私を殺さないで」の計6編を収録。十津川警部も出てくりゃ秋葉京介も出てくる短編集。「夜ごと死の匂いが」は十津川&亀井コンビ。真夏の熱帯夜にボウガンで女性が撃たれる謎の連続殺人。被害者に共通点が見つからない。犯人の動機はいったい何なのか?--という話。「危険な賞金」は十津川警部短編初登場作。
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1966年初出の作品。昔火曜サスペンス劇場でドラマ化されてたような。北大路欣也さんが千草検事だったと思うけど。2005年にフジテレビでも西村雅彦さん主演でドラマ化。あらすじある日、千草検事は旧友の訪問を受ける。その男・坂口は大学時代ライバル校弓道部のキャプテンだった。話を聞くと妻が失踪したので所轄の署長を紹介してくれという。昨年、ひき逃げによって一人息子を失った坂口に同情する千草。彼を励まし紹介を
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1968年製作の刑事コロンボ記念すべき第1弾。日本で初めて放送されたのは1972年のこと。あらすじレイ・フレミング(ジーン・バリー)は高名な精神科医。彼には若い女優の愛人がいるが、妻にバレて離婚をほのめかされる。もともと妻と結婚したのは金目当てだったフレミングはたまったもんじゃない。愛人を巻き込んでフレミングは妻殺しを計画する。愛人を妻に仕立ててまんまと計画は成功……したかに見えた。しかし、コロン
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1977年発表の海洋冒険小説。「喜望峰」と同時発売され、新人作家の二作同時書き下ろしデビューが話題を呼んだ。あらすじ横浜で起きた3件の連続殺人事件。現場近くに現れた謎の男は、一年前にマラッカ海峡で死んだと思われていた。その男の名は土岐雷介。マラッカの底に沈んだ百億の財宝の在りかを知っていた。ベトナム戦争の影で起きた事件と財宝を巡り、謎の特務機関、アメリカ情報部を巻き込み土岐との死闘が始まる。友人の
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1972年公開の日本映画。「寅さん」の渥美清が自ら企画・主演した作品。監督は今井正、共演は田中邦衛、小川真由美、市原悦子など豪華。あらすじ戦争で全滅した部隊の中、病院に入院していたおかげでただ一人生き残れた男、西山(渥美清)。戦友の遺書を抱いて帰還した彼は、長い年月をかけて全国に散らばる戦友12名の遺書を配達していく――という話。感想最初に観た時から大好きな作品。渥美清の名演と今井正のいいところが
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1976年公開の東映映画。女必殺拳シリーズ第4弾であり最終作。東映任侠映画で活躍した小沢茂弘監督最後の映画でもある。あらすじ男よりも武道に熱中する西陣織物問屋の一人娘、中川菊(志穂美悦子)。その彼女が麻薬取引に巻き込まれた沖縄出身の兄妹を救うべく、麻薬Gメンの高木(渡瀬恒彦)と共に撮影所に巣くう巨悪と対決する話。感想アクションだけでなく人間関係のアヤのつけ方がわかりやすい。副主演のミッチー・ラブと
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2014年の書き下ろし時代小説。名脚本家・金子成人さんが書いた初の小説で話題を呼んだ。あらすじ時は江戸・文政の頃。藩のお家騒動に巻き込まれ浪人となった過去を持つ秋月六平太。今では裕福な商家の子女の芝居見物などに同行する付添い屋稼業。お家騒動の中、非業の最期を遂げた父の再婚相手の連れ子である妹・佐和。彼女は六平太の再仕官を夢見て、自宅を守りながら六平太の生活を支えている。優れた剣術の腕を持ち人情にも
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1972年の東映映画。女番長シリーズ第3弾。主演は毎度おなじみ杉本美樹、池玲子、ゲストは岡八郎、鳳啓介・京唄子、あがた森魚、カシアス内藤。あらすじどういうわけか左胸に入れ墨を入れた杉本美樹ら新宿赤ヘル団。新平家ブームに沸く京都にやってきて、観光客相手に荒稼ぎ。で、毎度おなじみ地元のスケバンと対決。タイマン勝負で勝つもののそれを認めない連中に囲まれる。そこに登場、元総番・池玲子が仲裁に入る。池玲子の
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