名作刑事ドラマ「Gメン’75」第175~177話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第59弾。

第175話「香港カラテ対Gメン」

ゲストは米雪、楊斯、川津祐介、小林稔侍、三浦真弓など。

あらすじ

シャブ中の男が白バイ警官とパトカーを狙撃する事件が発生。
草野&中屋刑事が男を捕まえ、香港ルートの摘発に乗り出すGメン。

運び屋を捕まえたはいいものの、
厳しい判決を出した判事と検察官が相次いで射殺された。

そしてGメンもビルを出たところを狙い撃たれ、山田刑事が重傷を負う。
狙撃犯は元刑事・勝部(小林稔侍)。

草野と中屋は勝部を追って香港に飛ぶが――という話。


感想

中期Gメンの人気を支えた倉田さんのアクションシリーズ。
同時に生まれや育ちなど設定がぐちゃぐちゃになってくきっかけでもある(笑)

ま、面白ければいいのだ、ドラマって。
アクション全開の前後編の中、
冒頭から白バイとパトカーが狙撃されまくる。

厳しい判決を出す判事は河合さん。速攻射殺される。
Gメンのシャブ摘発に協力する折口課長の川津祐介さんは、
毎度の如くというか、それほど目立たない。

エンディングに「面影」が復活するのはいいですな。
さらにアクションだけでなく、戦後の混乱期の話もある。
放送時より、逆に現代の方が合うテーマかもわからんねえ。

第176話「香港カラテ対Gメン PART2」

あらすじ

香港コネクションに捕まった中屋刑事。
後から来た立花警部補は組織のボス・陳(遠藤征慈)を拉致、
中屋と人質交換の手段に打って出た。

やがて、組織の真のボスが黒竜(森塚敏)であることが判明。
勝部も折口も黒竜に世話になったことがあり、日本を裏切っていたのだ。

そして草野にとっても、
黒竜は終戦直後の混乱期の中、自分を助けてくれた恩人だった。

草野とカラテ使いの殺し屋・仔端興(楊斯)、
周こと黒竜との運命の対決や如何に――という話。


感想

アクション&ドラマチックに展開する後編。
ヒロインというか米雪が撃たれるシーンは覚えてるなあ。

これこそ三部作にした方が見ごたえがあった気がする。
沖縄シリーズに匹敵するぐらいねえ。

森塚さん=信楽老のイメージしかないな。
スケバン刑事Ⅱはよかったな。
原作のイメージを一番正確に表現してたというか。
「学生刑事」というコンセプトを活かしてましたわな。

男なら矢吹丈、女なら麻宮サキは不滅のキャラクターですわ。
「あしたのジョー」「スケバン刑事」はどこに住んでも必ず持っていくと思う。
あとは「俺の空 刑事篇」かな。
この3つほど血沸き肉躍る漫画はないなあ、自分の中では。

閑話休題。

カンフーアクションはこの前後編が一番好きかな。
設定というかシチュエーションが嫌でも盛り上がりますな。

西部劇というか、マカロニウエスタンっぽい要素もあるような。
とにかく大人気でした、香港カラテシリーズ。

第177話「結婚と離婚」

ゲストは荒木道子、野々村潔、東山明美、柴田侊彦、剣持伴紀など。

あらすじ

立花警部補のかつての部下・浅井警部補(剣持伴紀)の
母・俊子(荒木道子)が、自宅で遺体となって発見された。

浅井が結婚する際、何かと骨を折っていた立花は、
俊子の事件に首を突っ込んでいく。

第一発見者の新聞配達の少年から、
現場の様子が違うことを聞いた立花は、
テーブルクロスを処分しようとした浅井を疑う。

テーブルクロスには、
血文字で「ハンニンハ」と書かれていた。

凶器は浅井の妻のかんざしで、
金庫にしまわれていたものであったことから、
立花は親族の中に犯人がいると目星を付ける。

しかし捜査を進めるうちに、
親族全員が俊子を憎む動機があることが判明して――という話。


感想

西島大脚本らしい話が全開。
真相は難しくないものの、見せ方が上手い。

特に家族紹介の仕方が抜群。
俊子の葬式から浅井の2年前の結婚式の話にいって、
うまいこと自然に家族それぞれの紹介を見せていく。
これ、上手いなあ。

キャスティングがこれまた絶妙で、
リアリティありながらそれぞれうさん臭さもあるというか。

こういうの、いろいろな力量がないとできませんわな。

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