デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第70弾。
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ゲストは田坂都、小野川公三郎、早崎文司、富田仲次郎など。
あらすじ
5年前に逮捕し死刑が確定している
強盗殺人犯・滝川(早崎文司)の夢を見た立花警部。
心に引っかかるものを感じた立花が調べたところ、
滝川はまもなく処刑が執行されるという。
刑務所で滝川と面会し、
無実を半ば確信した立花は黒木警視正に再捜査を願い出る。
刑事生命をかけて調べ直すことになった立花は、
事件当時の証人・恵美(田坂都)の供述に
不審な点があることに気づくのだが――という話。
感想
第32話『死んだはずの女』と
第43話『刑法第十一条 絞首刑』をミックスさせたような作品。
まあだいたい、100話もあれば
ほとんどのパターンは出尽くすものなので、
そりゃミックスバージョンも出てくるというもの。
辞職覚悟で事件を洗い直す
立花警部の男の美学がいいですな。
シンプルだけど、こういうのは結構難しい。
早崎さんはなんちゅうても桜中学の教頭が有名だが、
この頃は仕事人の筆頭同心とかでも出てた気がする。
赤かぶ検事奮戦記にもおったよね、確か。
遅咲きの俳優さんでしたが、
遅咲きだろうが何だろうが代表作があるのはいいことだ。
何もないよりはよっぽどいい。
この頃、早崎さん50歳ぐらい。
・・・自分と同い年にはちーとも見えん。
まあ当時の50歳と今の50歳は違いますわな。
そんだけ幼く過ごしてきたんだろうか、わたしゃ。
田坂さんと小野川さんというお馴染みのゲストがいて、
スナックで流れるのはアリス「夢去りし街角」ですな。
ゲストは中島葵、佐原健二、中丸忠雄、柴田侊彦など。
あらすじ
刑事になって初めて手掛けた事件の
時効が迫っていることに忸怩たる思いを抱いていた中屋刑事。
するとそこに、七年前の事件の真犯人を知っているとの電話が。
六郷土手の鉄橋下に向かった中屋だが、
殺人犯として逮捕される憂き目に。
君代(中島葵)という女が
内縁の夫・五十嵐(柴田侊彦)を射殺し、燃やしたというのだ。
焼死体から摘出された弾丸は、
中屋が携帯する拳銃から発射されたもので、
すべての証拠は中屋に不利なものばかり。
Gメンはどうやって中屋の無実を証明するのか――という話。
感想
強引っちゃ強引だけど、
焼死体にあった弾丸が中屋の拳銃から発射されたものという
ところがサスペンスミステリーとして面白い設定。
これ、考えようによっちゃ、もっと面白くなると思う。
例えば、電話してきた女の存在を伏せるとか。
中島葵さんは早くに亡くなってしまったけど、
もっと評価されてもいい女優さんの一人。
時代劇でも現代劇でも結構観てたような気がすんだけど、
おとっつあんは森雅之、じいさんは有島武郎ですからな。
本人はその出生についてどう思ってたかは知らんけど、
子役から文学座、黒テントへと幅広くやってはったわけで。
金や地位より、歴史に残る人生を歩みたいもんですな。
ゲストは池田広法、川口敦子、水原ゆう紀、堀田真三など。
あらすじ
行きつけの喫茶店「柿の木」から
挙動不審な男がいると通報を受けた田口刑事。
駆け付けてみると、その男がいきなり発砲。
応戦した田口だが、撃った弾丸が跳ね返り
亜子(遠藤真理子)の姉・牧子(鳥居恵子)に当たってしまう。
さらに事件が起こり、
田口は周囲の協力によって犯人を追い詰めていく――という話。
感想
拳銃が苦手な田口刑事、成長編のお話。
新規加入のお三方、それぞれに見せ場がある。
このあたりはそれまでのGメンと違って
新機軸を目指した内容と言えるのかもねえ。
また犯人側もちと短絡的というか。
これも時代の流れだったのかもね。
甲斐バンドの「感触(タッチ)」が流れるけど、
そこまで知られていない曲ではなかったように思う。
「HERO」の次の曲なのだが、
わざと似たタイプの曲にしたのよね。
しかし、Gメンに加え
『土曜ワイド劇場』と『熱中時代・刑事編』が
同じ時間帯に放送されていた豪華なラインナップ。
もうそんな時代は来ないでしょうなあ・・・