デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第44弾。
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ゲストは峰岸徹、織本順吉、竹井みどり、近藤宏など。
あらすじ
通勤中にトラック運転手とトラブルになった中屋刑事。
その運転手は、警官殺しで全国指名手配中の坂本伸次にそっくりだった。
警官殺しを担当している長野県警・千曲署の
大町部長刑事(織本順吉)は中屋にデカ根性を教えてくれた恩人。
中屋と大町はトラック運転手を逮捕するが、
それは伸次とうり二つの兄・竜雄(峰岸徹)だった。
二人の父親は、大町によって冤罪の被害者となっていた――という話。
感想
この頃、弘前大学教授夫人殺人事件だっけ、
真犯人が名乗り出て冤罪とわかった人の国賠?かなんかの裁判が始まったのは。
それをヒントにこういう話を作ったのかどうかはわからないけど。
一卵性双生児となると、柔道のシーンとかどうでもええから
本格ミステリのごとく最後までどちらが犯人かわからないみたいな
(例えば西村京太郎の「殺しの双曲線」とか「南伊豆高原殺人事件」とか)
そういうつくりもアリだと思うけど、それじゃGメン75にはならんよねえ。
公衆電話の使い方が面白いかな。
警察・検察庁・裁判所全部の責任って中屋のセリフはいいやね。
竹井みどりさんは、刑事ドラマではこういう感じのイメージが強いなあ。
みどりって付くと、ああいう役が多いのかね。山本みどりさんとか。
「大鉄人17」はリアルタイムで観てたな。主題歌が好きだった。
後は花作りが趣味のボス(笑)
白バイとトラックのカーアクションも見どころありますな。
ゲストは新克利、進千賀子、樋浦勉、野村昭子など。
あらすじ
深夜、中屋とパトロールしていた速水刑事。
毛布にくるんだ少女を抱いた女性・斎藤靖子(進千賀子)に声をかけると、
その少女はすでに亡くなっていた。
所轄に連行し、靖子の調べの担当は稲葉警部補(新克利)。
ところが、靖子を鬼母と決めてかかる稲葉の調べに不審を抱いた速水は、
立花警部補とともに真相を突き止めようとする。
自殺を図った靖子がうわ言で漏らした「りんりんぽっく」とは何なのか――という話。
感想
現代にも十分通じる内容というか。
4歳の少女だから、オレと同い年だもんなあ。
我々世代が第二次ベビーブームの頂点の世代で、約210万人だっけ。
去年の出生数が約77万人だったと思うから、約3倍いたのか。
ようけおったからねえ、子供が。
一方、コインロッカーベイビーなんてのも我々世代で。
育児放棄ってのはいつの時代もありますわな。
まあ、今の時代の方が子供大事にされてると思うけどねえ。
昔はみんな結構ほったらかしというか。
その分、働いてくれてたんでしょうけどねえ。
りんりんぽっくの謎は、まあ見ていただくとしまして。
七五三なんて行ったのかなあ、さっぱり記憶にない。
Gメンらしい話だけど、ラストシーンはあった方がいいのかどうか。
でも、ないとあまりにもって気もするしねえ、
この場合はやっぱりあった方がいいのかな。
新聞記者で山浦さん登場。
ゲストは高橋昌也、根上淳、有吉ひとみ、溝口舜亮など。
あらすじ
第二のロッキード事件と呼ばれる国際汚職事件が発覚。
東南アジア諸国に対する経済援助で日本高官にばらまかれた金の追及で、
国際金融ブローカーのシュナイダーが証人として極秘に来日することに。
旧知の内閣情報室室長・麻生(根上淳)から依頼を受けた黒木警視は、
シュナイダーの護衛をGメンで引き受けることに。
米軍基地でシュナイダーの身柄を預かった立花警部補らは、
隠れ家として用意した富士山麓の山荘に向かう。
ところが、何者かに狙撃されてシュナイダーは重体。
すぐに救急車を呼び病院に運ぶが、一刻を争う状況。
立花警部補は医療ミスで閉院同然の松宮外科にシュナイダーを運び、
院長(高橋昌也)に手術を依頼する。
娘(有吉ひとみ)の反対を押し切り、手術する院長。
手術は成功するが、容体が急変したシュナイダーは死亡。
黒木警視はシュナイダーの死亡を隠し、
狙撃犯を逮捕したうえ、黒幕を暴こうとするが――という話。
感想
サスペンスフルで面白いことは面白いのだが、
いかんせん筋書きが見えちゃうというか。
そのあたりが、ヒジョーにもったいない。
あと、田舎に向かないのよね、こういう話。
都会のど真ん中で、どうやって守るか、隠すかって方が
よりサスペンスフルになると思うんだけどねえ。
木を隠すなら森の中へって言うわけで。
わざわざ狙ってくださいみたいな富士山麓でなくてもね。
そんな情報漏れてる時点で、誰が黒幕かわかっちゃうやんけみたいな。
ま、これが前編なんで、後編に期待しましょ。