名作刑事ドラマ「Gメン’75」第205~207話を久々に観る

デアゴスティーニから発売の全話シリーズ第69弾。

第205話「新Gメン対ニセ白バイ警官」

ゲストは小林稔侍、鳥居恵子、遠藤真理子、佐藤仁哉など。

あらすじ

交通機動隊の若き隊員・田口(千葉裕)は
ある日、一台の外車を取り締まった。
乗っていたのは東京サミットに向けて下調べ中の
SPの関警部補(小林稔侍)とその部下・村井(有希俊彦)。

そんなことはお構いなしに切符を切った田口は、
行きつけの喫茶店「柿の木」へ。

ところがその際、白バイを盗まれてしまい、
盗まれた白バイが現金輸送車襲撃に利用されてしまう。

田口が必死に犯人の行方を追っていると――という話。


感想

新加入の田口、村井、そして津川警部補(夏木マリ)紹介編。

裏番組で『熱中時代・刑事編』が始まる中、
新機軸とも言える三人入れ替えで、
なかでも田口刑事は期待されてたのかねえ。

ちょっと『太陽にほえろ!』的な要素もあるわな、
若手刑事の成長する姿を描くみたいな。

歌手としてクラブに潜入していた津川警部補が
いきなり拳銃抜いて撃つところは強引っちゃ強引だけど
インパクトとしては抜群で、あれぐらいの方がええんでしょうな。

美人姉妹のお店「柿の木」。
あんな店あったら、そりゃ通いますわな。

第206話「催眠術殺人事件」

ゲストは谷村昌彦、結城しのぶ、田中浩、林ゆたかなど。

あらすじ

覚せい剤ルートを追って、
観覧車から張込みをしていた小田切警視。

取引を確認後、立花警部補らGメンに連絡し、無事解決。
さあ降りようかと思ったところ、殺人事件を目撃。

直ちに捜査を開始したところ、
被害者が持っていた写真に写っていたのは
小田切の行きつけの鮨屋の娘だった。

家宅捜索に向かった小田切と田口は、
挙動不審な店主・玉井(谷村昌彦)と
血の付いた衣服やナイフを発見。

しかし、娘・栄子(結城しのぶ)は正当防衛を主張。
小田切は捜査を進めるうちに、
事件の裏に隠された真実にたどり着く――という話。


感想

催眠術の悪用を巧みに描いた本作。
実際に催眠術を使って可能かどうかは別として、
人間の心理を悪用して犯罪を誘発できることは実証されている。

なので、誰しも加害者にも被害者にもなる可能性がある。
一方、犯罪はあくまで個人のものであり、
同じような状況に置かれたら誰でも犯罪者になるわけではない。
そこらあたりごちゃ混ぜにして、
何かといえば環境が~社会が~というのは辟易する。

ま、それはいいとして
今回はキャスティングがいいですな。
適材適所というか、田中浩さんの感じは珍しいけど。

丸大ハムのオヤジさんは何をやっても上手いのだ。


第207話「婦人警官 連続射殺事件」

ゲストは松橋登、追川泰子、芦葉京子、上田忠好など。

あらすじ

婦人警官ばかりを狙った連続射殺事件が発生。
いずれも津川警部補に「白い豚は死ぬ」との
メッセージが届いた直後の出来事だった。

共通しているのは射殺された婦人警官が
津川の教え子だということ。

やがて捜査線上に青年・松岡(松橋登)が浮かぶ。
しかし、津川には松岡に恨まれる覚えはない。

以前、会社を首になったところを
気にかけてくれた津川をなぜ松岡は恨むようになったのか。

松岡の動機が明らかになった時、三人目の被害者が出た――という話。


感想

いろんな見せ場のある作品。
河合さんと相馬さんが同じ場にいるのは珍しい気が。

隠された動機が明らかになっていくところが魅力的。
そりゃ撃ちたくもなるわねえって部分もある。

特捜最前線でもこういう射殺魔の話あったけど。
『射殺魔1000万人の笑顔を砕け!』だったかな。
何かそんなタイトル。

特捜最前線は北見敏之さんだったと思う、犯人役。
Gメンは松橋登さん。似合うんだよなあ、こういうの。

それぞれのドラマの人間のとらまえかたというか、
そういう違いがあって興味深い。

ほんのささいな行き違いが、最悪の結果を生んでしまう。
そのあたりは現代社会の方が、より複雑化しているかもね。
見た目は昔より安全なんだけど。
逆にどこから何が起こるかわからんみたいな。

そうは言うても、生き抜いていかなあきませんから。

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