ハードアクション小説・西村寿行「梓弓執りて」を読む

1979年刊行の長編ハード・アクション。著者史上最弱?といってもいいぐらいのキャラクターが登場。あらすじ外科医として働いていた徳田兵介。ある日、肋骨を折った暴力団の牛窪の手術を行った。しかし、手術ミスで牛窪を廃人同様の体に。さらにニセ医者であることがバレてしまうわ、復讐の鬼と化した牛窪にひたすら報復の嵐にさらされるわ。逃げまどいながら不思議と各地で女とくっつき、それを牛窪に引きはがされる徳田に明日
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ドラマ原作・結城昌治「逆流 オフィス・ラブ殺人」を読む

1981年刊行の長編ミステリ。1982年にザ・サスペンスでテレビドラマ化。主演は小野寺昭。山口果林、萬田久子、市毛良枝などが出演。あらすじ41歳の総務課長・吉岡啓介。堅物で真面目な男。妻と一人娘とともにそれなりに幸せな日々を過ごしていた。ところが、そこに昔の同僚・小川れい子が現れる。4年前に辞めた彼女は今は銀座のホステス。かつて愛し合い、れい子は吉岡の子を堕ろしていた。しかし、それは嘘でれい子は吉
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映画原作・池宮彰一郎「四十七人の刺客」を久々に読む

1992年刊行の歴史小説。1994年に市川崑監督、高倉健主演で映画化。公開当時、観に行ったなあ。あらすじ赤穂藩廃絶後、さまざまな策略を講じいよいよ吉良討伐のために江戸へ向かった大石内蔵助とその一行。ところが、藤沢の宿で吉良邸の絵図面を見た時、合戦用の城砦に屋敷が化していることに一同は驚く。「敵もよう考えるのう」そう言って内蔵助は笑った。米沢藩上杉家江戸家老・色部又四郎、千坂兵部、そして柳沢吉保との
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土曜ワイド劇場原作・笹沢左保「魔の不在証明」を読む

もともとは1978年に刊行された「墓場からのメッセージ」を改題した作品。1985年に土曜ワイド劇場で『美しい妻の完全犯罪』でテレビドラマ化。出演は松尾嘉代、かたせ梨乃、中山仁、原田大二郎、結城美栄子など。なんとなく観てみたい気はする。あらすじ美貌の社長夫人・万里子。何不自由ない生活ではあったが、夫の石黒は不倫中。それだけならまだしも、離婚を迫る石黒に万里子のストレスは頂点に。二人の仲良かったころを
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交通ミステリー傑作選・夏樹静子「77便に何が起きたか」を読む

1977年出版の短編集。交通ミステリーに特化した作品集で、表題作のほか「ハバロフスク号殺人事件」「特急夕月」「山陽新幹線殺人事件」「ローマ急行殺人事件」の計5編を収録。いずれも映像化はなし。あらすじと感想表題作「77便に何が起きたか」は東京発福岡行きの飛行機が空中で大爆破。手荷物に時限爆弾が仕掛けられていたことが判明し、爆死した乗客は51名。その中にわずか人口5万人のT市の住民が4人。さらには飛行
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吉敷刑事シリーズ3・島田荘司「北の夕鶴2/3の殺人」を久々に読む

1985年出版の吉敷刑事シリーズ第3弾。2008年にTBSでテレビドラマ化。主演はとーぜん鹿賀丈史。通子は余貴美子。ま、似合うっちゃ似合いそう。観てないけど。あらすじあと数日で一年が終わろうとしている時、別れた妻・通子から吉敷刑事に5年ぶりに電話が。ただ声が聞きたかったの、というだけで電話は切れるが吉敷は一目会いたいと通子が乗るはずだった青森行き『ゆうづる九号』を見送りに。確かに乗っている通子の姿
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吉敷刑事シリーズ2・島田荘司「出雲伝説7/8の殺人」を久々に読む

1984年出版の吉敷刑事シリーズ第2弾。前作よりパワーアップした本格トラベルミステリー。映像化がないのは今ではない電車と時刻表のせいでしょうな。あらすじ境線の大篠津駅を始め、山陰地方の6つのローカル線で見つかった女性のバラバラ死体。さらに胴体は大阪駅で発見されたが、首だけはなぜか発見されず指紋は消され身元は判別不能。休暇で故郷に帰っていた吉敷刑事は偶然この事件に遭遇。県警にいる同期の石田刑事を助け
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吉敷刑事シリーズ7・島田荘司「灰の迷宮」を久々に読む

1987年出版の吉敷刑事シリーズ第7弾。2006年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ新宿駅西口でバス放火事件が発生。逃げ出した乗客・佐々木がタクシーに撥ねられて死亡。佐々木は息子の大学受験の付き添いで鹿児島から上京していた。警視庁捜査一課の吉敷刑事は佐々木の行動、妻と息子の反応に不可解なものを感じる。そしてバス放火犯と思しき人物を逮捕するが、男は放火は佐々木に頼まれたものだと謎の供述。事件の根は鹿
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土曜ワイド劇場原作・岡嶋二人「七日間の身代金」を読む

1986年出版の誘拐ミステリ。1994年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。タイトルは「消えた身代金」。主演は宮崎ますみ、渡辺裕之。金沢碧、緒形幹太、織本順吉などが出演。あらすじ売れないプロ歌手の卵である千秋とピアニストの要之助。二人の夢はレコードを出版することだ。しかし、千秋の父で警察署長の近石は二人の交際が気に入らない。邪魔をするわけではないが、千秋が遅く帰ってきたりすると大変。そんなある日、千
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船戸与一「祖国よ友よ」を読む

1980年発表の短編集。「祖国よ友よ」「爆弾の街」「どしゃぶり行路」「北溟の宿」の4編を収録。あらすじ「祖国よ友よ」フランス外人部隊。ある日、マルセル軍曹を射殺して逃げた男、ナンジョウ。おれはランジェ少佐からナンジョウ射殺を命じられた。おれはナンジョウにはコンゴで命を助けられた恩があった。おれはナンジョウの愛人・ミランダを訪ねたが、その直後にミランダは犯罪組織に消されてしまう。おれはナンジョウと対
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