フリーライター Sakamoto Norio ブログ

明智小五郎美女シリーズ10「大時計の美女」を久々に観る

1979年土曜ワイド劇場で放送のシリーズ第10弾。原作は江戸川乱歩の「幽麗塔」。ゲストは横内正、赤座美代子、結城しのぶ、根上淳など。あらすじ三浦半島の岬に大きな時計塔のある謎の屋敷。嵐の夜、この屋敷の主人・児玉(格さんじゃなかった横内正)が止まっていた大時計がなぜだか動いているのに気付く。「?」と思ってたら突然老婆が登場し、児玉を襲う。怯えてのたうちまわる格さんの絵はなかなか貴重だ。困った児玉は明
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明智小五郎美女シリーズ8「悪魔のような美女」を久々に観る

1979年土曜ワイド劇場で放送のシリーズ第8弾。この回から90分から2時間に枠が拡大になった。ますます快調の看板シリーズのゲストは小川真由美。タイトルバックから「私が犯人よ」感満載で登場してくれる。原作は江戸川乱歩の「黒蜥蜴」。松竹で美輪明宏主演・深作欣二監督で映画化もされている。あらすじ宝石王でザ・金持ちの岩瀬(柳生博)のもとに怪盗黒蜥蜴から「アンタの一番大切なもん頂きまっさ」と別に関西弁で書い
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取調室シリーズ4・笹沢左保「水木警部補の敗北」を読む

1998年出版の取調室シリーズ第4弾。1999年に火曜サスペンス劇場でテレビドラマ化。いかりや長介VS浅野温子の組み合わせが話題を呼んだ。あらすじ佐賀県多久市の山中で発見された男性の絞殺死体。被害者は横浜在住の画家・井坂俊介。しかし、井坂は画家とは名ばかりで実情は妻・レイのヒモ同然の存在だった。死亡時刻の2日前まで井坂夫婦は写生旅行をしていたため、レイに嫌疑がかかるが、死亡時刻には鉄壁のアリバイが
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異色ミステリ・西村京太郎53「原子力船むつ消失事件」を読む

1981年出版のノンシリーズ。タイトル通り原子力船が姿を消すという、スケールの大きなサスペンス。あらすじ原子力船むつ開発事業団の秘書室長・藤木。反対派が押し寄せる佐世保の地で、友人の一等航海士・浅井が乗り込む原子力船むつの出港を見送りホッとする。ところが、順調に航海中だったはずの「むつ」が新潟沖からの無線を最後に消息を絶ってしまう。やがて、尖閣湾沖で大量の魚の死骸が発見される。ひょっとすると海が放
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明智小五郎美女シリーズ16「白い乳房の美女」を久々に観る

1981年土曜ワイド劇場で放送された美女シリーズ第16弾。原作は江戸川乱歩「地獄の道化師」。フジの陣内孝則がやってた明智小五郎でもドラマ化。どちらも結構好きな作品。あらすじ振付師の白井(荻島真一)は気の多い男。次の主演を資産家の娘・麗子(白都真理)にして恩を売るか、恩師の次女・愛子(岡田奈々)にして覚えめでたくするかで悩む。何を悩んどるのだお前は、という話なのだがこういう男を荻島真一が演ると抜群に
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伝説のデビュー作・内田康夫「死者の木霊」を読む

1980年のデビュー作。自費出版だった。いわゆる「信濃のコロンボ」シリーズ第1弾。1982年に土曜ワイド劇場、2001年にテレ東、2013年にTBSでテレビドラマ化されている。あらすじ信州飯田のダムで発見されたバラバラ死体。事件は親族の借金にまつわるトラブルによるものとして甥夫婦を全国指名手配するがその二人が心中した状態で発見。遺体から睡眠薬が検出されたものの、それ以外は不自然な点はなく捜査は終了
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西村京太郎71「行先のない切符」を読む

1983年出版の短編集。表題作のほか、「夜の殺人者」「カードの城」「刑事」「手を拍く猿」「幻想の夏」「南神威島」「鳩」の計8編を収録。「夜の殺人者」は十津川警部&亀井刑事コンビ。女にひっかけられ罠に落ちた男を助ける話。「カードの城」は田口刑事。田島じゃないのね。タイトルが味わい深い作品で、初期の雰囲気がよく出てる。トルコで働く女性が殺され、容疑者らしき男が浮上。しかし、その男は周囲から先生と呼ばれ
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西村京太郎56「死者に捧げる殺人」を読む

1982年出版の短編集。表題作のほか、「海辺の悲劇」「三億円の悪夢」「知らない町で」「危険な伴侶」「超速球150キロの殺人」「白いスキャンダル」「戦慄のライフル」「白い罠」の計10編を収録。「海辺の悲劇」は独特な映画の香り漂う作品。「おもいでの夏」的な話をミステリーにしたみたいな。「三億円の悪夢」は巻き込まれ型サスペンス。ま、うまい話には気をつけろということ。「知らない町で」は前にも読んだような。
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松本清張映画「疑惑」を久々に観る

1982年公開の松竹映画。原作は松本清張、同年「オール讀物」掲載作。岩下志麻と桃井かおりの競演が話題を呼んだ。あらすじとある地方都市で乗用車が海に落ちる事件が。乗っていた二人のうち、女は自力で脱出。死んだのは地元の資産家(仲谷昇)。助かったのはその妻・球麿子(桃井かおり)。最初は事故と思われたが、3億円の保険金をかけていたことから殺人の疑いが。もともと評判の悪かった球麿子だけに旗色は悪く、最初に引
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近未来小説・西村京太郎4「太陽と砂」を読む

1967年出版の「21世紀の日本」応募作。総理府が当時募集したもので一等に入選した作品。あらすじエジプトで進められている砂漠改良プロジェクト。技師として参加している沢木は、太陽熱を利用した発電所計画に地球の未来を期待。ところが、砂漠で事故に遭い九死に一生を得る。その日から、沢木の悩みが始まった。自分が考えた未来、合理主義的な考え方は正しいのか。一方、伝統芸能でありながら観光客向けにしか人気のない能
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