フリーライター Sakamoto Norio ブログ

京都殺人案内シリーズ1の原作・山村美紗「花の棺」を久々に読む

1975年出版の作品。名探偵キャサリンシリーズ第1弾?になるのかな。1979年に土曜ワイド劇場でテレビドラマ化。藤田まこと主演の京都殺人案内シリーズの記念すべき第1弾となったのだが――。あらすじ日本の華道大好きおてんば娘、キャサリン。彼女はアメリカ副大統領の令嬢なのだが、この度京都を訪れるとあって外務大臣から京都の家元連中までてんやわんや。20歳の娘にものものしい警護をつけるわけにもゆかず、さりと
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金田一耕助シリーズ4「霧の山荘 映画スター殺人事件」を観る

1985年5月27日TBSで放送。好評を博した横溝正史シリーズの後で製作された金田一耕助シリーズの第4弾にあたる。原作は横溝正史「霧の山荘」。出演はメインの古谷一行、ハナ肇のほか、岡田茉莉子、西田健、松本留美、織本順吉など。あらすじ休暇中の金田一耕助(古谷一行)。等々力警部(ハナ肇)に誘われゴルフに興ずる。すると元映画スターの紅葉照子(岡田茉莉子)に出くわす。彼女に招かれ別荘を訪れた金田一だったが
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バイオレンスアクション・西村寿行「妖獣の村」を読む

1979年刊行のバイオレンス・アクション。今回もまた伝説を絡めながらの凄まじい内容が炸裂。あらすじ二人の女子学生が突然の失踪。場所は北アルプス山中と判明し、失踪した女子学生の姉から捜索依頼を私立探偵の村雨はこころよく引き受けた。村雨は姉と共に謎が渦巻く笹生村へ向かう。聞き込みをする中、村には奇祭があるという。女子学生の行方を捜す二人に、旅館では布団にマムシが置かれるなどの妨害が。交番の巡査に訴えて
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山田太一名作ドラマ「想い出づくり」を観る

1981年秋クールのドラマ。全14回。等身大の若い女性を主人公に据えたところが新しかった。同じ金曜夜10時にスタートしたのが「北の国から」で、名脚本家同士の対決が話題を呼んだ。ある意味ドラマの黄金期を象徴する出来事といえる。あらすじと感想主人公の女性3人組を演じたのは田中裕子(香織)、森昌子(のぶ代)、古手川祐子(久美子)。香織はOL,のぶ代はガム工場で働き、久美子はロマンスカーで勤務している。こ
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松本清張映画「顔」を久々に観る

1957年公開の松竹映画。記念すべき松本清張作品の映画化第一弾でもある。テレビドラマ化は実に12回を数える名作短編。あらすじと感想映画と原作は結構異なるところがある。まず原作は映画俳優の道をつかみかけた男が主人公。順風満帆だが、一方で有名になっちゃうと過去の殺人がばれる可能性があるので苦悩する。で、過去を清算するために自分が犯人だと断定できる唯一の目撃者を消そうとあれこれ画策する――というのがメイ
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中島貞夫監督・東映映画「総長の首」を久々に観る

1979年公開の東映映画。出演は菅原文太、鶴田浩二、梅宮辰夫などおなじみの面々+舟木一夫や夏純子など今観ると豪華。でもおなじみの皆さんはどちらかといえば脇役で、メインになるのはアナーキーなチンピラ集団だけど。あらすじと感想ま、一言でいえば暗い。アナーキーインUKならぬアナーキーイン浅草。そもそもドン襲撃事件を時間がそんなに空いてない中でやろうとする発想がまずとんでもない。さすがに現代ものとしてはで
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中村吉右衛門主演時代劇「忠臣蔵 決断の時」を観る

2003年テレ東系で放送された新春時代劇。4部構成のザ・オーソドックス忠臣蔵。あらすじと感想主な登場人物は次の通り。大石内蔵助……中村吉右衛門 大石りく……黒木瞳 大石主税……細山田隆人浅野内匠頭……上川隆也  瑶泉院……牧瀬里穂  戸田局……梶芽衣子脇坂淡路守……榎木孝明色部又四郎……岸部一徳吉良上野介……橋爪功オーソドックスな中に他ではあまり見ない部分と言えば大石主税の許嫁・小浪の話がある。演
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高林鮎子シリーズ原作・津村秀介「白樺湖殺人事件」を読む

1992年出版の湖シリーズ第7弾。1993年に火サス「弁護士・高林鮎子」シリーズ第12弾「L特急あずさ13号の女」としてドラマ化。あらすじ白樺湖畔で男の刺殺体が発見された。被害者は東京の会社の係長、36歳。捜査の結果、被害者は現地で開催された小学校の同窓会に参加予定だったが、ホテルに遅れるので翌日に参加すると電話があったらしい。死体で発見されるまでホテルに姿を現さなかった被害者はいったいどこで何を
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深作欣二39・東映映画「新・仁義なき戦い 組長最後の日」を久々に観る

1976年公開の東映映画。主演は菅原文太、和田浩治・松原智恵子の日活コンビ。柳の下にドジョウとばかりにシリーズがひたすら伸びたが、さすがにこれで打ち止めとなった。後に「仁義なき戦い」を冠した作品も複数あるが、実質これが最後の作品と言えるだろう。あらすじ九州で勃発した暴力団の抗争事件。抗争の中で悩む若衆頭の野崎(菅原文太)。なぜなら抗争相手の中に妻・麻美(松原智恵子)の兄・中道(和田浩治)がいたから
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中島貞夫監督・東映映画「バカ政・ホラ政・トッパ政」を観る

1976年公開の東映映画。主演は人気絶頂の菅原文太。相棒が中山仁、ケーシー高峰という意外性。他に倍賞美津子、伴淳三郎らが出演。主題歌は美空ひばり「ある女の詩」あらすじ昭和30年代前半、銀座を舞台に暴れまわるバカ政(菅原文太)、ホラ政(中山仁)、トッパ政(ケーシー高峰)。この3人がひょんなことから知り合い組を結成。しかし、それを良しとしない他の組から包囲網を敷かれ、抜き差しならない状態に置かれていく
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