フリーライター Sakamoto Norio ブログ

東映映画「前科おんな殺し節」を観る

1973年10月公開の東映映画。オレが生まれた時期にこんなの上映してたのね。あらすじと感想いきなりスナックに現れ、暴れまくるマキ(池玲子)。周囲の男を滅多切りにするが、肝心の大場(葉山良二)は逃す。殺人未遂ならびに傷害罪で女子刑務所に送られるマキ。そこで待ち構えていたのは毎度おなじみの囚人たち。男(由利徹)を強姦、恐喝、暴行傷害したかおる(片山由美子)、夏子(風間千代子)、雪江(宗田政美)、そして
>>続きを読む

高倉健主演・石井輝男監督東映映画「現代任侠史」を久々に観る

1973年公開の東映映画。橋本忍脚本というところに新しさがある。あらすじ銀座の鮨屋「鮨銀」の主人・島谷(高倉健)。かつて松田組の最高幹部の一人だった島谷は南方で戦死した父の形見の刀をアメリカの博物館から引き取ってきた。これを大きく報道するマスコミ。その中の一人、ルポライターの克子(梶芽衣子)。取材していく中で、島谷に好意を寄せていく。その頃、松田組は先代の実子・初治(郷鍈治)が二代目を継いでいた。
>>続きを読む

深作欣二40・東映映画「やくざの墓場 くちなしの花」を久々に観る

1976年公開の東映映画。主演は渡哲也、梶芽衣子。昭和51年度文化庁芸術祭参加作品とのクレジットがあるが、取り下げたらしい(笑)あらすじ捜査四課の刑事・黒岩(渡哲也)。二年ぶりに配属された地域では、地元の西田組と大組織・山城組との抗争真っ最中。暴力的に取り締まる黒岩だが、府警上層部に睨まれる。黒岩は捜査を進めるうちに山城組の背後に元副部長の寺光(佐藤慶)が社長を務める金融業の存在があることを突き止
>>続きを読む

名作映画・深作欣二35「県警対組織暴力」を久々に観る

1975年公開の東映映画。深作欣二監督・笠原和夫脚本の最高傑作。「仁義なき戦い」で使えなかった話も盛り込んだ印象深いシーンが満載で、シナリオの見本ともいえる作品。あらすじ時代は昭和38年。舞台は中国地方の架空の都市、倉島市。ここでは6年前に起きた大原組の内部抗争による火種がくすぶり続けていた。友安(金子信雄)が組を解散してから市会議員に転じ、子飼いの川手(成田三樹夫)が新しい組を結成して以来、元の
>>続きを読む

幻戯シリーズ2・西村寿行「汝は日輪に背く」を読む

1980年出版の幻戯シリーズ第2弾。今回も宮田雷四郎が暴れまわる。あらすじ一匹狼のやくざである宮田雷四郎。母親にせがまれシルクロードへの旅を計画。だが、そんな金はあるはずない。困った雷四郎は賭場荒らしで金を調達。無事に?シルクロードへの旅に出る。ところが、旅はトラブル続き。行く先々で各国の諜報機関の暗躍に巻き込まれる。通訳に雇った人間、旅先で出会った人間、みーんな諜報機関に所属している連中(笑)そ
>>続きを読む

東映仁侠映画・加藤泰監督「明治侠客伝 三代目襲名」を久々に観る

1965年公開の東映映画。主演は鶴田浩二、ヒロインは藤純子。大木実、津川雅彦、藤山寛美、丹波哲郎ら錚々たる面々が出演し、名作との呼び名が高い。あらすじ舞台は明治時代の大阪。土建業を副業に持つやくざ稼業の二代目、木屋辰(嵐寛寿郎)が刺客(汐路章)に刺されてしまう。木屋辰と野村(丹波哲郎)の仕事を奪おうとする星野(大木実)と唐沢(安部徹)の策略だった。しかし、証拠はなく一人息子の春夫(津川雅彦)は酒浸
>>続きを読む

長編天使シリーズ・三好徹「汚れた海」を読む

1971年出版の作品。「天使」シリーズの「私」が主人公。殺人犯の汚名を着せられた新聞記者が限られた時間の中で、暗躍する組織に挑む話。あらすじ当直明けの事件記者「私」はいきつけの喫茶店である競馬レースが荒れることを吹聴する奇妙な男と出会う。競馬仲間のマスターに誘われ、競馬場に向かう私だが、そのレースに賭ける気にはならない。そんな時、美しい女にレースについて尋ねられ女についつい荒れるレースがあることを
>>続きを読む

独立プロ映画・関川秀雄監督「ひろしま」を久々に観る

1953年製作の独立プロ映画。製作の母体となったのは日本教職員組合。多くの民主団体が参加し、これを支えた。米原先生を演じた月丘夢路は広島県出身。とくにこの映画への出演を希望して話題となった。あらすじ広島のとある高校。北川先生(岡田秀次)が担任を務める3年生の3分の1は原爆の体験者だった。ある日、一人の少女が白血病で倒れてしまう。原爆投下の日である8月6日、勤労動員で女学生を引率していた米原先生(月
>>続きを読む

シナリオ・山田太一ドラマ「ふぞろいの林檎たちⅢ」を久々に読む

1991年1月~3月にTBSで放送。全11回。ちょうど放送中にシナリオが発売されて買ったと思う。主要キャストは仲手川良雄――中井貴一    門脇晴江――石原真理子    岩田健一――時任三郎 水野陽子――手塚理美 西寺 実――柳沢慎吾 西寺綾子――中島唱子 本田修一――国広富之 本田夏恵――高橋ひとみその他、根岸季衣、佐々木すみ江、吉行和子。小林稔侍、柄本明、裕木奈江など。仲手川の兄貴が小林薫じゃ
>>続きを読む

高倉健主演・東映仁侠映画「昭和残侠伝 死んで貰います」を久々に観る

1970年公開の東映仁侠映画。昭和残侠伝シリーズ第7弾。主演はもちろん高倉健、監督はマキノ雅弘。藤純子、池部良、長門裕之らが出演。あらすじ賭場でいかさまに引っかかったあげく、ボコボコにされていた秀次郎(高倉健)を優しく介抱してくれたのは芸者見習の幾江(藤純子)。それから3年、賭場でいかさまを見破り刑に服していた秀次郎だったが関東大震災の知らせを聞き生まれ故郷である東京下町の料亭「喜楽」の無事を願う
>>続きを読む

記事作成・ライティングに関するお問い合わせ・ご相談

コピーライター育成オンラインアカデミー

最近の投稿

テーマ別

ページトップに戻る