フリーライター Sakamoto Norio ブログ
1958年公開の東映時代劇映画。東映だけで3日に1本時代劇を製作していたという日本映画の絶頂期の作品。あらすじ太助(中村錦之助)は魚河岸で自殺願望の幸吉(田中春男)と出会う。聞けば大事な恋人を奪われたというのだ。奪った男の名を聞いて太助は幸吉を連れて走り出す。太助は大久保彦左衛門(月形龍之介)をなじるが、よくよく聞いてみればそれは隣の川勝丹波守の間違い。とかく悪い噂のある丹波守は業者と結託して彦左
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1963年公開の東映映画。いわゆる集団時代劇三部作の第一作目。「十一人の侍」「大殺陣」と続いていく。メインは片岡千恵蔵、里見浩太朗、嵐寛寿郎たち。相手が内田良平、菅貫太郎といった面々。あらすじ旗本・島田新左衛門(片岡千恵蔵)は筆頭老中・土井利位(丹波哲郎)から極秘に依頼を受ける。将軍・家慶の弟である明石藩主・松平斉昭(菅貫太郎)をひそかに暗殺せよというのだ。斉昭の暴虐的な振る舞いを許しておけば近々
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1986年公開の東映映画。下火になっていたヤクザ映画の新機軸を作り、その後シリーズ化され東映の看板映画となった。主演は岩下志麻、監督は五社英雄。あらすじ服役中の夫の出所を待つ環(岩下志麻)は同じ境遇の極妻たちを励ますべく活動している。そんな時、本家の組長が亡くなり跡目相続が勃発。小磯(成田三樹夫)らを中心に別組織が立ち上がる。そんな中、環の妹・真琴(かたせ梨乃)が小磯系列の組長・杉田(世良公則)と
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1970年公開の日活映画。いわゆる「野良猫ロック」シリーズ第1弾。主演は梶芽衣子&和田アキ子。藤竜也、和田浩治、范文雀などが出演。あらすじメイ(梶芽衣子)率いる女不良グループと勝也(藤竜也)が加勢するグループとの抗争が続く新宿。ある日、メイがピンチとなるがバイクに乗ったアコ(和田アキ子)が加勢し難を逃れる。メイの恋人(和田浩治)が勝也を指揮する組織の幹部にボコボコに殺され、メイもピンチに。再びアコ
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1968年公開の日活映画。無頼シリーズ第5弾。主演は渡哲也、ヒロインは松原智恵子。川地民夫、露口茂、北林早苗、中谷一郎らが出演。あらすじヤクザと斬り合う一匹狼の五郎(渡哲也)。しかし、斬り合いの中で恋人の由利(松原智恵子)が刺されて死んでしまう。失意の五郎は基地の町・立川に流れ着き先輩の三浦(中谷一郎)のもとで働き始める。ある日、ケガをした五郎は運ばれた医院で由利とうり二つの看護婦・志津子と出会う
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1964年公開の大映映画。眠狂四郎シリーズの人気を決定づけた第2弾。あらすじ道場破りに父親を殺された少年と知り合う狂四郎(市川雷蔵)。年老いた侍(加藤嘉)が立会人をかって出て、狂四郎は道場に乗り込み正式に少年の仇を討ってやる。年老いた侍がやたら狙われるのに対し、狂四郎は勝手に用心棒的存在となる。老人は実は勘定奉行で、緊縮財政を各方面から恨まれていた。狂四郎はそんな老人を守り続けるのだが――という話
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1973年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズ第1弾。実録映画の嚆矢であり最高峰と評価が高い。原爆のきのこ雲の写真にメインテーマが流れるオープニングはインパクト抜群。あらすじ戦後間もない昭和22年。焦土と化した広島県呉市で復員兵の広能(菅原文太)は流れ者の男を闇市で射殺。刑務所の中で土居組の若頭・若杉(梅宮辰夫)と兄弟分になる。やがて出所した広能は保釈金を出してくれた山守(金子信雄)の盃をもらうこ
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1973年公開の東映映画。仁義なき戦いシリーズ第2弾。出演は菅原文太、北大路欣也、千葉真一、名和宏、成田三樹夫、など。あらすじ朝鮮動乱で景気に沸く昭和25年。山中(北大路欣也)は無銭飲食でテキ屋の息子・大友(千葉真一)と揉め、村岡組組長の姪・靖子(梶芽衣子)に助けられる。それが縁で山中は村岡(名和宏)の若衆に。大友の父親(加藤嘉)は村岡組との共存共栄を図り、息子を破門するが、これが抗争に火をつけた
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1996年出版の異色作。珍しく一人称で、昭和初期の浅草を舞台に踊り子連続殺人事件が巻き起こる話。あらすじ時は昭和7年――。着実に戦争の足音が忍び寄っている時代にそこから逃避するように流行したエロ・グロ・ナンセンス。なかでも浅草六区の劇場ではどれだけ刺激的な舞台を提供できるかが小屋の浮沈のカギを握っていた。小屋の一つ、偏奇館で3人の踊り子が次々と殺された。川に浮かび、乳房を切り裂かれ、公園の茂みの中
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1972年公開のさそりシリーズ第2弾。前回から1年後ぐらいの設定で、時間軸は続いている。主演はもちろん梶芽衣子、出演は白石加代子、賀川雪絵など。刑務所は前回に引き続き、渡辺文雄、室田日出男などおなじみ。あらすじ前回の脱獄と事件から1年あまり。ナミ(梶芽衣子)は独房に繋がれボロボロにされていた。法務所の役人(戸浦六宏)が視察に来るというのでナミを表に出した郷田(渡辺文雄)だったが、前回つぶされた右目
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