フリーライター Sakamoto Norio ブログ

西村京太郎17「伊豆七島殺人事件」を読む

1972年の海洋本格ミステリー。この時代は海がらみの作品が多い。残念ながら映像化はまだなし。あらすじ「海洋ジャーナル」の記者である瀬沼。友人である海洋開発実験中の片桐の元を取材で訪れるが水深40メートルの海底の家で起きた殺人事件の存在を知る。激烈な海洋開発の企業戦争、連続して起きる不審な死。瀬沼は失踪中の兄を探す美紗子と知り合い、首をかけて事件の真相を探りだそうとするが――という話。感想伊豆七島の
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マカロニウエスタン「帰ってきたガンマン」を観る

1967年のマカロニウエスタン。あらすじ舞台は南北戦争直後。ジェリーとケンは南軍の軍資金を強奪、騎兵隊に追われていたがトランプでの賭けで負けたジェリーが囮になって捕まる。別れるとき、ジュリーは妻と息子のことをケンに頼む。5年後出所したジェリーは妻と子供の元に向かうが家はあばら家と化し、何者かに狙い撃ちされる始末。ピンチになるがどこからかあらわれた男、ゲッツに助けられジェリーは復讐を誓う。妻はすでに
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マカロニウエスタン「さすらいのガンマン」を観る

1966年のマカロニウエスタン。主演はバート・レイノルズ、監督はおなじみセルジオ・コルブッチ。あらすじ平和に暮らしていたあるインディアンの一族。そこが強盗団ダンカン一味に襲われ、皆殺しに遭い皮や毛がはがされる始末。生き残ったジョーは復讐を誓い、一味が列車強盗を企てているのを知りこれを利用して復讐を果たそうとするが・・・という話。感想髭のないバート・レイノルズなんてクリープのないコーヒーという気がせ
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マカロニウエスタン・映画「虹に立つガンマン」を観る

1968年のマカロニウエスタン。監督はマカロニの巨匠セルジオ・コルブッチの弟ブルーノ・コルブッチ。あらすじ銃と鞭の使い手として有名な男、スターク。お尋ねものとして死刑寸前、メキシコの地主から息子探しを依頼される。スタークは地主の息子フィデルを探し出し、だましだまされの珍道中の末、地主の元にフィデルを連れてくるが・・・思いもしない出来事が待ち受けていた!――という話。感想サントラマニアの中では有名な
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横溝正史シリーズ「三つ首塔」を久々に観る

1977年テレビ放送版。この頃は「8時だよ全員集合」→「Gメン75」→「横溝正史シリーズ」と8時から10時まで放送されいずれも30%台の視聴率をあげていたのだから隔世の感がある。あらすじと感想ヒロインは真野響子、それにまとわりつくのは黒沢年男。「時には娼婦のように~」と歌うわけではないが、そういったノリでヒロインをいたぶったりもする敵か味方かわからん男。古谷金田一は相変わらず全員ぶち殺されるまで事
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西村京太郎115「函館駅殺人事件」を読む

1986年の駅シリーズ第3弾。1994年に渡瀬恒彦主演でテレビドラマ化。月ドラ第4弾だった。あんなに続くとはね。あらすじ飲酒運転で老人をはね殺したという濡れ衣をきせられ服役後に自分を陥れた後輩カメラマンを刺殺したカメラマン金井。彼は追われながら故郷の函館へ向かう。刑務所に入っていた時もただ一人自分を見捨てず通い続けてくれた美人モデルのマリ子だけが彼の心の支え。函館駅で彼女と待ち合わせた時、謎の男の
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麻生幾「宣戦布告」を読む

1998初出の作品。2002年に映画化された。あらすじ敦賀半島沖に北朝鮮の潜水艦が漂着。特殊部隊11名が密かに上陸、逃走という未曾有の事態に日本政府は大混乱。犠牲者が続出する中、首相はついに自衛隊の出動を決断。有事に際し日本は本当に国民・国土を守れるのかを鋭く問いかけた作品。 感想当時に比べ法整備は一応進んだとはいえ本当に有事が起きた時同様の混乱が予想される。映画化にあたっては当時の防衛庁・自衛隊
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西村京太郎51「消えたドライバー」を読む

1981年の単行本。初期の「消えたドライバー」「死を呼ぶトランク」「9時30分の殺人」の3本が収録されている。映像化はたぶんなし。あらすじテレビ番組の抽選でスポーツカーに当たったラッキーな男。だが応募はがきの住所にその男はいなかった。ディレクターの一人が謎の男の存在を追うが仲間の一人が殺害される。同じころ、西伊豆と広島から首のない同一人物と思われる男のバラバラ殺人が発見された。さらには井之頭公園で
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西村京太郎99「急行奥只見殺人事件」を読む

1985年のトラベルミステリー。舞台は好きなJRローカル線第一位に選ばれたこともある福島県の只見線。なぜだかテレビドラマ化はなし。あらすじ上越線の小出から会津若松を走る只見線。急行「奥只見」は浦佐駅から出発するがその浦佐で殺人事件が発生。一方、会津若松の鶴ヶ城でも殺人が。さらに浦佐と会津若松の間の奥只見郷でも男の水死体があがった。1つの路線で立て続けに起きた殺人事件。地元警察との軋轢を乗り越えて十
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マカロニウエスタン映画「怒りの用心棒」を観る

1969年のマカロニウエスタン。何でもありでおなじみのマカロニウエスタンだが今回はなんとケネディ暗殺を下敷きにしているトンデモ作品。あらすじ南北戦争直後のテキサス州ダラス。遊説に訪れた大統領が暗殺された。ビル(ジュリアーノ・ジェンマ)の友人ジャックが犯人として逮捕されるが無実を信じるビルは友人の新聞記者とともに真相究明に乗り出す。しかし、証人は次々と殺されビルとジャックは窮地に。背後には無法者一味
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