フリーライター Sakamoto Norio ブログ

西村京太郎374「九州新幹線『つばめ』誘拐事件」を読む

2005年出版の作品。誘拐目的に特徴と工夫のある一冊。映像化はまだなし。あらすじ九州新幹線「つばめ」の車内で男の子が誘拐される。犯人は男の子の父親が勤務する製薬会社で開発中のエイズに関する新薬の化学式とサンプルを要求。苦悩の末、父親は犯人の要求通りにする。男の子は無事救出された。しかし、この奇妙な誘拐事件は一度だけでは終わらなかった。容疑者らしき女性が死体で発見されたのを受け捜査に参加する十津川警
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西村京太郎143「札幌駅殺人事件」を読む

1988年出版の作品。渡瀬十津川版の記念すべき第一回作品の原作でもある。1992年にTBSでテレビドラマ化。あらすじ上司のエリート課長。田宮と札幌に駆け落ちしたOLの真代。新しい住居を借り、温泉旅行を楽しみ夢にまで見た新生活が。ところが、2人を追っていた探偵が特急の車内で殺される。さらに札幌にきていた田宮の妻がホテルで殺害され、田宮と真代は指名手配に。そして田宮は謎の失踪を遂げる。真代は田宮の身を
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西村京太郎19「殺人者はオーロラを見た」を久々に読む

1973年出版の作品。アイヌ問題を描いた作品で、登場人物の大学教授・若杉はTBSの月曜ミステリー劇場で冤罪シリーズの主人公としてドラマ化。内容はほぼ関係ないけど。あらすじ沖縄出身の歌手が殺害された。被害者の首には赤いスカーフ、胸には小さな銀色の矢が。捜査が難航する中、捜査本部に殺人事件をなぞったと思われる詩が載った手紙が届く。それはアイヌの叙事詩ユーカラの一節だった。一週間後、第二の殺人が起こり、
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西村京太郎11「汚染海域」を久々に読む

1971年出版の作品。最初に読んだ時はそのストレートさに引いた部分もあったが今読むといろいろ示唆に富んだ内容。あらすじ公害問題で揺れる伊豆で17歳の少女が入水自殺。その少女から救いを求める手紙を受け取りながら、後回しにしていた弁護士の中原は罪の意識を感じ公害問題に取り組もうとする。しかし、目先の利益に走る巨大企業の前には無力。友人の新聞記者、地元で地道に調査を行ってきた高校教師など心の通じるものを
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テレビ時代劇「大岡越前 第三部」を久々に観る

1972年~1973年にかけて放送されたテレビ時代劇。全31話。この第三部だけ越前の息子・忠宣が登場する珍しいシリーズ。レギュラー出演者は大岡越前→加藤剛  雪絵→宇津宮雅代榊原伊織→竹脇無我    千春→土田早苗村上源次郎→大坂志郎  辰三→高橋元太郎池田大助→原田大二郎大岡忠高→片岡千恵蔵   妙→加藤治子猿の三次→松山英太郎他に山口崇、天知茂、志村喬、中村竹弥、里見浩太朗など。あらすじと感想
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ロブ・ライナー監督・映画「最高の人生の見つけ方」を久々に観る

2007年のアメリカ映画。監督は「恋人たちの予感」ロブ・ライナー、主演はレイカーズ大好きジャック・ニコルソン、宇宙大好きモーガン・フリーマンの2人。この2人が余命6カ月を宣告されてしまい死ぬ前にやり残したことを実現するために2人で冒険に出る♥ウォーミングストーリー。あらすじカーター(モーガン・フリーマン)がまだ大学生だった頃、哲学の講義で「棺桶リスト」を作る課題が出されたことがあった。将来自分が死
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深作欣二46・角川映画「復活の日」を久々に観る

1980年の日本映画。原作・小松左京、製作・角川春樹、監督・深作欣二。出演は草刈正雄、オリビア・ハッセー、千葉真一、渡瀬恒彦、グレン・フォード、緒形拳、森田健作、多岐川裕美、永島敏行など。音楽はジャニス・イアンと豪華メンバーだった。あらすじと感想構想5年、製作期間3年、製作費24億5千万。2本立て興行が成り立たなくなり、大作1本に予算を使う傾向が顕著となっていたこの時期でも破格の製作費だった。最初
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西村京太郎120「阿蘇殺人ルート」を読む

1987年出版の作品。その年土曜ワイド劇場でテレビドラマ化された。出演は毎度おなじみ三橋十津川。愛川亀井コンビ。山口果林、北村総一朗、紅葉にレオ、鈴木瑞穂、誠直也、三浦真弓など。あらすじ警視庁捜査一課に届いた謎の手紙。内容は「火の国」で人が殺されるとのこと。半信半疑で別の殺人事件の捜査をしていた面々だったがその被害者の自宅から謎の手紙の続きが発見される。一方、月刊誌「旅と人生」の記者土屋は熊本で美
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西村京太郎368・左文字進シリーズ「兇悪な街」を読む

2004年出版の左文字進シリーズ。あらすじ左文字の親友である同業者の川村が射殺される。婚約者もいて幸せになろうとしていた彼はなぜ殺されたのか?川村が引き受けていたと思われる調査を左文字は引き継ぐ。調査の結果、川村は婚約者と違う女と共にいたことがわかる。さらに左文字の妻・史子や川村の婚約者もその女を見たことがあるという。しかし、その女を追った婚約者は失踪、史子は襲われ記憶喪失になるなど前途多難。左文
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熊井啓監督・映画「日本の黒い夏―冤罪―」を久々に観る

2000年の日本映画。監督・脚本は熊井啓。出演は中井貴一、寺尾聰、細川直美、この頃は清純派だった遠野凪子。いまから思えばドラマ「未成年」の感じが一番素だったのかも。いわゆる「松本サリン事件」をモチーフに映画化。監督の第1回作品「帝銀事件・死刑囚」を彷彿とさせる内容。そもそも熊井監督は幼い頃に被害を受けた河野家の近くに住んでいたそうだ。冤罪は予断を持った捜査、マスコミによる誘導というか疑惑の拡大、そ
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