フリーライター Sakamoto Norio ブログ

無頼船シリーズ2・西村寿行「攻旗だ、無頼船よ」を読む

1982年出版の無頼船シリーズ第2弾。あらすじ東京で一人の老人が数人の男に襲われ死んだ。通りがかった無頼船の乗組員・斯波に小さな袋を託して。その中身は一個数億円はする幻の碧真珠だった。これがきっかけで艦船覆没による保険金詐欺調査専門の無頼船こと「孤北丸」のメンバーが再集結し、再び海へ。目的地はニューギニア。第二次世界大戦で日本軍が激闘を繰り広げた場所。斯波たちはジャングルで襲われるなど、様々なピン
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横溝正史シリーズⅡ「夜歩く」を久々に観る

1978年夏にTBSで放送。全3回。あらすじと感想原作は1948年発表で「本陣殺人事件」「獄門島」に続く金田一長編第3弾だった。小学生の時、角川文庫のカバーの怖いやつで読んだ。タイトルの通り美女が夜歩いてる絵なんだけどまあ怖い。でも読んだ時はラストが衝撃的だったなあ。そんなのあり? と思った記憶が甦る。さて、ドラマの方だが他の作品に負けず劣らずメンバーが濃い。特に男連中がなかなかエグい。谷隼人、村
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和久峻三「赤かぶ検事シリーズ傑作選①」を読む

2011年出版の傑作選。記念すべき第1話「疑わしきは罰せよ」他、「雨降って地固まる」「蝸牛庵の遺産」「長崎居留地二十五番館」の計4編を収録。「疑わしきは罰せよ」は1975年発表の赤かぶ検事こと柊茂の初登場作品。「おみゃあさんよぉ」と名古屋弁で語る独特の口調、検察事務官から検事になったたたき上げの苦労人が飛騨高山支部で活躍する姿を描き、人気を博した。なんちゅうてもフランキー堺のイメージが強い。また妻
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山本薩夫監督・大映映画「スパイ」を久々に観る

1965年公開の大映映画。ベトナム戦争の激化、日韓条約問題など緊迫した政治状況を背景に韓国のスパイ活動を暴露した珍しい作品。あらすじ社会部記者の須川(田宮二郎)は密入国者収容所から脱走した韓国青年・李(山本學)の事件を追って長崎県大村市へやってきた。すると、脱走当日に謎の警部が訪れていたことを知る。警察庁にその名前の人物はいないのだ。疑惑を深めた須川は謀略事件ではないかとにらむ。その頃、山谷のドヤ
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鯱シリーズ1・西村寿行「赤い鯱」を読む

1977年10月~1978年6月にかけて「週刊現代」に連載された作品。鯱シリーズ第1弾。あらすじリーダーで超能力者?の仙石文蔵、手に入らない情報は何もない情報諜報係の天星清八、これまた何でも集める物資調達係の十樹吾一、機械類なら任せとけ科学技術係の関根十郎。いずれも武道の達人であんたらはスーパーサイヤ人かみたいな4人が暴れまわるお話。最初の依頼はアメリカ国防省。時は冷戦時代、赤い国の長新鋭原子力潜
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伝説の名探偵・神津恭介 高木彬光「呪縛の家」を読む

1949年6月から1年間「宝石」に連載された作品。名探偵神津恭介が活躍する第3弾。あらすじ旧友・卜部鴻一からの依頼で彼を訪ねた松下研三。卜部は戦前派手に稼いだ紅霊教教祖を大伯父に持っていた。そこに呪いの文句の通り連続殺人事件が巻き起ころうとしていた。予言通り、教祖の孫娘が湯船の中で血まみれで殺される。続いて巻き起こる連続殺人事件。松下からの救援要請で駆けつける神津恭介。しかし、彼の奮闘空しく殺人事
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伝説のバイオレンス小説・勝目梓「獣たちの熱い眠り」を読む

1978年出版の作品。当時ベストセラーになり、1981年に三浦友和主演で映画化。あらすじトッププロテニスプレイヤーの三村浩司。友人の中田が新しくテニスコートを手掛けたお祝いで長崎に来ていた。そこで出会った女と懇ろになり、快楽の時間を過ごすのだが――。彼を待っていたのは女との様子を盗撮した写真、3000万円の示談要求だった。仕方なく100万でかたをつけようと思い、受け取りに来た男をボコボコにするが週
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山本薩夫監督・山崎豊子原作映画「華麗なる一族」を久々に観る

1974年公開の日本映画。金融界の聖域である銀行、背後で暗躍する政財界の黒い欲望を暴いた社会派映画。レッドパージで撮影所を追われた山本監督が、25年ぶりに東宝撮影所に復帰し手掛けた大作。あらすじ志摩半島を一望できる観光ホテルのダイニング・ルーム。華やかな正月を迎える人々の中でもひと際輝く人たちがいた。関西の財界にこの人ありと知られた阪神銀行頭取、万俵大介(佐分利信)とその家族たちである。金融再編成
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笹沢左保「取調室 静かなる死闘」を読む

1993年「小説宝石」9・10月号に分載されたもの。火曜サスペンス劇場でいかりや長介主演で映像化。原作者も気に入りシリーズ化された。あらすじ佐賀市内のホテルで若い男の撲殺死体が。彼は全国学生チャンピオンのテニスプレイヤー、小田垣悦也。死体発見の数時間前に慌ただしくホテルをチェックアウトした父親・光秀に嫌疑がかかるが、彼には死亡推定時刻に北海道にいたという鉄壁のアリバイが存在した。しかし、娘の美鈴は
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伝説のアクション映画「ジーンズブルース 明日なき無頼派」を久々に観る

1974年公開の東映映画。主演は渡瀬恒彦、梶芽衣子のコンビ。監督は中島貞夫。タイトルはジーンズブルースだが、登場人物誰もジーンズはいてない(笑)さすが東映。他の映画会社ではマネできない。あらすじと感想主題歌は梶芽衣子「ジーンズぶるうす」。何でひらがなやねん(笑)それはさておき内容はといえば要は日本版ボニー&クライドですな。マンションの一室で売春のチーママみたいなことをやってる聖子(梶芽衣子)がオー
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